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シンザン記念
フェアリーＳ

第50回シンザン記念（Ｇ３）

１月10日（日）　京都競馬場　芝1600ｍ

　明け３歳馬にとって、年明け最初の重賞競走・シンザン記念。春のクラシックやＮＨＫマイルＣをにらむ、素質馬が多く出走する一戦だ。以前は、ここでの勝利も後のＧ１には繋がらなかったが、12年に優勝馬・ジェンティルドンナが牝馬三冠にジャパンＣも優勝。そして14年にはミッキーアイルがＮＨＫマイルＣを制した。また、敗れた馬にもオルフェーヴル（11年２着）やダイワスカーレット（07年２着）、そしてモーリス（14年５着）など、近年を代表する名馬が見られる。今年、Ｇ１へ向けて好発進を切るのはどの馬か、過去の傾向を見てみよう。

写真：競馬ブック

多頭数なら波乱も、穴党なら３連単20万馬券を

　過去10年、１、２番人気ともに３勝・２着１回。ただ、２番人気には３着２回があり、やや２番人気が優勢だ。この１、２番人気双方が馬券に絡んだのは10年で２回だけ。１～３番人気全滅も10年の１度だけだが、９～10番人気が【0.4.2.13】を記録するなど、すんなりとは収まらない一戦だ。
　出走頭数が14頭以上だった年は６回あり、そのうち４回は３連単20万馬券。ほかに９頭だった06年も20万馬券と、穴党なら10年のうち半数を占める３連単20万円台の組み合わせに注目したい。

【人気別成績（過去10年）】
人気	成績	勝率	連対率	複勝率
1	3-1-0-6	30.0%	40.0%	40.0%
2	3-1-2-4	30.0%	40.0%	60.0%
3	1-1-2-6	10.0%	20.0%	40.0%
4	1-0-1-8	10.0%	10.0%	20.0%
5	0-1-1-8	0.0%	10.0%	20.0%
6	0-1-1-8	0.0%	10.0%	20.0%
7	1-0-0-9	10.0%	10.0%	10.0%
8	1-0-0-9	10.0%	10.0%	10.0%
9	0-4-0-6	0.0%	40.0%	40.0%
10	0-0-2-7	0.0%	0.0%	22.2%
11～	0-1-1-36	0.0%	2.6%	5.3%

【上位馬の人気と主な配当（過去10年）】
年	06	07	08	09	10	11	12	13	14	15
頭数	9頭	10頭	16頭	14頭	16頭	16頭	15頭	16頭	13頭	12頭
１着人気	8	3	1	2	4	7	2	1	1	2
２着人気	6	1	5	12	9	3	9	9	2	9
３着人気	2	2	4	10	10	6	11	3	5	3
単勝	4,350円	440円	290円	330円	720円	2,230円	400円	350円	160円	500円
馬連	13,800円	380円	1,060円	8,040円	6,820円	8,890円	6,780円	3,130円	320円	4,080円
馬単	39,900円	920円	1,810円	11,890円	11,170円	22,230円	9,420円	4,840円	430円	6,320円
３連複	16,480円	210円	2,530円	59,650円	40,480円	35,480円	53,960円	4,760円	970円	8,220円
３連単	204,980円	1,590円	10,740円	279,100円	230,140円	279,230円	281,970円	29,880円	2,220円	43,840円

多頭数の外枠は危険、枠ではなく馬番に注目

　昨年の上位３頭は７→８→８枠。枠番別の成績を見ると、７～８枠も【4.2.2.31】連対率15.4％と、特に悪くはなさそうに見える。しかし、昨年は12頭立て。馬番別の成績は表に挙げた通りで、13～16番は【0.0.0.22】と好走がない。頭数にもよるが、高勝率の７～９番あたりを中心として、中～内めの馬を多く拾いたいコース傾向だ。枠番別の成績だけを見て見誤らないようにしたい。

【馬番別成績（過去10年）】
馬番	成績	勝率	連対率	複勝率
1～3	2-5-2-21	6.7%	23.3%	30.0%
4～6	2-1-4-23	6.7%	10.0%	23.3%
7～9	5-2-2-21	16.7%	23.3%	30.0%
10～12	1-2-2-20	4.0%	12.0%	20.0%
13～16	0-0-0-22	0.0%	0.0%	0.0%

