1963年に「アルゼンチンジョッキークラブＣ」として創設されたアルゼンチン共和国杯。創設時の春から84年には秋に移動し、96年まではジャパンＣの前週に行われていた。当時は現在よりもジャパンＣに出走する外国馬が多く、出走が見込めない日本馬の受け皿となる側面もあった。しかし、97年に秋の天皇賞翌週へと移動。ここを足がかりにジャパンＣ出走も狙えるようになり、08年にはスクリーンヒーローがこのレースとジャパンＣを連勝した。また、07年の優勝馬・アドマイヤジュピタや、10年のトーセンジョーダンは翌年にＧ１を制覇。ほかに、ステイヤーズＳをにらむ長距離馬や、同距離の有馬記念を目指す馬の参戦も見られ、さまざまな思惑を持つ馬がハンデ差のある中で激突する一戦だ。

　今年で４回目を迎えるダートの重賞レース、みやこＳ。ジャパンカップダートの開催場所が、08年に東京から阪神に変更されたため、関西地区のステップレースとして10年に設けられた。もともと11月下旬に行われていたオープン特別のトパーズステークスが、重賞に格上げされた形だ。第１回を制したトランセンドは続くジャパンカップダートも勝利し、11年のジャパンカップダート２、３着馬はこのレースに出走しており、昨年２着だったニホンピロアワーズは続くジャパンカップダートを制覇するなど、３年連続でみやこＳ出走馬がジャパンカップダートで優勝争いをしている。今年もジャパンカップダートを占う上で重要な一戦となりそうだ。過去３回にトパーズＳを加えた過去10年のデータからレースの傾向を探る。