新潟競馬場に日本初の直線コースが新設された01年に、その直線1000ｍを舞台としたＧ３の重賞競走として創設。初年度の優勝馬・メジロダーリングが次走のスプリンターズＳで２着に好走すると、以降もカルストンライトオやカノヤザクラ、ハクサンムーンといった実力馬が勝ち馬に名を連ねている。また、06年に創設されたサマースプリントシリーズの第３戦（11年までは第２戦）に組み込まれ、優勝馬から７頭がシリーズの王座に就いている。今年、そのサマースプリントシリーズ制覇や、秋のスプリンターズＳへ向けて前進するのはどの馬か。過去の傾向を見てみよう。

　開設当初は秋の中山や東京で行われていたクイーンＳ。00年に古馬混合戦に変更されると同時に夏の札幌競馬へ移動。３歳馬は秋華賞、４歳以上の馬にとってはエリザベス女王杯など、秋の大舞台に向けた重要な一戦だ。05年の２着馬ヘヴンリーロマンスが天皇賞（秋）を優勝、11年の優勝馬アヴェンチュラは続く秋華賞でＧ１制覇を達成している。昨年はメイショウスザンナが勝利して重賞初制覇を成し遂げた。今年勝利して秋のＧ１戦線に駒を進めるのはどの馬か。過去10年のデータを中心にレースの傾向を探っていく。