春のマイル王決定戦・安田記念。以前はオークス前に行われていたが、ＮＨＫマイルＣが創設された96年よりダービー後に移動し、春の東京開催におけるＧ１を締めくくる一戦となっている。マイラーにとって春最大の目標となる一戦で、ニホンピロウイナーやタイキシャトルなど、多くの名マイラーが優勝馬に名を連ねている。また、08～09年には牝馬のウオッカ、11年には３歳馬・リアルインパクト、そして昨年は高松宮記念組のロードカナロアが優勝。古牡馬のマイル路線以外からも、さまざまな路線から活躍馬が出ている一戦だ。今年タイトルを手にするのはどの馬か。過去の傾向を見てみよう。

　1951年に創設されて以降、これまで何度も条件が変更されてきた重賞レース、鳴尾記念。06年に新設された阪神競馬場の1800ｍの別定戦となり、12年からは現在と同じ開催時期が６月で芝2000ｍとして行われ、宝塚記念のステップレースという位置づけとなった。昨年はトウケイヘイローが勝利し、その後、大きく躍進を果たした。12、13年の鳴尾記念のデータと、11年まで５月末から６月頭にかけて芝2000ｍで行われていた金鯱賞のデータを使って、このレースを検証する。