グレード制が導入された1984年に創設されたエプソムＣ。以来、施行時期に大きな変更はないが、安田記念や宝塚記念の時期変更に伴い、このレースの性格も変わってきた。現在は安田記念の翌週、宝塚記念までは中１週で行われているため両レースとの関連は薄く、サマーシリーズや秋の天皇賞を目指す馬の戦いとなっている。近年では、11年の優勝馬・ダークシャドウが秋に毎日王冠も制し、続く天皇賞で２着に好走。また、昨年はこのレース２着のジャスタウェイが、関屋記念、毎日王冠と３連続２着の後、秋の天皇賞を制している。今年、ここで飛躍のきっかけを掴むのはどの馬か。過去の傾向を見てみよう。

　96年に新設され、牝馬限定の別定戦として阪神競馬場の芝2000ｍを舞台に行われてきたマーメイドＳ。97年のエアグルーヴをはじめ、99年のエリモエクセル、04年のアドマイヤグルーヴなど、Ｇ１馬が勝利してハイレベルレースが繰り広げられてきた。ところが06年にヴィクトリアマイル（Ｇ１）が創設されると、マーメイドＳはハンデ戦となり、レースの傾向は一変。過去８年の勝ち馬のうち11年のフミノイマージン、昨年のマルセリーナを除く６頭が重賞初制覇。そんなマーメイドＳの、ハンデ戦変更後８年間からレースの傾向を占う。