春のＧ１シーズン開幕戦、そして春のスプリント王決定戦となる高松宮記念。短距離Ｇ１になって今年で21回目。過去の優勝馬には、13年のロードカナロアをはじめ、数多くの名スプリンターが名を連ねている。ほかに国内・芝のスプリントＧ１はスプリンターズＳしかない中で、そのロードカナロアのほか、09年のローレルゲレイロや10～11年に連覇したキンシャサノキセキ、12年のカレンチャンと、特に近年の優勝馬はＧ１を２度以上制した名馬が多い。昨年は香港のエアロヴェロシティが制したが、同馬は前年の香港スプリント優勝馬。いずれにしても、ハイレベルの頂上決戦が期待できるレースだ。そんな高松宮記念の、過去の傾向を見てみよう。

　春の天皇賞へ向けた関東のステップレース・日経賞。1984年にこの時期に定着して以来、多くの馬がここから天皇賞へと駒を進め、87年のミホシンザンや、93年のライスシャワーが両レースを連勝。過去10年では、13年の優勝馬・フェノーメノが天皇賞でＧ１初制覇を飾っている。また、翌14年にはそのフェノーメノが本競走５着から巻き返して連覇を飾り、２～３着も日経賞組が独占するなど、本番へ向けて注目の欠かせない一戦だ。今年、春の天皇賞へ勢いをつけるのはどの馬か。過去の傾向を見てみよう。

　皐月賞や日本ダービー、ＮＨＫマイルＣなど、３歳春に行われるＧ１レースを目指す馬が出走する毎日杯。06年までは阪神競馬場の芝2000ｍで行われていたが、07年からは新設された阪神競馬場の外回りの芝1800ｍの開催となった。最近は出世レースとして知られており、08年の優勝馬ディープスカイはＮＨＫマイルＣと日本ダービーを連勝。13年の勝ち馬キズナは日本ダービーを制し、10年の１着馬ダノンシャンティはＮＨＫマイルＣを勝利している。昨年はミュゼエイリアンが勝った。今年はどの馬が１着でゴールするだろうか。阪神競馬場の外回りの芝1800ｍになって以降、過去９年のデータを中心にレースの傾向を占う。

　荒れる重賞として知られているマーチＳ。Ｇ１フェブラリーＳの約１カ月後に行われること、クセのある中山ダ1800ｍ、急に暖かくなる季節、ハンデ戦など、難しい条件がそろうためか、毎年一筋縄ではいかない結果になっている。最近３年は比較的堅い決着だが、今年は荒れるだろうか。過去10年のデータなどからレースの傾向を探る。