秋の女王決定戦・エリザベス女王杯。以前は現在の秋華賞相当のレースだったが、96年に古馬に開放され、今や古馬と３歳馬の激突が見られる一戦として、すっかり定着した。優勝馬には、メジロドーベルやアドマイヤグルーヴ、スイープトウショウ、ダイワスカーレット、そして昨年のマリアライトなど、多くの名馬が名を連ねている。また、10～11年には外国馬・スノーフェアリーが圧倒的な末脚で連覇を果たしたが、12年以降は日本馬同士の争いとなっている。牝馬の頂点に立つのはどの馬か、過去の傾向を見てみよう。

　暮れの２歳Ｇ１へ向けたステップレース・デイリー杯２歳Ｓ。10年にはこのレース７着のグランプリボスが、京王杯２歳Ｓ１着を挟んで朝日杯を制覇。また、同年には優勝馬・レーヴディソールが、阪神ＪＦも連勝している。
　94年から13年までは10月に行われていたが、14年から施行時期が１カ月以上繰り下がった。そのため、ここから朝日杯ＦＳに直行した馬も２年で７頭を数え、昨年は本競走優勝馬のエアスピネルが２着。一昨年はこのレースでは４着だったアルマワイオリが巻き返し、14番人気で２着に食い込んだ。Ｇ１制覇へ向けて足がかりを作るのはどの馬か、過去の傾向を見てみよう。

　チャンピオンズカップ（旧ジャパンカップダート）の前哨戦という位置づけの武蔵野ステークス。２月に行われるフェブラリーＳと同じ舞台で行われるため、今後のダート戦線を占ううえでも見逃せない。過去10年では、08年９着のカネヒキリ、13年の優勝馬ベルシャザールが続くジャパンカップダートを制覇している。昨年は３歳馬のノンコノユメが勝利し、同馬は続くチャンピオンズカップとフェブラリーＳで２着と好走した。今年はどんなレースが繰り広げられるだろうか。レースの傾向を過去のデータから検証する。

　福島開催のフィナーレを飾る伝統の一戦、福島記念。ローカルのＧ３、ハンデ戦、馬場状態の悪い開催終盤に行われるなど、荒れる要素が満載のレースだ。昨年は２番人気のヤマカツエースが勝利し、２着には１番人気のミトラが入り、本命サイドの決着となった。今年も堅く決まるか、それともあっと驚く結末になるだろうか。過去のデータからレースの傾向を探る。