朝日杯ＦＳ組なら今回上位人気馬のみ

　好走馬の前走レースは分散傾向だが、中では朝日杯ＦＳ組が【3.2.2.25】で最多７頭の好走馬を輩出。ただし連対率は15.6％と低く、この組から買える馬を選別する必要がある。
　朝日杯ＦＳ組の好走馬７頭は、まず全馬がこのレース５番人気以内。朝日杯での人気や着順はまちまちだが、前々走は１着か重賞３着以内で共通している。なお、朝日杯２～４着馬（勝ち馬は不出走）は【2.1.1.1】と安定。５着以下は【1.1.1.24】のため、特に５着以下の馬はこの条件をクリアする馬に絞りたい。

【前走朝日杯ＦＳ出走の好走馬（過去10年）】
年	馬名	人気	着順	前走人気	前走着順	前々走
07	ローレルゲレイロ	2	3	7	2	デイリー杯２歳Ｓ２着
08	ドリームシグナル	1	1	8	4	京王杯２歳Ｓ２着
08	ドリームガードナー	5	2	11	12	500万特別１着
10	ガルボ	4	1	12	4	未勝利１着
13	エーシントップ	1	1	2	8	京王杯２歳Ｓ１着
14	ウインフルブルーム	2	2	5	3	500万特別１着
15	ナヴィオン	3	3	5	11	デイリー杯２歳Ｓ３着

上位人気なら栗東坂路、３ハロン40秒以内が目安

　シンザン記念好走馬の大半は、栗東の坂路かCWコースで追い切られた馬が占めている。特に坂路の人気馬は安定しており、パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で過去８年分を見ると、栗東坂路組のうち１～２番人気に推された馬は【5.1.0.5】連対率54.5％をマーク。栗東坂路以外の【1.0.0.4】とは安定感に大きな差がある。対して３番人気以下は栗東坂路とCWが好走７頭ずつ。好走確率では栗東CWのほうが優勢だ。
　なお、人気を問わず栗東坂路組全体の追い切り時計を見ると、600ｍ40秒以上は【0.1.1.17】連対率5.3％と苦しい（40秒以内【6.3.2.32】連対率20.9％）。800ｍなら54秒以上でも【3.2.1.31】連対率13.5％、上がりの200ｍも13秒以上で【3.3.2.24】同18.8％と悪くはないため、３ハロンのタイムに注目したい。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。

【追い切りコース別成績（過去８年）】
人気	追い切り	成績	勝率	連対率	複勝率
１～２番人気	栗東坂	5-1-0-5	45.5%	54.5%	54.5%
１～２番人気	その他	1-0-0-4	20.0%	20.0%	20.0%
３番人気以下	栗東坂	1-3-3-47	1.9%	7.4%	13.0%
	栗東CW	0-3-4-19	0.0%	11.5%	26.9%
	栗東その他	0-0-1-10	0.0%	0.0%	9.1%
	美浦	1-1-0-9	9.1%	18.2%	18.2%

第32回フェアリーステークス（Ｇ３）

１月11日（月）中山競馬場　芝1600ｍ

　84年創設の「テレビ東京賞３歳牝馬ステークス」が前身で、94年に現在と同じレース名になったフェアリーステークス。２歳牝馬による12月の重賞レースとして芝1200ｍで開催されてきたが、09年から１月上旬に移行され、３歳牝馬による距離1600ｍの重賞となった。距離が桜花賞と同じため、桜花賞を目標とする関東の素質馬が数多く出走して、見応えのあるレースを繰り広げている。昨年は11番人気のノットフォーマルが勝利し、２着に８番人気のローデッドが入ったため、馬連は３万円を超える波乱となった。今年はどんなレースになるだろうか。１月開催になった過去７年分のデータからレースの傾向を占う。

写真：競馬ブック

美南Ｗで助手が騎乗した馬が好成績

　ＰＣ用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」によると、過去７年の追い切りは美南Ｗ組【3.2.3.28】がもっとも好走馬が多いが、複勝率は22.2％と平均的だった。
　美南Ｗ組の傾向は、助手が騎乗した場合は【2.2.1.10】で複勝率33.3％と高いのに対して、騎手が騎乗した場合は【1.0.1.18】で複勝率10.0％と低い。美南Ｗで助手が騎乗した馬を狙おう。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。

【追い切りコース別の成績（過去7年）】
場所	コース	成績	勝率	連対率	複勝率
栗東	坂路	1-1-2-11	6.7%	13.3%	26.7%
栗東	ＣＷ	0-0-1-4	0.0%	0.0%	20.0%
美浦	南坂路	1-3-1-28	3.0%	12.1%	15.2%
	南Ｗ	3-2-3-28	8.3%	13.9%	22.2%
	南Ｐ	2-1-0-15	11.1%	16.7%	16.7%
	南Ｄ	0-0-0-2	0.0%	0.0%	0.0%
	南芝	0-0-0-2	0.0%	0.0%	0.0%
	北Ｃ	0-0-0-1	0.0%	0.0%	0.0%

