夏の小倉開催における名物重賞・小倉記念。以前は夏競馬終盤の一戦だったが、94年からは８月中旬に、そしてサマー2000シリーズの第３戦に指定された06年からは７月末～８月初旬の開催となった。このレースの優勝馬からは、06年スウィフトカレントと、11年イタリアンレッドの２頭がシリーズを制覇。ほかに３頭がこのレース２～５着でポイントを重ねて王座に就いている。ここでシリーズ２戦目を迎える馬も多く、中盤の一戦としてその行方を大きく左右するレースだ。現在の時期になってからも、中京競馬場改修の影響や開催短縮により、10年までが開催３週目、11年が開幕週、昨年と今年が２週目と変化しているため、枠や脚質の傾向は使いづらいものの、その他の要素から過去の傾向を見てみよう。

　09年に新設された３歳馬限定のダート重賞レース。第１回の勝利馬トランセンドはその後ジャパンカップダートを２勝し、フェブラリーＳも制覇するなど、ダート界のトップホースとして君臨した。第２回の優勝馬ミラクルレジェンドや第４回の勝ち馬ホッコータルマエもその後、重賞レースで勝利を収め、活躍している。過去のデータは４年分と少ないが、その中での傾向や共通点を紹介する。