その年の中央競馬を締めくくる年末の大一番・有馬記念。近年こそジャパンＣを年内の最大目標とする馬も増えてはいるが、過去にはシンザンやナリタブライアン、ディープインパクトといった三冠馬をはじめ、歴史に名を残す名馬が数多く優勝を飾っている。このレース２勝を飾った馬は過去にスピードシンボリ、シンボリルドルフ、オグリキャップ、グラスワンダー、そしてシンボリクリスエスの５頭。今年は凱旋門賞帰りのオルフェーヴル、あるいは復活を期すゴールドシップが史上６頭目の有馬記念２勝馬となるのか。それともライバルがこれを阻止するのか。果たしてどんな結果が待っているのか、過去の傾向を見てみよう。

　今年で８回目を迎える阪神Ｃ。05年まで暮れの中京開催で行われていた芝1200ｍのＧ２・ＣＢＣ賞を夏競馬に移動し、阪神芝1400ｍのＧ２競走としてこのレースが06年に新設された。負担重量は過去の実績による加増がない定量戦、そして１着賞金はＧ２としては札幌記念と並ぶ最高額。Ｇ１競走のない芝1400ｍ戦では最高峰のレースに位置づけられる。マイラー、スプリンター双方の出走が見られるが、優勝馬はスプリント路線の実績馬が目立ち、07年のスズカフェニックス、09～10年のキンシャサノキセキ、11～12年のサンカルロと、特に高松宮記念の連対馬が多く優勝している。そんな阪神Ｃの過去７回の結果を振り返ってみよう。

　91年から現在と同じ阪神競馬場の芝2000ｍで行われるようになった重賞レース。レースの名称は何度か変更され、06年から現在と同じラジオＮＩＫＫＥＩ杯２歳Ｓとなった。翌年のクラシックを目指す中長距離馬が数多く出走し、同じ12月に開催される２歳チャンピオン決定戦の朝日杯フューチュリティＳ（Ｇ１）よりも出走馬のレベルが高い年もある。最近10年の勝ち馬からは、08年のロジユニヴァース（日本ダービー）、09年のヴィクトワールピサ（皐月賞）、12年のエピファネイア（菊花賞）が、翌年のクラシックレースを制している。来年は２歳馬の競走体系が大幅に変更され、このラジオＮＩＫＫＥＩ杯２歳Ｓは、ホープフルＳと名称が変更されて中山競馬場の芝2000ｍで行われることになる。そのため、暮れの阪神で行われるラジオＮＩＫＫＥＩ杯２歳Ｓは、今年が最後になる。そんなラジオＮＩＫＫＥＩ杯２歳Ｓの過去10年のデータを占う。