３着までに桜花賞の優先出走権が与えられるトライアル競走・フィリーズレビュー。前週のチューリップ賞は桜花賞と同じ外回り1600ｍで行われるが、本競走は200ｍ短く、コースも内回りの1400ｍ戦。そのため、短距離型の牝馬も参戦し、マイラーとこの距離での力比較が難しい一戦だ。過去には、三冠牝馬・メジロラモーヌをはじめ多くの桜花賞馬を輩出しているが、過去10年では08年のレジネッタ（本競走３着）１頭にとどまる。しかし一方で、07年のアストンマーチャンはスプリンターズＳを、そして13年のメイショウマンボ（13年）はオークスなどＧ１・３勝。桜花賞との関連は薄まる一方で、後のＧ１馬は輩出している。今年はどんな馬が勝利を手にするのか、過去の傾向を見てみたい。

　伝統の牝馬限定によるハンデ戦・中山牝馬ステークス。06年に春の古馬牝馬No.1決定戦としてヴィクトリアマイルが５月に新設されたため、そのステップレースとして世代のトップクラスの牝馬が数多く参戦するようになった。通常は中山競馬場で行われるが、11年は東日本大震災の影響のため約１カ月遅れで阪神競馬場で開催となった。12年の５着馬ホエールキャプチャがヴィクトリアマイルを勝利するなど、このレースの出走馬がヴィクトリアマイルで好走する例も多い。昨年は４歳馬のバウンスシャッセが勝利し、３歳時のフラワーＣに続く重賞２勝目を達成した。今年はどんなレースになるだろうか。過去のデータから傾向を占う。

　これまで何度も条件が変更されてきた中日新聞杯。近年は中京競馬場の芝2000ｍのハンデ戦として12月に行われていたが、12年に中京競馬場がリニューアルされたのを機に、開催時期が３月に移行された。３月に中京競馬場で開催される芝2000ｍのハンデ戦といえば、11年までは中京記念に該当する（11年のみは小倉施行）。そこで、12～15年の中日新聞杯のデータに加え、06～11年の中京記念のデータも合わせて、レースの傾向を検証する。