東京競馬場のダート1600ｍを舞台に行われるダート王決定戦・フェブラリーＳ。中央競馬ではその年最初のＧ１競走になるが、ダート路線としては前年秋から続くＧ１戦線を締めくくる一戦となる。97年にＧ１に昇格し、今年でＧ１としては18回目になるこのレース。過去の優勝馬にはアグネスデジタル、ゴールドアリュール、カネヒキリ、ヴァーミリアン、エスポワールシチー、トランセンドと、歴史に名を残す名馬がずらり。今年はどの馬がここに名を連ねることになるのか、過去の傾向を見てみよう。

　長距離の名物重賞レース、ダイヤモンドＳ。長い間3200ｍの距離で争われていたが、04年に現在と同じ3400ｍになり、ＪＲＡの重賞ではステイヤーズＳ（3600ｍ）に次ぐ長距離となった。ＪＲＡの3000ｍを超える平地重賞は、このダイヤモンドＳ以外は、天皇賞（春）、菊花賞、阪神大賞典、ステイヤーズＳの４つしかなく、長距離を得意にしている馬にとっては貴重なレースだ。07年の勝ち馬トウカイトリックは天皇賞（春）で３着、同年の２着馬エリモエクスパイアは天皇賞（春）で２着、12年には同レース６着のビートブラックが天皇賞（春）を勝利するなど、天皇賞（春）との関連性もなかなかある。今年はどんなレースになるだろうか。過去10年の結果から、レースの傾向を分析する。

　67年に創設され、その後何度か条件が変更されたのち、00年からは現在と同じ小倉競馬場の芝1800ｍのハンデ戦として２月に行われている。ローカルのＧ３ハンデ戦という条件のためか、毎年、個性的な馬が数多く出走する傾向にある。中でも05年の勝ち馬メイショウカイドウは、続く北九州記念と小倉記念を制し、同一年の小倉で行われる重賞レースを３つ勝利して、いわゆる「小倉三冠」を成し遂げた。また、07年にはセン馬のアサカディフィートが９歳で優勝し、なんと翌年には10歳で勝利して連覇を達成した。そんな一癖も二癖もありそうな小倉大賞典。過去10年のデータから傾向を探る。

　クラシックの登竜門といわれている共同通信杯。サブタイトルは悲劇の名馬の名を冠した「トキノミノル記念」。日本ダービーと同じ東京競馬場で行われるため、東京コースを経験させるために、将来性のある馬が出走することが多く、なかなかレースのレベルは高い。歴代の優勝馬はビッグネームがずらり顔を揃え、ミスターシービー（83年）やナリタブライアン（94年）などの３冠馬を輩出している。12年には後のクラシック２冠馬ゴールドシップとダービー馬ディープブリランテがワンツー決着している。今年はどんな若駒が出走してくるだろうか。過去10年のデータからレースの傾向を探る。