夏の福島競馬の名物レース・七夕賞。昨年までは開催を締めくくる一戦として行われていたが、今年は福島の開幕が繰り下がったため、その２週目の施行になったが、七夕前後に行われることには変わりない。また、サマー2000シリーズの開幕戦ということも従来通り。過去７回のサマー2000シリーズの優勝馬のうち、半数以上の４頭がこの開幕戦に出走。そして、08年のミヤビランベリ、11年のイタリアンレッドの２頭は、ここで勝利を収めて最終的な王座獲得に繋げている。シリーズ制覇へ向けて好スタートを切るのはどの馬か、過去10年の傾向を見てみよう。

　96年にはじまったプロキオンＳ。ダートの短距離を得意とする馬が参戦して、毎年レベルの高いレースが展開されている。02年の優勝馬スターリングローズと05年のブルーコンコルドが、ともに同年のＪＢＣスプリントを優勝。10年２着のサマーウインドもＪＢＣスプリントを制し、11年の勝ち馬シルクフォーチュンが翌年のフェブラリーＳで２着に入るなど、その後のダート重賞戦線の中心を担う馬を多く輩出している。これまで主に阪神競馬場のダート1400ｍで行われていたプロキオンＳ。昨年からは中京競馬場のダート1400ｍで争われている。過去10年のデータからレースの傾向を検証する。