2016年の中央競馬の開幕を飾る中山金杯。年明け早々からＧ３のハンデ戦という難しい競馬で、その年最初の運試しとなる。出走馬を送り出す各陣営にとっても、まずは好スタートを切りたい一戦。昨年はここでラブリーデイが重賞初制覇を果たし、一気に古馬のトップにまで登り詰めたのは記憶に新しい。ほかにも07年には、シャドウゲイトがシンガポールでのＧ１制覇に繋げている。また、昨年２着の皐月賞馬・ロゴタイプや、一昨年の覇者・オーシャンブルーのように、Ｇ３ながらもＧ１実績馬の好走も見られるレースだ。今年、好発進を切るのはどの馬か。過去の傾向を見てみよう。

　中山金杯とともに新年の開幕を飾る重賞レース、京都金杯。長らく「金杯」の名称で芝2000ｍの別定戦として行われていたが、81年にハンデ戦となり、96年にはレース名が京都金杯に変更され、00年からは距離が現在と同じ1600ｍに短縮された。このレースの勝ち馬は'05年のハットトリックがマイルＣＳと香港マイル、'08年のエイシンデピュティが宝塚記念、'13年のダノンシャークが翌年マイルＣＳを制するなど、その後ビッグレースを勝利する傾向にある。そのため、縁起のいい競走ともいわれている。昨年はウインフルブルームが優勝した。今年はどんなレースになるだろうか。過去のデータからレースの傾向を探る。