【美南Ｗの騎乗者別の成績（過去7年）】
騎乗者	成績	勝率	連対率	複勝率
助手	2-2-1-10	13.3%	26.7%	33.3%
騎手	1-0-1-18	5.0%	5.0%	10.0%
調教師	0-0-1-0	0.0%	0.0%	100.0%

上位人気と下位人気が強い

　平均配当は馬連が１万8068円、３連単は26万7641円と荒れている。過去７年の馬連は３万円台が３回、9000円台と1000円台が２回ずつで、それ以外はなし。１番人気は【3.0.1.3】で複勝率57.1％とまずまずで、２番人気も勝利こそないが【0.1.2.4】で複勝率42.9％と悪くない。二桁人気は６頭も馬券に絡んでおり、上位人気と下位人気が強く、中ぐらいの人気は苦戦する傾向にある。

【人気別の成績（過去7年）】
人気	成績	勝率	連対率	複勝率
1	3-0-1-3	42.9%	42.9%	57.1%
2	0-1-2-4	0.0%	14.3%	42.9%
3	1-0-1-5	14.3%	14.3%	28.6%
4	0-1-1-5	0.0%	14.3%	28.6%
5	0-1-1-5	0.0%	14.3%	28.6%
6	0-0-0-7	0.0%	0.0%	0.0%
7	0-1-0-6	0.0%	14.3%	14.3%
8	0-1-0-6	0.0%	14.3%	14.3%
9	0-0-0-7	0.0%	0.0%	0.0%
10～	3-2-1-43	6.1%	10.2%	12.2%

新馬は1600ｍ、未勝利なら1800ｍ以上

　前走のクラス別成績では、Ｇ１組が【3.0.1.9】と好成績を残している。Ｇ２やＧ３、オープン特別組はあまり成績が良くなく、新馬や未勝利、500万下組が健闘している。
　前走の距離別成績では、1600ｍが【6.4.4.47】と圧倒的に好走馬が多い。前走1400ｍ以下を使って好走した２頭はいずれも500万下の特別だった。1800ｍで好走した２頭は未勝利、2000ｍ好走馬の３頭は未勝利と500万下とオープン特別。新馬組は馬券に絡んだ５頭すべてが1600ｍのレースを使っており、未勝利組は好走馬４頭中３頭が1800ｍ以上のレースだった。

【前走のクラス別成績（過去7年）】
前走クラス	成績	勝率	連対率	複勝率
新馬	2-3-0-15	10.0%	25.0%	25.0%
未勝利	1-2-1-17	4.8%	14.3%	19.0%
500万下	1-2-4-40	2.1%	6.4%	14.9%
オープン特別	0-0-1-6	0.0%	0.0%	14.3%
Ｇ３	0-0-0-1	0.0%	0.0%	0.0%
Ｇ２	0-0-0-2	0.0%	0.0%	0.0%
Ｇ１	3-0-1-9	23.1%	23.1%	30.8%

【前走の距離別成績（過去7年）】
前走距離	成績	勝率	連対率	複勝率
1200m	0-0-1-10	0.0%	0.0%	9.1%
1400m	0-1-0-20	0.0%	4.8%	4.8%
1600m	6-4-4-47	9.8%	16.4%	23.0%
1800m	1-1-0-8	10.0%	20.0%	20.0%
2000m	0-1-2-6	0.0%	11.1%	33.3%

後方一気は決まらない

　逃げ馬は【2.0.1.4】で複勝率42.9％と好調。４コーナーを２、３番手につけていた馬は勝利こそないが、複勝率が30％を超えており悪くない。勝ち馬は７頭中５頭が、４コーナーを４～９番手で通過している。馬群の真ん中あたりにつけた馬が勝つ傾向にある。４コーナーを10番手以下で通過すると【0.1.0.39】と不振で、直線一気の追い込みは難しい。

【4コーナーの通過順別の成績（過去7年分）】
４角位置	成績	勝率	連対率	複勝率
1番手	2-0-1-4	28.6%	28.6%	42.9%
2番手	0-2-3-8	0.0%	15.4%	38.5%
3番手	0-2-0-4	0.0%	33.3%	33.3%
4～6番手	2-1-1-17	9.5%	14.3%	19.0%
7～9番手	3-1-2-19	12.0%	16.0%	24.0%
10番手以下	0-1-0-39	0.0%	2.5%	2.5%

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