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オークス
平安Ｓ

第77回オークス（Ｇ１）

５月22日（日）　東京競馬場　芝2400ｍ

　牝馬のクラシック第二弾・オークス。桜花賞から800ｍの距離延長・1.5倍となる2400ｍの距離で、牝馬の世代ナンバーワンを争う戦いとなる。舞台が変わっても桜花賞好走馬がここでも上位を争うことが多く、過去10年の桜花賞馬では、アパパネとジェンティルドンナがここを制し、さらに秋には秋華賞も勝って牝馬三冠を達成。ほかにブエナビスタも春二冠制覇を達成している。しかし、今年は桜花賞馬・ジュエラーが戦線を離脱し、２歳牝馬ナンバーワンのメジャーエンブレムもＮＨＫマイルＣに出走。ここを制して新女王の座に就くのはどの馬か、過去の傾向を見てみよう。

写真：競馬ブック

穴馬は中位人気まで

　過去10年、２桁人気の好走馬は08年13番人気エフティマイアの２着のみ。同馬は桜花賞２着馬で、実績も人気もまったくないような馬は好走していない。１、２番人気が揃って連対を外したことは４回あるため、波乱の可能性もあるものの、極端な人気薄は手を出しづらい。一方、人気サイドでは１番人気が連対率50.0％とまずまずの成績。ほかに５番人気が連対率40.0％を記録している。

【人気別成績（過去10年）】
人気	成績	勝率	連対率	複勝率
1	2-3-1-4	20.0%	50.0%	60.0%
2	1-2-1-6	10.0%	30.0%	40.0%
3	3-0-1-6	30.0%	30.0%	40.0%
4	1-0-1-8	10.0%	10.0%	20.0%
5	2-2-1-5	20.0%	40.0%	50.0%
6	0-0-1-9	0.0%	0.0%	10.0%
7	1-0-1-8	10.0%	10.0%	20.0%
8	0-1-2-7	0.0%	10.0%	30.0%
9	1-0-1-8	10.0%	10.0%	20.0%
10	0-0-0-10	0.0%	0.0%	0.0%
11～	0-1-0-87	0.0%	1.1%	1.1%

【上位馬の人気と主な配当（過去10年）】
年	06	07	08	09	10	11	12	13	14	15
１着人気	3	5	4	1	1・5	7	3	9	2	3
２着人気	5	1	13	2	…	8	2	5	1	1
３着人気	7	8	5	4	8	2	9	1	3	6
単勝	670円	1,170円	970円	140円	210・380円	3,720円	560円	2,850円	980円	680円
馬連	4,180円	1,640円	24,080円	320円	1,870円	42,750円	820円	13,880円	380円	1,160円
馬単	8,220円	4,590円	39,320円	440円	1520・2020円	104,460円	1,900円	31,120円	1,730円	3,030円
３連複	33,430円	10,450円	61,600円	1,250円	10,180円	45,120円	6,640円	15,610円	1,530円	4,140円
３連単	164,300円	57,000円	440,360円	2,430円	20460・24290円	548,190円	30,610円	150,480円	12,850円	20,150円

【枠番別成績（過去10年）】
枠番	成績	勝率	連対率	複勝率	４番人気以下	同連対率
1	1-1-1-17	5.0%	10.0%	15.0%	1-1-1-15	11.1%
2	2-1-1-15	10.5%	15.8%	21.1%	2-0-1-12	13.3%
3	0-1-2-17	0.0%	5.0%	15.0%	0-1-0-15	6.3%
4	1-1-0-18	5.0%	10.0%	10.0%	0-0-0-16	0.0%
5	3-2-2-13	15.0%	25.0%	35.0%	0-0-2-12	0.0%
6	0-0-2-18	0.0%	0.0%	10.0%	0-0-1-17	0.0%
7	2-2-1-25	6.7%	13.3%	16.7%	1-1-1-24	7.4%
8	2-1-1-25	6.9%	10.3%	13.8%	1-1-1-21	8.3%

桜花賞組なら前走３着以内の人気馬

　前走レース別では、桜花賞組が半数を超える13連対、３着以内30頭中18頭を占める。特に過去６年では、桜花賞４着以下からの好走馬は９頭中２頭だけ。また、人気面では桜花賞で５番人気以内、オークス３番人気以内に推された馬が中心になる。
　一方、他のレースは同じく過去６年、９頭中８頭が前走３着以内馬。さらに前走４番人気以内が同じく８頭を占めている。どちらも例外１頭は皐月賞に出走したバウンスシャッセで、牝馬路線なら例外なしだ。ただ、オークスでの人気は好走馬９頭中６頭が５番人気以下。桜花賞組、別路線組とも、前走で上位人気かつ上位入線馬が中心だが、オークスでの人気には違いが出ている。っている。

