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小倉記念
レパードＳ

第52回小倉記念（Ｇ３）

８月７日（日）　小倉競馬場　芝2000ｍ

　北九州記念と並び、夏の小倉競馬を代表する重賞競走・小倉記念。北九州記念はスプリント戦になったが、この小倉記念は1965年の創設以来、芝2000ｍの距離で行われている（代替開催を除く）。ハンデ重賞のため秋のＧ１には直結しづらいものの、過去10年では06年の優勝馬・スウィフトカレントが天皇賞で２着に好走。08年のドリームジャーニーはこの勝利をきっかけに復調し、翌年の春秋グランプリを制した。また、06年からサマー2000シリーズの第３戦となり、優勝馬ではスウィフトカレント（06年）とイタリアンレッド（11年）がシリーズを制している。そんな小倉記念の過去の傾向を見てみよう。

写真：競馬ブック

１番人気は10連敗

　過去10年、１番人気は【0.3.2.5】と複勝率は50.0％ながら勝利なし。04～05年にメイショウカイドウが連覇したが、06年に同馬が３連覇を逃してからは10連敗を喫している。また、連対馬20頭中17頭は７番人気以内。３着馬は１～３番人気４頭、８番人気以下６頭と両極端だ。06年には３連単101万馬券など80万馬券超も３回を数えるが、ここ４年はこのレースとしては落ち着いた配当だ。

【人気別成績（過去10年）】
人気	成績	勝率	連対率	複勝率
1	0-3-2-5	0.0%	30.0%	50.0%
2	1-1-1-7	10.0%	20.0%	30.0%
3	3-0-1-6	30.0%	30.0%	40.0%
4	2-1-0-7	20.0%	30.0%	30.0%
5	0-1-0-9	0.0%	10.0%	10.0%
6	2-1-0-7	20.0%	30.0%	30.0%
7	0-2-0-8	0.0%	20.0%	20.0%
8	0-0-1-9	0.0%	0.0%	10.0%
9	1-0-3-6	10.0%	10.0%	40.0%
10	0-0-1-9	0.0%	0.0%	10.0%
11～	1-1-1-48	2.0%	3.9%	5.9%

【上位馬の人気と主な配当（過去10年）】
年	06	07	08	09	10	11	12	13	14	15
１着人気	4	6	2	16	9	4	3	3	3	6
２着人気	7	7	1	1	4	15	1	5	6	2
３着人気	9	10	11	9	1	8	9	1	2	3
単勝	990円	810円	420円	6,470円	1,970円	760円	790円	690円	490円	880円
馬連	9,570円	4,110円	830円	23,030円	8,960円	30,360円	1,440円	2,580円	2,650円	2,810円
馬単	19,990円	7,620円	1,590円	59,990円	21,410円	48,290円	3,520円	5,160円	4,290円	6,030円
３連複	205,630円	42,110円	16,780円	130,710円	15,830円	132,800円	12,030円	4,180円	4,650円	6,870円
３連単	1,014,630円	223,190円	65,740円	978,500円	124,130円	870,370円	66,670円	28,220円	26,460円	41,990円

ハンデは55～57キロ台が中心

　ハンデ別では、55～57キロ台に好走馬が多く、特に56～57キロ台は連対率20％台と、他を一歩リードしている。ただ、勝ち馬が多いのは４勝を挙げた55キロ台のため、55～57キロ台中心という見方でいいだろう。軽ハンデ馬では、52キロの２頭はともに牡馬。そして53キロの５頭中２頭は牡馬のため、必ずしも軽ハンデ＝牝馬ではない点には注意したい。

【ハンデ別成績（過去10年）】
ハンデ	成績	勝率	連対率	複勝率
～51kg台	0-0-0-11	0.0%	0.0%	0.0%
52kg台	0-0-2-10	0.0%	0.0%	16.7%
53kg台	2-1-2-19	8.3%	12.5%	20.8%
54kg台	0-2-1-13	0.0%	12.5%	18.8%
55kg台	4-1-1-29	11.4%	14.3%	17.1%
56kg台	2-3-0-17	9.1%	22.7%	22.7%
57kg台	2-3-2-18	8.0%	20.0%	28.0%
58kg台	0-0-2-2	0.0%	0.0%	50.0%
59kg台	0-0-0-2	0.0%	0.0%	0.0%

牡・セン馬は若馬、牝馬は５歳

　牡・セン馬は３歳が連対率66.7％、４歳が同33.3％と、若い馬が好成績。５歳以上も好走馬は多いため無視はできないものの、年齢が上がるに従って複勝率は低下するため、まず４歳以下の馬に注目したい。一方、牝馬は５歳馬が【2.0.2.1】で複勝率80.0％と、１頭しか馬券圏内を外していない。他の年齢は好走していないため、牝馬の狙いは５歳馬にかぎられる。

