古馬長距離王決定戦・天皇賞（春）。以前は古馬頂上決戦の趣が強い一戦だったが、近年は海外の大レースや中距離路線に的を絞る実力馬も多くなり、スタミナや折り合いに不安の少ないステイヤーの激突が見物となる一戦だ。過去10年では、06年に前年の三冠馬・ディープインパクトが優勝。ほかに、07年には二冠馬・メイショウサムソン、03年には菊花賞馬・ヒシミラクルが優勝を飾っている。しかし一方で、残る優勝馬７頭、08年以降は５頭すべてがこのレースでＧ１初制覇。淀の3200ｍでこそ本領を発揮する馬を見つけ出すことが馬券作戦のポイントにもなっている。そんな春の天皇賞の過去10年の傾向を見てみよう。

　日本ダービーと同じ東京競馬場の芝2400ｍで行われるダービートライアル、青葉賞。このレースで２着までに入ると日本ダービーの出走権を獲得できるため、デビューの遅れた馬や出世街道に乗るのに手間取った馬などが、日本ダービーへの最後の切符をめぐって激しいレースを繰り広げる。過去10年の勝ち馬からは03年のゼンノロブロイ、06年のアドマイヤメイン、11年のウインバリアシオン、12年フェノーメノが日本ダービーで２着に入っている。ここ２年連続で優勝馬が日本ダービーで２着しており、今年の優勝馬にも注目が集まりそうだ。そんな青葉賞の過去10年のデータから、レースの傾向を明らかにする。