牝馬クラシック第一弾・桜花賞。07年より阪神の新外回りコースに変更され、本年で10回目を迎えることになる。その外回りコース初回の07年にはダイワスカーレットが、ウオッカを下して優勝。以降も、09年のブエナビスタや10年のアパパネ、12年のジェンティルドンナなど、歴史に名を残す名牝が勝利を飾っている。二冠目のオークスはもちろん、その後の大レースへ向けても注目の一戦。過去の傾向を見てみよう。

　ヴィクトリアマイルの前哨戦、阪神牝馬ステークス。58年に阪神牝馬特別として創設され、距離や開催時期などの条件が何度も変更された後、06年にヴィクトリアマイルが創設されると、芝1400ｍで４月開催となった。08年の優勝馬エイジアンウインズがヴィクトリアマイルを勝利し、14年に11着だったヴィルシーナもヴィクトリアマイルを制している。また、06年のエアメサイア、07年のアサヒライジング、10年のヒカルアラマンサス、13年ホエールキャプチャが、いずれも阪神牝馬Ｓをステップにヴィクトリアマイルで２着に入るなど、多くのヴィクトリアマイル好走馬を輩出している。昨年はカフェブリリアントが勝利した。今年はどんな結果になるだろうか。過去のデータから阪神牝馬ステークスの傾向について検証する。

　96年にＮＨＫマイルＣが設立されたことから、そのトライアルとして行われているニュージーランドトロフィー。３着までに入ると、ＮＨＫマイルＣの優先出走権が与えられる。過去10年では、12年の勝ち馬カレンブラックヒルがＮＨＫマイルを制している。また、06年のロジック、09年のジョーカプチーノ、11年のグランプリボス、13年マイネルホウオウの４頭は、ニュージーランドトロフィーは敗れたが、ＮＨＫマイルＣを勝利している。昨年は７番人気のヤマカツエースが勝利した。今年はどんな結果になるだろうか。過去のデータからレースの傾向を占う。