【性齢別成績（過去10年）】
性別	年齢	成績	勝率	連対率	複勝率
牡・セン	3	0-2-0-1	0.0%	66.7%	66.7%
	4	3-2-0-10	20.0%	33.3%	33.3%
	5	3-2-6-32	7.0%	11.6%	25.6%
	6	0-3-2-31	0.0%	8.3%	13.9%
	7～	2-1-0-33	5.6%	8.3%	8.3%
牝馬	4	0-0-0-6	0.0%	0.0%	0.0%
	5	2-0-2-1	40.0%	40.0%	80.0%
	6	0-0-0-3	0.0%	0.0%	0.0%
	7～	0-0-0-4	0.0%	0.0%	0.0%

七夕賞組なら好走馬、人気馬中心

　前走レース別では七夕賞組が【2.4.2.42】と、同じサマー2000シリーズの一戦だけに、出走数、好走数が多い。一方で、複勝率は16.0％と低いため、この中から選別が必要だ。この組の好走馬８頭を見ると、６頭は七夕賞３着以内、そして７頭は同５番人気以内。また、今回の人気も７頭が４番人気以内と、七夕賞を上位人気で好走し、今回も人気になっている馬が狙いになる。
　七夕賞以外で複数の連対馬を出すのは新潟大賞典のみ。こちらは【1.2.1.1】で複勝率80.0％を記録し、好走馬５頭中４頭は同レース３着以内馬だ。

【前走七夕賞組の好走馬（過去10年）】
年	馬名	ハンデ	人気	着順	前走人気	前走着順
07	ニホンピロキース	54	7	2	4	5
09	ホッコーパドゥシャ	56	1	2	2	3
10	バトルバニヤン	57	4	2	2	3
11	イタリアンレッド	55	4	1	7	1
12	エクスペディション	55	3	1	3	8
	トーセンラー	57	1	2	1	2
13	マイネルラクリマ	58	1	3	1	1
14	メイショウナルト	57.5	2	3	5	1

コース追いならラスト12秒０以下

　パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で、過去８年の出走馬の追い切りを分析すると、コース追いならラスト１ハロンの時計が速い馬の成績が良い。特に栗東CWでラスト12秒０以下は、連対率33.3％の好成績。対して栗東CW以外で12秒１以上は、９頭すべて着外に終わっている。小倉ダートで12秒１以上だった昨年のマローブルーは１番人気５着、10年のナリタクリスタルは２番人気４着に敗退した。
　なお、栗東坂路組は全体（４ハロン）の時計が速いか遅いかどちらかが良く、間の52秒２～53秒０だった馬は【0.0.0.13】とすべて着外に敗退している。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。

【追い切りコース別成績（過去８年）】
コース	時計	成績	勝率	連対率	複勝率
栗東CW	1F ～12.0	3-2-0-10	20.0%	33.3%	33.3%
栗東CW	1F 12.1～	1-2-2-24	3.4%	10.3%	17.2%
コースその他	1F ～12.0	1-2-2-17	5.9%	17.6%	29.4%
コースその他	1F 12.1～	0-0-0-9	0.0%	0.0%	0.0%
栗東坂路	4F ～52.1	1-1-1-9	8.3%	16.7%	25.0%
	4F 52.2～53.0	0-0-0-13	0.0%	0.0%	0.0%
	4F 53.1～	2-1-3-22	7.1%	10.7%	21.4%
美浦南坂	…	0-0-0-2	0.0%	0.0%	0.0%

第８回レパードステークス（Ｇ３）

８月７日（日）新潟競馬場　ダ1800ｍ

　09年に新設された３歳馬による真夏のダート重賞レース。第１回の勝利馬トランセンドはその後ジャパンカップダートを２勝し、フェブラリーＳやマイルＣＳ南部杯も制覇するなど、ダート界のトップホースとして君臨した。また、第４回の勝ち馬ホッコータルマエはかしわ記念を皮切りに10個もビックタイトルを勝利するなど、このレースの勝ち馬は今後のダート界を背負うこともある。昨年はクロスクリーガーが優勝した。今年はどの馬が勝利するか。過去７回のデータから傾向や共通点を探し出す。

写真：競馬ブック

栗東坂路でラスト４ハロンが53秒１以下

　ＰＣ用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で、過去７年の追い切りのコース別成績を調べたところ、栗東坂路組【3.4.5.13】が好走馬が多く、複勝率は48.0％で好走確率が抜群に高かった。成績があまり良くなかったのは美浦南組【0.0.2.18】だ。
　栗東坂路組の傾向を調べたところ、ラスト４ハロンのタイムが53秒１以下【2.2.3.3】だと複勝率が70.0％と極めて高く、逆に53秒２以上【1.2.2.10】だと複勝率が33.3％まで下がる。栗東坂路組ならラスト４ハロンで53秒１以下の馬を狙うべし。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。

