桜花賞トライアルとして、前週のチューリップ賞よりも長い歴史を誇るフィリーズレビュー。外回り1600ｍで行われる桜花賞より１ハロン短い、内回りの1400ｍで行われることもあり、阪神外回りコース完成後の桜花賞好走馬は、08年３着のレジネッタ（桜花賞１着）、そして12年１着のアイムユアーズ（桜花賞３着）のみと、本番では苦戦が続いている。
　ただ、昨年の優勝馬メイショウマンボは、桜花賞でこそ10着敗退を喫したものの、その後オークス、秋華賞、そしてエリザベス女王杯とＧ１・３勝を挙げ、最優秀３歳牝馬のタイトルを獲得した。また、07年には優勝馬のアストンマーチャンが同年にスプリンターズＳを制覇。牝馬三冠へ進む馬はもちろん、スプリンタータイプの馬の走りも注目される。そんなフィリーズレビューの、過去10年の傾向を見てみよう。

　32回目を迎える伝統の牝馬限定のハンデ戦・中山牝馬ステークスが行われる。06年から春の古馬牝馬No.1決定戦としてヴィクトリアマイルが５月に行われるようになったため、そのステップレースとして世代のトップクラスの牝馬が数多く参戦するようになった。12年の５着馬ホエールキャプチャがヴィクトリアマイルを勝利したのをはじめ、毎年のようにこのレースの出走馬がヴィクトリアマイルで好走している。昨年の優勝馬マイネイサベルはその後、ヴィクトリアマイルで３着に入った。そんな中山牝馬ステークスの過去10年の傾向を見てみる。

　これまで何度も条件が変更されてきた中日新聞杯。06年以降は中京競馬場の芝2000ｍのハンデ戦として12月に行われていた。12年からは中京競馬場がリニューアルされたのを機に、開催時期が３月に移行された。３月に中京競馬場で開催される芝2000ｍのハンデ戦といえば、11年までは中京記念に該当する（11年のみは小倉施行）。そこで、04～11年の中京記念のデータと、昨年と一昨年の中日新聞杯のデータからレースの傾向を検証する。