第63回 中京記念(G3)
7月26日(日) 中京競馬場 芝1600m
写真:競馬ブック
人気馬不振、3連単は20万馬券以上
過去3回で4番人気以内の好走は、13年3着のリルダヴァル1頭のみ。連対馬はすべて5番人気以下で占められるなど、ハンデ戦らしく波乱傾向にある。この3回では12年の配当がもっとも落ち着いていたが、それでも3連単は23万馬券。ここ2年は馬連でも2万馬券以上、3連単は36万、42万と高配当が飛び出している。3年連続で2桁人気馬が馬券に絡んでおり、穴馬をいかに見つけるかがカギになる一戦だ。
年 | 馬名 | 人気 | 着順 | 主な配当 |
---|---|---|---|---|
12 | フラガラッハ | 5 | 1 | 馬連:4950円 馬単:8790円 |
ショウリュウムーン | 6 | 2 | 3連複:46330円 | |
トライアンフマーチ | 10 | 3 | 3連単:238040円 | |
13 | フラガラッハ | 5 | 1 | 馬連:22000円 馬単:35330円 |
ミッキードリーム | 13 | 2 | 3連複:49430円 | |
リルダヴァル | 3 | 3 | 3連単:366580円 | |
14 | サダムパテック | 7 | 1 | 馬連:20090円 馬単:34650円 |
ミッキードリーム | 11 | 2 | 3連複:60030円 | |
マジェスティハーツ | 5 | 3 | 3連単:428240円 |
外枠優勢、ハンデは56キロ以上
コース形態から内枠有利にも思える中京芝1600mだが、このレースの1~4枠は【1.0.2.21】、5~8枠は【2.3.1.18】と、内よりは外。ここ2年の連対馬4頭は、2桁馬番の馬が占めている。
また、好走馬9頭中8頭はハンデ56キロ以上。残る1頭・ショウリュウムーンは牝馬の54キロで、牡馬なら56キロに相当する。年齢は5歳以上が計8頭で、3~4歳の好走は昨年3着のマジェスティハーツ1頭のみ。脚質は中団以降から進めた馬の好走が目立つ傾向にある。
年 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | ハンデ | 通過順 | 位置 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
12 | 1 | 2 | フラガラッハ | 牡5 | 57 | 16-16-15 | 外 |
8 | 16 | ショウリュウムーン | 牝5 | 54 | 7-5-4 | 外 | |
5 | 9 | トライアンフマーチ | 牡6 | 58 | 9-9-9 | 外 | |
13 | 8 | 16 | フラガラッハ | 牡6 | 57 | 12-10-10 | 大外 |
6 | 12 | ミッキードリーム | 牡6 | 57 | 4-3-2 | 中 | |
3 | 5 | リルダヴァル | 牡6 | 57 | 6-5-6 | 中 | |
14 | 8 | 15 | サダムパテック | 牡6 | 58 | 11-11-13 | 外 |
7 | 14 | ミッキードリーム | 牡7 | 56 | 9-7-10 | 中 | |
4 | 8 | マジェスティハーツ | 牡4 | 56 | 13-11-10 | 内 |
オープン特別組に注目、大敗からの巻き返しも
前走は米子S組が3頭連対するなど、過去3回ですべてオープン特別組が連対を果たしている。距離はすべて芝1400~1800mで、±200mを超える距離からの好走はない。
前走の着順はまちまち、そして前走人気は1番人気か9番人気以下という極端な傾向にある。13年優勝のフラガラッハは、京王杯スプリングC14番人気15着から巻き返しており、前走内容は気にならない。
年 | 馬名 | 人気 | 着順 | 前走 | 距離 | 人気 | 着順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
12 | フラガラッハ | 5 | 1 | 米子S | 芝16 | 11 | 1 |
ショウリュウムーン | 6 | 2 | 米子S | 芝16 | 1 | 15 | |
トライアンフマーチ | 10 | 3 | パラダイスS | 芝14 | 1 | 1 | |
13 | フラガラッハ | 5 | 1 | 京王杯SC | 芝14 | 14 | 15 |
ミッキードリーム | 13 | 2 | 米子S | 芝16 | 9 | 6 | |
リルダヴァル | 3 | 3 | エプソムC | 芝18 | 6 | 4 | |
14 | サダムパテック | 7 | 1 | 安田記念 | 芝16 | 17 | 7 |
ミッキードリーム | 11 | 2 | 都大路S | 芝18 | 12 | 5 | |
