２歳女王決定戦・阪神ＪＦ。牝馬限定戦になった91年のニシノフラワーをはじめ、96年のメジロドーベル、00年のテイエムオーシャンなど、多くの名牝がここでＧ１初制覇を果たしてきた。過去10年を見ても、ウオッカ、トールポピー、ブエナビスタ、アパパネと、翌春のクラシック馬がずらり。ここ５年の勝ち馬こそ後のＧ１を制していないが、２着馬は一昨年のハープスター、昨年のレッツゴードンキと２年連続で桜花賞馬になっており、重要な一戦であることに変わりない。今年はどの馬が栄冠を手にするのか、過去の傾向を見てみよう。

　朝日チャレンジカップが、14年からチャレンジカップというレース名に替わり行われている。11年までは秋シーズンの初めの９月に阪神競馬場の芝2000ｍで争われ、同じ距離の天皇賞（秋）を目標にしている馬がステップレースとして出走していた。近年ではスズカマンボ（04年）、ドリームジャーニー（08年）などのＧ１馬が勝利している。12年からは開催時期を12月に移し、距離1800ｍで争われている。昨年はトーセンスターダムが勝利した。12年以降のデータに加え、この時期の阪神競馬場の芝1800ｍで開催されていた鳴尾記念の06～11年のデータをあわせて、レースの傾向を探る。

　ダートの短距離重賞を充実させるために、08年から始まった重賞競走。中山競馬場のダート1200ｍを舞台に争われる。これまで１月に行われていたガーネットＳが12月に移行され、レース名をカペラＳに変更した。過去７回で１番人気は一度も勝利しておらず、昨年は12番人気のダノンレジェンドが勝利して、３連単は165万円の大波乱となった。今年はどんなレースになるだろうか。過去７回のデータからレースの傾向を導く。