【追い切りコース別の成績（過去7年）】
場所	コース	成績	勝率	連対率	複勝率
栗東	坂路	3-4-5-13	12.0%	28.0%	48.0%
	ＣＷ	1-2-0-18	4.8%	14.3%	14.3%
	Ｐ	2-0-0-4	33.3%	33.3%	33.3%
	Ｂ	0-0-0-1	0.0%	0.0%	0.0%
美浦	南坂路	1-1-0-13	6.7%	13.3%	13.3%
	南Ｗ	0-0-2-18	0.0%	0.0%	10.0%
	南Ｐ	0-0-0-3	0.0%	0.0%	0.0%
	南Ｄ	0-0-0-3	0.0%	0.0%	0.0%
	北Ｃ	0-0-0-2	0.0%	0.0%	0.0%
函館	ダ	0-0-0-1	0.0%	0.0%	0.0%
新潟	ダ	0-0-0-3	0.0%	0.0%	0.0%

【栗東坂路のラスト4ハロンのタイム別成績（過去7年）】
タイム	成績	勝率	連対率	複勝率
～53秒1	2-2-3-3	20.0%	40.0%	70.0%
53秒2～	1-2-2-10	6.7%	20.0%	33.3%

１番人気は必ず馬券に絡む

　平均配当は馬連が1617円で、３連単は３万9700円とかなり堅い。馬連は2000円を超えたのが７回中１回のみで、３連単も10万円を超えたのが１度しかない。１番人気【5.0.2.0】は複勝率100％とほぼパーフェクト、２番人気も【2.1.1.3】と安定している。高い確率で堅く収まるレースといえる。

【人気別成績（過去７年）】
人気	成績	勝率	連対率	複勝率
1	5-0-2-0	71.4%	71.4%	100.0%
2	2-1-1-3	28.6%	42.9%	57.1%
3	0-3-0-4	0.0%	42.9%	42.9%
4	0-1-0-6	0.0%	14.3%	14.3%
5	0-0-0-7	0.0%	0.0%	0.0%
6	0-1-0-6	0.0%	14.3%	14.3%
7	0-1-1-5	0.0%	14.3%	28.6%
8	0-0-0-7	0.0%	0.0%	0.0%
9	0-0-1-6	0.0%	0.0%	14.3%
10～	0-0-2-37	0.0%	0.0%	5.1%

軸馬はジャパンダートダービー組

　ステップレースはジャパンダートダービー組【4.1.2.10】が強く、７年連続で馬券に絡んでいる。また、1000万下組【2.4.3.27】も好成績を残しており、この２つが１～３着馬21頭中16頭を占めている。ダート重賞のユニコーンＳ組【1.0.0.7】は、３頭が１or２番人気に支持されたが１頭しか好走しておらず、成績がよくない。
　ジャパンダートダービー組の好走馬６頭の前走着順は６、４、２、５、３、５、２着で、それなりに好走していないと厳しい。1000万下組で馬券に絡んだ９頭中７頭が前走１着で、残りは２、３着が１頭ずつ。前走４着以下からの巻き返しはない。

【主な前走のレース別成績（過去7年）】
前走	成績	勝率	連対率	複勝率
ジャパンダートダービー	4-1-2-10	23.5%	29.4%	41.2%
1000万下	2-4-3-27	5.6%	16.7%	25.0%
ユニコーンＳ	1-0-0-7	12.5%	12.5%	12.5%
500万下	0-1-0-17	0.0%	5.6%	5.6%
白百合Ｓ	0-1-0-0	0.0%	100.0%	100.0%
バルーンＣ	0-0-1-0	0.0%	0.0%	100.0%
スパーキングナイトチャレンジ	0-0-1-0	0.0%	0.0%	100.0%

キャリア６～８戦が狙い目

　通算キャリアは、少なすぎても多すぎてもよくない。キャリア４戦以下は12頭おり、２着に来たのが１頭のみ。また、11戦以上は13頭すべてが凡走している。好走確率が高いのがキャリア６～８戦【5.5.3.27】で、複勝率は32.5％。馬券に絡んだ21頭中13頭がここに属していた。

【キャリア別の成績（過去7年）】
キャリア	成績	勝率	連対率	複勝率
２戦	0-1-0-0	0.0%	100.0%	100.0%
３戦	0-0-0-5	0.0%	0.0%	0.0%
４戦	0-0-0-6	0.0%	0.0%	0.0%
５戦	0-1-1-7	0.0%	11.1%	22.2%
６戦	2-2-2-9	13.3%	26.7%	40.0%
７戦	2-1-0-10	15.4%	23.1%	23.1%
８戦	1-2-1-8	8.3%	25.0%	33.3%
９戦	1-0-0-14	6.7%	6.7%	6.7%
10戦	1-0-3-9	7.7%	7.7%	30.8%
11戦～	0-0-0-13	0.0%	0.0%	0.0%

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