新潟開催の掉尾を飾る、サマー2000シリーズ最終戦・新潟記念。過去の優勝馬から４頭がシリーズの王座に就いているが、今年はランキング２位のマイネルラクリマがこのレースを回避し、既にトウケイヘイローの優勝が確定している。ただ、シリーズ最終戦であると同時に、秋のＧ１をにらむ位置づけにもあるこのレース。98年には優勝馬のオフサイドトラップが秋の天皇賞を制したほか、出走馬の中にはスウィフトカレント（秋の天皇賞２着）やエアシェイディ（有馬記念３着）、メイショウベルーガ（エリザベス女王杯２着）といった、秋のＧ１好走馬の名前も見られる。今年はどの馬が勝利で夏競馬を締めくくるのか、過去の傾向を見てみよう。

　距離が芝1800ｍに変更されてた97年以降、翌年のクラシックや、中長距離のＧ１を狙う素質馬が数多く出走するようになった重賞レース、札幌２歳Ｓ。歴代の勝ち馬には後のダービー馬ジャングルポケット（00年）やロジユニヴァース（08年）、ジャパンカップなどＧ１を３勝したアドマイヤムーン（05年）がいる。また、スズカマンボ（03年）、マツリダゴッホ（05年）、アヴェンチュラ（10年）、ゴールドシップ（11年）などは、このレースは勝てなかったが、後にＧ１馬となっている。昨年は勝ち馬コディーノが後に朝日杯ＦＳや皐月賞で優勝争いを繰り広げ、４着馬ロゴタイプが朝日杯ＦＳと皐月賞を制覇、９着馬マイネルホウオウがＮＨＫマイルＣを勝利するなど、なかなかのメンバーが揃った。函館で行われる今年も将来の大レースを勝つ馬が登場するのか。過去10年のデータからレースの傾向を検証する。

　夏の小倉開催を締めくくる重賞レース、小倉２歳ステークス。距離1200ｍで行われ、スピード自慢の快速馬が数多く出走する。最近の勝ち馬からは、03年のメイショウボーラーが古馬になってからフェブラリーＳを制覇、06年のアストンマーチャンがスプリンターズＳを勝つなど、活躍馬を多く輩出している。そんな小倉２歳ステークスの過去10年の傾向を検証する。