秋華賞のトライアル競走・ローズＳ。以前は本番と同距離の芝2000ｍで行われていたが、阪神芝外回りコースの完成に伴い、07年より芝1800ｍに短縮された。しかし、その後も秋華賞へ向けた最重要前哨戦の座は揺るぎなく、同年の優勝馬・ダイワスカーレットや昨年のジェンティルドンナが本番も連勝するなど、この６年間では秋華賞の連対馬12頭中11頭をローズＳ組が占めている。今年も春の実績馬が顔を揃えるこの一戦で、本番へ向けて好スタートを切るのはどの馬か。過去の傾向を見てみよう。

　関東で開催される菊花賞のトライアルレース、セントライト記念。かつては、シンボリルドルフがこのレースの勝利をステップに菊花賞を制して、無敗の三冠馬に輝いている。最近10年のセントライト記念出走馬から菊花賞を制した馬はいないが、04年のホウキバウエーブ、09年のフォゲッタブル、12年のスカイディグニティの３頭が、このレースで好走した後、菊花賞で２着と健闘している。また、04年の優勝馬コスモバルクは06年にシンガポールエアラインズインターナショナルＣを優勝、09年の優勝馬ナカヤマフェスタは翌年に宝塚記念を制覇、12年のフェノーメノは翌年の天皇賞（春）を勝利するなど、活躍馬を多く輩出している。そんなセントライト記念の過去10年のデータからレース傾向を探っていく。