東京競馬場の５週連続Ｇ１を締めくくる安田記念。1951年の創設から長くハンデ重賞として行われていたが、84年のグレード制導入ではＧ１に格付け。以来、春のマイル王決定戦となり、数多くの名馬が優勝馬に名を連ねる。ただ、過去10年ではアグネスデジタルやダイワメジャー、ウオッカといった複数のＧ１を制した馬がいる一方、ここ３年のショウワモダン、リアルインパクト、そしてストロングリターンなど半数の５頭がこのレースでＧ１初制覇。以前のように、Ｇ１で何度も好走した馬ばかりが勝つレースではなくなっている。今年はどんな結果が待っているのか、過去10年の傾向を見てみよう。

　1951年に創設されて以降、これまで何度も条件が変更されてきた重賞レース、鳴尾記念。00年から芝2000ｍのＧ３のハンデ戦として12月に開催され、06年には新設された阪神競馬場の1800ｍの別定戦として行われるようになった。12年からは開催時期が６月に変更され距離が芝2000ｍになり、宝塚記念のステップレースという位置づけとなった。そこで、これまで５月末から６月頭にかけて芝2000ｍで行われていた金鯱賞と、昨年の鳴尾記念のデータを使って、このレースを検証する。