マジェスティハーツ | 5 | 3 | エプソムC | 芝18 | 1 | 6 |
栗東坂路組が中心に
パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で好走馬の追い切りを調べると、過去3年の好走馬9頭中7頭が、栗東坂路で追い切られた馬だった。残る2頭は栗東CWコースで、この2コース以外で追い切った馬の好走はない。
追い切り内容を見ると、脚色が「馬ナリ」だったのは昨年3着のマジェスティハーツのみ。そしてラスト1ハロンが13秒台だったのは、昨年2着のミッキードリームのみ。併せ馬で遅れても問題ないが、ある程度しっかり追われ、終いを12秒台にまとめた馬が狙いだ。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
年 | 馬名 | 騎手 | 人気 | 着順 | コース | 馬場 | 騎乗 | 追い切り時計 | 位置 | 脚色 | 併せ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
12 | フラガラッハ | 高倉 | 5 | 1 | 栗東坂 | 良 | 高倉 | 1回 53.7-38.6-24.7-12.4 | 一杯 | ||
ショウリュウムーン | 小牧太 | 6 | 2 | 栗東坂 | 良 | 助手 | 1回 52.4-37.8-24.3-12.1 | 強目 | |||
トライアンフマーチ | 池添 | 10 | 3 | 栗東坂 | 良 | 助手 | 1回 52.2-37.8-24.9-12.6 | 末強目 | 遅れ | ||
13 | フラガラッハ | 高倉 | 5 | 1 | 栗東坂 | 良 | 高倉 | 1回 50.3-37.3-24.8-12.8 | 一杯 | ||
ミッキードリーム | 太宰 | 13 | 2 | 栗東坂 | 良 | 助手 | 1回 54.2-39.7-25.5-12.4 | 一杯 | 遅れ | ||
リルダヴァル | 福永 | 3 | 3 | 栗東CW | 良 | 福永 | 83.4-66.8-52.0-38.5-12.0 | 7 | 稍一杯 | 遅れ | |
14 | サダムパテック | 田中勝 | 7 | 1 | 栗東坂 | 良 | 助手 | 1回 52.8-37.9-24.7-12.3 | 一杯 | ||
ミッキードリーム | 太宰 | 11 | 2 | 栗東坂 | 良 | 助手 | 1回 51.3-38.4-25.6-13.2 | 一杯 | 遅れ | ||
マジェスティハーツ | 森一 | 5 | 3 | 栗東CW | 良 | 森一 | 82.6-66.4-51.8-38.1-12.4 | 6 | 馬ナリ | 先着 |
第47回 函館2歳ステークス(G3)
7月26日(日)函館競馬場 芝1200m
写真:競馬ブック
函館Wでラスト1ハロン12秒7以下
PC用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で、過去7年の追い切りのコース別成績を調べたところ、好走馬の数では函館W組が【6.3.5.54】でダントツだが、複勝率は20.6%と平均的。サンプルは少ないが函館ダ組【0.2.0.1】が複勝率66.7%と好走確率が高い。
函館W組は、ラスト1ハロンのタイムに注目しよう。12秒7以下だと【6.3.3.26】で連対率23.7%、複勝率31.6%と高いのに対して、12秒8以上かかると【0.0.2.28】で連対率0%、複勝率6.7%と散々な結果に終わっている。ラスト1ハロン12秒7以下の函館W組が狙い目だ。「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
コース | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
函館W | 6-3-5-54 | 8.8% | 13.2% | 20.6% |
函館ダ | 0-2-0-1 | 0.0% | 66.7% | 66.7% |
札幌ダ | 0-1-0-7 | 0.0% | 12.5% | 12.5% |
函館芝 | 0-1-2-7 | 0.0% | 10.0% | 30.0% |
その他 | 0-0-0-3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
上位人気馬は堅実だが…
平均配当は馬連が6970円、3連単は13万3862円で、やや荒れ気味。1番人気【2.2.1.5】は複勝率50%とまずまずで、2番人気【3.1.3.3】は複勝率70%と堅実。1、2番人気のどちらも馬券に絡まなかったのは06年の1回のみ。1~3着馬30頭中ちょうど半分の15頭が1~3番人気。上位人気はそれなりに安定しており、二桁人気はほとんど来ないが、波乱含みのレースだ。
