春の天皇賞へと繋がる古馬長距離路線の開幕戦にあたる日経新春杯。天皇賞までまだ間がある上、ハンデ戦という条件ながらも、年によっては有馬記念組などＧ１実績馬の参戦も見られるレースだ。このレースの優勝馬が同年にＧ１を制した例は、87年のフレッシュボイス（安田記念）までさかのぼるが、出走馬からは11年のヒルノダムール（本競走２着）、08年のアドマイヤジュピタ、12年のビートブラック（ともに本競走４着）と、ここ６年で３頭の天皇賞馬を輩出している。同じ京都競馬場で行われる春の大一番へ向け、注目の欠かせないこのレース。過去の傾向を見てみよう。

　61年に創設された重賞競走、京成杯。当初は中山競馬場の芝1600ｍを舞台に行われていたが、99年に皐月賞と同じ中山の芝2000ｍに変更。クラシックを狙う素質馬が多く出走するようになり、例年ハイレベルの争いが繰り広げられている。近年の勝ち馬を振り返ると、10年のエイシンフラッシュが日本ダービーを制したのをはじめ、07年のサンツェッペリンが皐月賞２着、05年のアドマイヤジャパンが菊花賞で２着に入るなど、３歳クラシックレースとの結びつきが強い。また、09年２着のナカヤマフェスタが翌年の宝塚記念を優勝、04年の３着のキングカメハメハがＮＨＫマイルＣと日本ダービーを勝利するなど、スーパーホースも誕生している。昨年はフェイムゲームが勝利した。今年はどんな勝ち馬がクラシックに名乗りを挙げるだろうか。過去10年のデータから京成杯を検証する。