【前走桜花賞組の好走馬（過去６年）】
年	馬名	人気	着順	前走人気	前走着順
10	アパパネ	1	1	1	1
11	ホエールキャプチャ	2	3	1	2
12	ジェンティルドンナ	3	1	2	1
12	ヴィルシーナ	2	2	4	2
13	メイショウマンボ	9	1	4	10
14	ヌーヴォレコルト	2	1	5	3
14	ハープスター	1	2	1	1
15	ルージュバック	1	2	1	9
15	クルミナル	6	3	7	2

【前走桜花賞以外の好走馬（過去６年）】
年	馬名	人気	着順	前走	人気	着順
10	サンテミリオン	5	1	フローラＳ	1	1
10	アグネスワルツ	8	3	フローラＳ	4	2
11	エリンコート	7	1	忘れな草賞	2	1
11	ピュアブリーゼ	8	2	フローラＳ	3	3
12	アイスフォーリス	9	3	フローラＳ	2	2
13	エバーブロッサム	5	2	フローラＳ	2	2
13	デニムアンドルビー	1	3	フローラＳ	1	1
14	バウンスシャッセ	3	3	皐月賞	12	11
15	ミッキークイーン	3	1	忘れな草賞	1	1

４番人気以下の連対は馬ナリ追い切り馬

　過去８年の出走馬の追い切りを、パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で分析すると、馬ナリでの追い切り馬が【5.4.4.65】と連対馬16頭中９頭を占めている。全体の連対率や複勝率は一杯、強目、馬ナリで大差はないものの、ここで注目したいのは４番人気以下の成績。連対馬７頭中６頭が馬ナリで、13年９番人気１着のメイショウマンボなどが該当しており、少し穴っぽい馬を狙うなら、馬ナリでの追い切り馬から選びたい。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。

【追い切りの脚色別成績（過去８年）】
脚色	成績	勝率	連対率	複勝率	４番人気以下
一杯	2-1-2-27	6.3%	9.4%	15.6%	0-0-2-23
強目	2-2-2-2	6.3%	12.5%	18.8%	0-1-2-25
馬ナリ	5-4-4-65	6.4%	11.5%	16.7%	4-2-1-58

第23回平安ステークス（Ｇ３）

５月21日（土）京都競馬場　ダ1900ｍ

　94年に始まったダート重賞、平安ステークス。12年までは１月に京都競馬場ダ1800ｍとして行われ、２月のＧ１フェブラリーＳを目指す実力馬が数多く出走して、レベルの高いレースが繰り広げられていた。13年から施行時期が５月、距離が1900ｍに変更となり、ちょうどこの時期に行われていた東海Ｓ（10～12年は京都競馬場ダ1900ｍ、09年までは中京競馬場ダ2300ｍ）と入れ替わった。昨年はインカンテーションが勝利した。今年はどんなレースになるだろうか。13～15年のデータと10～12年までの東海Ｓをあわせた過去６年のデータから傾向を探る。

写真：競馬ブック

栗東坂路組の強目が走る

　ＰＣ用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で追い切りのコース別成績を調べたところ、馬券に絡んだ馬が多かったのは栗東坂路組【3.4.2.30】が９頭で、好走確率が高かったのは複勝率41.4％の栗東ＣＷ組【2.1.1.17】だった。
　栗東坂路組の特徴は、脚色が強目（末強目も含む）【0.1.1.1】だと好走確率が高かった。逆に馬ナリ【0.1.0.8】は凡走する馬が多く、一杯（末一杯、叩一杯も含む）【3.2.1.21】は複勝率22.2％と平均的だった。栗東坂路で強目に追い切った馬が狙い目だ。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。

【追い切りコース別の成績（13～15年と10～12年の東海Ｓ）】
場所	コース	成績	勝率	連対率	複勝率
栗東	坂路	3-4-2-30	7.7%	17.9%	23.1%
	ＣＷ	2-1-1-17	9.5%	14.3%	41.4%
	Ｐ	1-0-1-9	9.1%	9.1%	18.2%
	Ｂ	0-0-1-1	0.0%	0.0%	50.0%
	Ｅ	0-0-0-1	0.0%	0.0%	0.0%
美浦	南Ｗ	0-0-1-9	0.0%	0.0%	10.0%
	南Ｐ	0-0-0-5	0.0%	0.0%	0.0%
	南Ｄ	0-1-0-0	0.0%	100.0%	100.0%

【栗東坂路組の脚色別成績（13～15年と10～12年の東海Ｓ）】
脚色	成績	勝率	連対率	複勝率
馬ナリ	0-1-0-8	0.0%	11.1%	11.1%
強目	0-1-1-1	0.0%	33.3%	66.7%
一杯	3-2-1-21	11.1%	18.5%	22.2%

