牡馬クラシックの最終戦・菊花賞。今年はで76回目と長い歴史を誇り、これまで７頭の三冠馬が誕生した。過去10年では、05年のディープインパクト、そして11年のオルフェーヴルが、ともに断然の１番人気に応えて三冠を達成している。ほかに、12年のゴールドシップは後にグランプリ３勝などの大活躍。一昨年のエピファネイアは、翌年ジャパンＣを制した。本年は二冠馬・ドゥラメンテが残念ながら骨折のため休養中だが、このラスト一冠を制して飛躍を遂げるのはどの馬か。過去の傾向を見てみたい。

　ジャパンカップが創設された81年に、そのトライアル的な意味合いではじまった富士ステークス。何度か条件が変更された後、00年からはマイルＣＳの前哨戦として、芝1600ｍで行われるようになった。最近では11年の優勝馬エイシンアポロンが続くマイルＣＳを制したのをはじめ、09年の９着馬マイネルファルケと10年の１着馬ダノンヨーヨーがマイルＣＳでともに２着に入るなど、マイルＣＳとの関連性が高い。昨年はこのレースで７着だったダノンシャークが、マイルＣＳで勝利している。今年はどの馬が勝って、マイルＣＳに駒を進めるのだろうか。過去のデータから傾向を探る。