有馬記念の約ひと月後に行われるＧ２競走。有馬記念出走馬が春の天皇賞を目指して出走する例も見られ、特に90年代中盤まではその有馬記念組が強く、87年のミホシンザン（有馬記念３着）がここを制し、春の天皇賞制覇へはずみをつけた。90年代後半からは別路線組の優勝が目立つようになったが、そんな中からも98年のメジロブライト、99年のスペシャルウィークが春の天皇賞を制覇。過去10年の出走馬では09年４着のマイネルキッツが天皇賞馬に輝いた。ほかにも出走馬から、マツリダゴッホ（有馬記念）やドリームジャーニー（春秋グランプリ連覇）、トーセンジョーダン（秋の天皇賞）が同年のＧ１を制しているこのレース。今年、Ｇ１制覇へ向けて好スタートを切るのはどの馬か。過去の傾向を見ていきたい。

　今年で30回目を迎えるダートの重賞レース、東海Ｓ。84年に創設されたウインターステークスが前身で、レース名や開催条件が何度か変更され、おもに５月に中京競馬場のダート2300ｍで行われていた。01、02年を連覇したハギノハイグレイド、05年のサカラート、07年のメイショウトウコンなど、個性的なダート馬が勝利してきた。昨年から１月に移行され、中京競馬場のダート1800ｍとして開催されている。そこで、昨年のこのレースのデータと、これまでこの時期に行われていた似たような条件の平安Ｓ（京都競馬場ダ1800ｍ）の過去９年のデータをあわせて傾向を探っていく。

　５月に行われる牝馬のＧ１ヴィクトリアマイルを目指す古馬牝馬のトップクラスが多数出走する京都牝馬ステークス。過去の勝ち馬には、何度もＧ１レースで好勝負を繰り広げたディアデラノビア（07年）、ヴィクトリアマイルで２着に入ったヒカルアラマンサス（10年）やドナウブルー（12年）などがいる。昨年はハナズゴールが２着のエーシンメンフィスに２馬身半の差をつけて快勝した。今年はどの馬が勝利するだろうか。過去10年のデータから、傾向を占う。