夏の福島競馬の名物重賞・七夕賞。以前は開催を締めくくるレースとして行われていたが、昨年は開催日程の変更で２週目へ移動。しかしレース名の通り七夕前後に行われることに変わりはなく、今年は７月13日に行われる。夏場のＧ３・ハンデ重賞のため、ベテラン馬やローカル巧者の多く集う傾向にあったレースだが、06年に創設されたサマー2000シリーズの開幕戦に指定され、これまで、このレースの出走馬から４頭がシリーズを制覇。特に08年のミヤビランベリと11年のイタリアンレッドはこのレース１着でスタートしてシリーズを制しており、その行方を占う重要な一戦になっている。そんな七夕賞の、過去の傾向を見てみよう。

　96年にはじまったプロキオンＳ。ダートの短距離を得意とする馬が参戦して、毎年ハイレベルのレースが繰り広げられている。これまでこのレースの勝ち馬は、その後ビッグレースを獲得することが多く、00年のゴールドティアラは同年のマイルチャンピオンシップ南部杯を優勝、02年のスターリングローズと05年のブルーコンコルドはともに同年のＪＢＣスプリントを優勝している。また、11年のシルクフォーチュンは翌年のフェブラリーＳで２着に入るなど、今後のダート重賞戦線を占う上でも重要なレースといえる。これまでは主に阪神競馬場のダート1400ｍで行われていたが、12年からは中京競馬場のダート1400ｍで争われている。過去10年のデータからレースの傾向を検証する。