淀の２度の坂越えで争われる春の古馬頂上決戦・天皇賞（春）。近年はそれぞれの適距離に絞ったレース選択を行う馬も多く、古馬チャンピオン決定戦というよりは、ステイヤー決戦の色合いが濃くなっている。そんな中でも、06年にはディープインパクト、07年はメイショウサムソンといった実力馬が優勝。その一方で、一昨年はオルフェーヴル、昨年はゴールドシップが単勝１倍台前半に支持されながら着外に敗退するなど、人気馬が思わぬ苦戦を強いられる例も多く見られる。今年はどんな結果が待っているのか、過去10年の傾向を見てみよう。

　上位２頭に日本ダービーへの優先出走権が与えられるダービートライアル・青葉賞。1994年の重賞昇格後、日本ダービーの優勝馬こそ輩出していないものの、２着には６頭、３着には３頭を送り出している。特に近年は、11年がウインバリアシオン、12年はフェノーメノと、優勝馬がそれぞれダービーで２着に好走。そして13年はこのレースで２着だったアポロソニックがダービー３着と、３年連続でダービー好走馬を輩出している。今年、大舞台への切符を掴むのはどの馬か。過去の傾向を見てみよう。