1996年に創設された、３歳馬限定のダート重賞競走。当初は秋に行われており、シンコウウインディ、ウイングアロー、アグネスデジタルが後にフェブラリーＳなどを制覇。さらに、芝でＧ１を勝ったタイキシャトル、そして盛岡の南部杯を勝ったゴールドティアラと、最初の５年間の優勝馬はすべて後にＧ１ホースになるという、非常にハイレベルな一戦だった。
　その後、第６回の01年から現在の時期に移動し、大井競馬場で行われるジャパンダートダービーのステップレースに位置づけられて現在にいたっている。６月の施行になってからも、ユートピア、カネヒキリといった後のＧ１馬が優勝しているほか、一昨年の２着馬・グレープブランデーが本年のフェブラリーＳを制するなどの活躍を見せている。次世代のダート王候補に名乗りを挙げるのはどの馬か、過去の傾向を見てみよう。

　サマースプリントシリーズの開幕を飾る函館スプリントＳ。10年にこのレースを勝利したワンカラットが続くキーンランドＣも制し、サマースプリントのチャンピオンに輝いた。今年も、シリーズの行方を占う重要な一戦になりそうだ。また、11年の優勝馬カレンチャンがその後、スプリンターズＳや高松宮記念を優勝するなど、今後の短距離戦線を占う上で重要なレースだ。そんな函館スプリントＳの傾向を振り返ってみる。