1981年創設の国際招待競走・ジャパンＣ。創設から10年少々は外国馬優勢の時代が続いたが、92年のトウカイテイオー以降は日本馬の勝利が目立つようになり、特に98年以降の過去15年では日本馬が13勝。「世界に通用する強い馬作り」の一環として創設されたこのレースで、今や日本馬がしっかりと結果を残し続けている。その15年間に勝利した日本馬13頭のうち、11頭が既にＧ１を制していた実績馬。今年も連覇を狙うジェンティルドンナを筆頭に５頭の登録があるＧ１馬から勝者が誕生するのか、08年スクリーンヒーロー以来５年ぶりにＧ１初制覇が見られるのか、それとも05年アルカセット以来の外国馬の優勝となるのか。過去の傾向を見てみよう。

　1956年に「京都特別」というレース名で、京都競馬場の芝2200ｍのハンデ戦として創設。61年に現在のレース名「京阪杯」と改称され、以降は中距離の重賞として1800～2200ｍの距離で争われ、カツラギエースやネーハイシーザー、ダンスパートナー、カンパニーなどのＧ１馬が勝利している。06年にスプリント重賞として生まれ変わり、芝1200ｍの別定戦として行われるようになった。純粋な短距離馬にとっては、このレースが１年の締めくくりとなことが多い。現在と同じ距離・条件になった過去７年のデータから傾向を分析する。