夏の新潟２歳チャンピオン決定戦・新潟２歳Ｓ。以前は後のＧ１にあまり繋がらないレースだったが、過去10年の優勝馬では04年のマイネルレコルトとセイウンワンダーが朝日杯ＦＳを制覇。そして04年２着のショウナンパントルが阪神ＪＦを制している。また、セイウンワンダーは皐月賞で３着、そして07年の優勝馬・エフティマイアは桜花賞、オークスともに２桁人気で２着になって波乱を演出するなど、ここで好走した馬がクラシックで上位を争う例も見られるようになってきた。そんな新潟２歳Ｓの過去の傾向を見てみよう。

　今年で８回目を迎える重賞レース、キーンランドカップ。歴史は浅いが、サマースプリントシリーズの第５戦として行われることに加え、約１カ月後に行われるスプリンターズＳ（Ｇ１）の前哨戦として出走する馬も多く、毎年レベルの高いレースが繰り広げられている。11年の勝ち馬カレンチャンは、続くスプリンターズＳも制覇。08、09年のビービーガルダン、08年のキンシャサノキセキ、11年のパドトロワなどが、このレースとスプリンターズＳを共に好走している。また、10年の勝ち馬ワンカラットと、12年に勝利したパドトロワは、見事にサマースプリントシリーズのチャンピオンに輝いている。例年なら札幌競馬場で行われるが、今年は改修工事中のため、函館競馬場を舞台に開催される。そんなキーンランドカップの過去７年のレースのデータを振り返り、今年の傾向を探る。

　ダートの猛者たちが集結して激しいレースを繰り広げる重賞レース、エルムＳ。11年までは９月中旬に行われていたが、昨年から約３週間ほど早く開催されている。また、通常は札幌競馬場で実施されるが、同競馬場が改修工事をしているため、今年は函館競馬場で行われる。03年のアドマイヤドン、04、05年を連覇したパーソナルラッシュなど、個性的なダート馬が勝利しているこのレース。昨年の勝ち馬ローマンレジェンドは、その後東京大賞典を勝利するなど、国内ダートのトップクラスとして君臨している。今年はどの馬が制するのか。過去10年のデータから、レースの傾向を占う。