12年より夏の新潟競馬を締めくくる一戦となった新潟記念。Ｇ１に近い時期に行われるため、夏のハンデ重賞ながらも毎年の出走馬から何頭かが、秋のＧ１に駒を進めている。そんな中から98年には、優勝馬のオフサイドトラップが秋の天皇賞を制覇。過去10年では、06年のスウィフトカレント（天皇賞２着）、09年のエアシェイディ（有馬記念３着）、10年のメイショウベルーガ（女王杯２着）と、いずれもこのレースの４着馬がＧ１で好走している。また、06年に創設されたサマー2000シリーズの最終戦に指定されており、昨年のマーティンボロなど５頭が、本競走を制してシリーズの王座に就いた。そんな新潟記念の、過去の傾向を見てみよう。

　距離が芝1800ｍに変更されてた97年以降、翌年のクラシックや中長距離のＧ１を狙う素質馬が数多く出走するようになった重賞レース、札幌２歳Ｓ。歴代の勝ち馬には後のダービー馬ロジユニヴァース（08年）やジャパンカップなどＧ１を３勝したアドマイヤムーン（05年）、阪神ジュベナイルＦを勝つことになるレッドリヴェール（13年）がいる。また、マツリダゴッホ（05年）、アヴェンチュラ（10年）、ゴールドシップ（11年）、ロゴタイプ（12年）などは、このレースは勝てなかったが、後にＧ１馬となっている。昨年はブライトエンブレムが勝利し、３着には後の桜花賞馬レッツゴードンキが入った。今年も将来の大レースを勝つ馬が登場するのか。過去10年のデータからレースの傾向を検証する。

　夏の小倉開催を締めくくる重賞レース、小倉２歳ステークス。距離1200ｍで行われるため、スピード自慢の快速馬が数多く出走する。最近の勝ち馬からは03年のメイショウボーラーが古馬になってからフェブラリーＳを制覇、06年のアストンマーチャンがスプリンターズＳを勝利するなど、活躍馬を輩出している。昨年は単勝15番人気のオーミアリスが勝利して波乱の決着となった。今年も荒れるのだろうか。過去10年のデータからレースの傾向を占う。