中央競馬で年明けの開幕を飾る名物重賞・中山金杯。近年は１月４日や６日に行われた年もあったが、2014年は例年通り１月５日、中山競馬の初日に行われる。Ｇ３のハンデ戦のため一戦級の参戦はないものの、ここからその年の飛躍を期す馬と、この路線でお馴染みのベテラン馬の対決が多く見られる。そんな中から、昨年はここで３着だったジャスタウェイが秋の天皇賞を制覇。そして５着だったダイワマッジョーレがマイルＣＳで２着と、出走馬から２頭のＧ１好走馬を輩出。ほかに、09年には４着馬のマイネルキッツが春の天皇賞馬に輝き、08年３着のエアシェイディは有馬記念でも３着に好走するなど、ここでは勝利を手にできなくてもＧ１で上位を争う馬も見られる一戦だ。そんな中山金杯の過去10年の傾向を見てみよう。

　中山金杯とともに新年の開幕を飾る重賞レース、京都金杯。長らく「金杯」の名称で芝2000ｍの別定戦として行われていたが、81年にハンデ戦となり、96年にはレース名が京都金杯に変更され、00年からは距離が現在と同じ1600ｍに短縮された。このレースの勝ち馬は'05年のハットトリックがマイルＣＳと香港マイル、'08年のエイシンデピュティが宝塚記念を制するなど、その後活躍する傾向にある。そのため、縁起のいい競走ともいわれている。昨年はダノンシャークが優勝した。今年はどんなレースになるだろうか。過去10年のデータからレースの傾向を探る。