人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1 | 2-2-1-5 | 20.0% | 40.0% | 50.0% |
2 | 3-1-3-3 | 30.0% | 40.0% | 70.0% |
3 | 2-0-1-7 | 20.0% | 20.0% | 30.0% |
4 | 1-0-1-8 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
5 | 0-4-1-5 | 0.0% | 40.0% | 50.0% |
6 | 1-0-1-8 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
7 | 1-0-0-9 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
8 | 0-0-2-8 | 0.0% | 0.0% | 20.0% |
9 | 0-1-0-9 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
10~ | 0-2-0-49 | 0.0% | 3.9% | 3.9% |
新馬を勝った馬が連勝する
新馬戦が始まってからあまり経っていないこともあり、前走は限られている。新馬戦を勝った馬とラベンダー賞組が、好走馬のほとんどを占めている。ただし、ラベンダー賞は11年限りで終了してしまったため、新馬組中心と考えてよい。
前走のキャリア別成績は1戦【8.2.9.59】が強い。キャリア2戦以上で勝った馬は2頭いるが、どちらもラベンダー賞組の道営所属馬。新馬勝ちした馬を1着固定で狙うのがよさそうだ。
前走レース名 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
新馬 | 6-2-9-57 | 8.1% | 10.8% | 23.0% |
ラベンダー賞 | 2-4-1-17 | 8.3% | 25.0% | 29.2% |
新馬(牝馬限定戦) | 2-0-0-2 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
未勝利 | 0-3-0-23 | 0.0% | 11.5% | 11.5% |
未勝利(牝馬限定戦) | 0-1-0-4 | 0.0% | 20.0% | 20.0% |
ウィナーズCh | 0-0-0-5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
栄冠賞 | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
マリーゴールド賞 | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
キャリア | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1戦 | 8-2-9-59 | 10.3% | 12.8% | 24.4% |
2戦 | 0-7-1-43 | 0.0% | 13.7% | 15.7% |
3戦 | 1-1-0-8 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
4戦 | 1-0-0-1 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
人気の牝馬は買い
性別ごとの成績では、牡・セン馬よりも牝馬のほうが好成績を残している。連対率ではJRA所属の牡・セン馬10.0%に対してJRA所属の牝馬は18.4%と圧倒している。また、牝馬が1番人気に支持されると【2.2.0.0】とパーフェクトなのに対して、牡・セン馬は【0.0.1.5】と凡走する確率が高い。なおCheck.3でも触れたが、地方馬で馬券に絡んだ2頭はいずれもラベンダー賞組で、現在このレースは行われていないので厳しそうだ。
性別 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
牡・セン(中央) | 3-4-6-57 | 4.2% | 10.0% | 18.6% |
牝(中央) | 5-6-4-45 | 8.3% | 18.4% | 25.0% |
牡・セン(地方) | 1-0-0-6 | 14.3% | 14.3% | 14.3% |
牝(地方) | 1-0-0-3 | 25.0% | 25.0% | 25.0% |