秋競馬の開幕を飾るセントウルＳ。サマースプリントシリーズの最終戦として夏競馬の延長線上にあると同時に、秋最初のＧ１競走・スプリンターズＳの最重要前哨戦という、２つの顔を持つ競走だ。シリーズの最終戦としては、一昨年のエーシンヴァーゴウや07年のサンアディユなど、このレースの出走馬から５頭（うち４頭は１着）の王者が誕生している。一方、スプリンターズＳでは昨年のロードカナロア（このレース２着）など、過去10年で出走馬から３頭が優勝し、２、３着にも計７頭が食い込んでいる。今年、シリーズの王座に就く馬、そしてスプリンターズＳ制覇へ向けて名乗りを上げるのはどの馬か、過去の傾向を見てみよう。

　夏のローカル開催が終わり、中央場所に戻って秋の中山開催を迎える。その開幕を告げる重賞レース、京成杯ＡＨが行われる。独特なコース形態である中山の芝1600ｍ、ハンデ戦のＧ３、夏に休んでいた馬が多いなどの理由から、難解なレースになることが多い。また、昨年から始まったサマーマイルシリーズの最終第３戦に位置づけられており、シリーズチャンピオンを狙う馬の動向にも注目が集まる。昨年はレオアクティブが１分30秒７という世界レコードを樹立した。今年はどの馬が勝利するのか。過去10年のデータから傾向を探ってみる。