秋の女王決定戦・エリザベス女王杯。以前は現在の秋華賞相当のレースだったが、96年に古馬に開放されて今年で20回目。古馬と３歳馬の激突が見られる一戦として、すっかり定着した。優勝馬には、メジロドーベルやアドマイヤグルーヴ、スイープトウショウ、ダイワスカーレットなど、多くの名馬が名を連ねている。また、10～11年には外国馬・スノーフェアリーが圧倒的な末脚で連覇を果たしたが、今年は日本馬同士の争いとなった。牝馬の頂点に立つのはどの馬か、過去の傾向を見てみよう。

　暮れの２歳Ｇ１へ向けたステップレース・デイリー杯２歳Ｓ。10年にはこのレース７着のグランプリボスが、京王杯２歳Ｓ１着を挟んで朝日杯を制覇。また、同年には優勝馬・レーヴディソールが、阪神ＪＦも連勝している。
　94年から昨年までは10月に行われていたが、昨年から施行時期が１カ月以上繰り下がった。そのため、ここから朝日杯ＦＳに直行した馬も５頭を数え、このレースでは４着だったアルマワイオリが巻き返し、14番人気で２着に食い込んだ。Ｇ１制覇へ向けて足がかりを作るのはどの馬か、過去の傾向を見てみよう。

　チャンピオンズカップ（旧ジャパンカップダート）の前哨戦という位置づけの武蔵野ステークス。05年２着、08年９着のカネヒキリが続くジャパンカップダートを勝利したのをはじめ、13年の勝ち馬ベルシャザールがジャパンカップダートも制覇するなど、関連性は深い。昨年は７番人気のワイドバッハが優勝した。今年はどんなレースが繰り広げられるだろうか。レースの傾向を過去のデータから検証する。

　福島開催のフィナーレを飾る伝統の一戦、福島記念。ローカルのＧ３、ハンデ戦、馬場状態の悪い開催終盤に行われるなど、荒れる要素が満載のレースだ。昨年は６番人気のミトラが勝利し、２着には13番人気のフラアンジェリコが入り、馬連は２万円を超える波乱となった。今年も荒れるのだろうか。過去のデータからレースの傾向をひも解いていく。