３～５番人気が強い

　平均配当は馬連が１万101円で、３連単は29万7121円と荒れている。１番人気【1.1.0.4】と２番人気【1.0.0.5】は不振だが、３～５番人気はいずれも複勝率50％と好調。６番人気以下は６年間で計６頭が馬券に絡んでおり、１年に１頭ペースだ。３～５番人気を中心に、下位人気も含めて馬券を組み立てたい。

【人気別成績（13～14年と10～12年の東海Ｓ）】
人気	成績	勝率	連対率	複勝率
1	1-1-0-4	16.7%	33.3%	33.3%
2	1-0-0-5	16.7%	16.7%	16.7%
3	1-2-0-3	16.7%	50.0%	50.0%
4	2-0-1-3	33.3%	33.3%	50.0%
5	0-0-3-3	0.0%	0.0%	50.0%
6	0-1-0-5	0.0%	16.7%	16.7%
7	0-1-0-5	0.0%	16.7%	16.7%
8	0-1-0-5	0.0%	16.7%	16.7%
9	0-0-0-6	0.0%	0.0%	0.0%
10～	1-0-2-35	2.6%	2.6%	7.9%

アンタレスＳ組で人気を集めた馬は信頼できる

　ステップレースはアンタレースＳ組【4.5.1.25】が強く、最近３年で６頭が馬券に絡んでおり、１～３着馬18頭中10頭を占めている。それ以外ではＧ１のフェブラリーＳ組【1.0.1.0】が複勝率100％だが、出走馬が少ない。
　アンタレスＳで好走した馬は凡走する可能性が高く、１～４着馬【2.1.0.11】の成績はよくない。アンタレスＳで上位人気に支持されると好走するケースが多く、１～４番人気【3.3.1.7】はまずまずの成績を残している。アンタレスＳ組は好走した馬ではなく、アンタレスＳで人気だった馬を狙おう。

【主な前走のレース別成績（13～14年と05～10年の東海Ｓ）】
前走レース名	成績	勝率	連対率	複勝率
アンタレスＳ	4-5-1-25	11.4%	25.7%	28.6%
ブリリアントＳ	1-0-1-14	6.3%	6.3%	12.5%
フェブラリーＳ	1-0-1-0	50.0%	50.0%	100.0%
エスペランサＳ	0-1-0-0	0.0%	100.0%	100.0%
マーチＳ	0-0-1-4	0.0%	0.0%	20.0%
マリーンＣ	0-0-1-2	0.0%	0.0%	33.3%
両国Ｓ（1600万下）	0-0-1-0	0.0%	0.0%	100.0%
ダイオライト記念	0-0-0-5	0.0%	0.0%	0.0%

【アンタレスＳ組の成績（13～14年と10～12年の東海Ｓ）】
アンタレスＳ組の着順と人気	成績	勝率	連対率	複勝率
前走１着	0-1-0-2	0.0%	33.3%	33.3%
前走２着	2-0-0-4	33.3%	33.3%	33.3%
前走３着	0-0-0-3	0.0%	0.0%	0.0%
前走４着	0-0-0-2	0.0%	0.0%	0.0%
前走５着	1-2-0-2	20.0%	60.0%	60.0%
前走6～9着	0-1-1-10	0.0%	8.3%	16.7%
前走10着～	1-1-0-2	25.0%	50.0%	50.0%
前走１人気	1-1-0-1	33.3%	66.7%	66.7%
前走２人気	1-1-0-4	16.7%	33.3%	33.3%
前走３人気	1-0-1-1	33.3%	33.3%	66.7%
前走４人気	0-1-0-1	0.0%	50.0%	50.0%
前走５人気	0-0-0-3	0.0%	0.0%	0.0%
前走6～9人	1-2-0-7	10.0%	30.0%	30.0%
前走10人～	0-0-0-8	0.0%	0.0%	0.0%

自分から動ける馬でないと厳しい

　脚質別の成績では、前で競馬をした馬が好走する傾向にある。４コーナーを先頭で通過した馬【1.2.0.3】は複勝率50％で高い確率で馬券に絡んでいる。また、４コーナーを２、３番手で通過した馬の成績も悪くない。逆に４コーナー10番手以下の馬は【0.1.0.34】でほぼ全滅。後方一気の可能性は薄い。

【４コーナー通過順の成績（13～14年と10～12年の東海Ｓ）】
４角位置	成績	勝率	連対率	複勝率
1番手	1-2-0-3	16.7%	50.0%	50.0%
2番手	2-2-1-3	25.0%	50.0%	62.5%
3番手	1-0-1-3	20.0%	20.0%	40.0%
4～6番手	1-0-2-15	5.6%	5.6%	16.7%
7～9番手	1-1-2-16	5.0%	10.0%	20.0%
10番手以下	0-1-0-34	0.0%	2.9%	2.9%

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第77回 オークス（Ｇ１）