七夕賞に続くサマー2000シリーズの第２戦・函館記念。以前は夏後半の名物レースだったが、97年に札幌、函館の開催順が入り替わり６月末～７月上旬に移動。その後２度の時期変更があり、一昨年からは７月中旬に行われている。06年に創設されたサマー2000シリーズでは、11年まで６年連続でこのレース不出走馬がチャンピオンになっていたものの、一昨年のトランスワープ、昨年のトウケイヘイローと、ここ２年は連続して函館記念優勝馬が王座に就いている。今年のシリーズ制覇へ前進するのはどの馬か。過去の傾向を見てみよう。

　ＪＲＡの２歳馬による最初の重賞レース。過去の勝ち馬からはシャダイソフィア（82年）、エルプス（84年）、マイネルマックス（96年）、アグネスワールド（97年）などが後にＧ１馬になっている。また近年の好走馬からは、06年の２着馬ローレルゲレイロと08年の勝ち馬フィフスペトルが朝日杯フューチュリティＳで２着に入り、11年の２着馬アイムユアーズが阪神ジュベナイルフィリーズで２着に好走するなど、このレースの上位馬が２歳戦線で活躍するケースが目立っている。果たして、世代最初の重賞ウイナーになり、ライバルたちに一歩先行するのはどの馬か。過去10年のデータから傾向を探る。