先週の牝馬による桜花賞に続き、今週は３歳牡馬のクラシック第一弾・皐月賞が行われる。この第一関門を突破し、秋に三冠馬に輝いた馬は過去７頭。そのうち、過去10年ではディープインパクト（05年）、オルフェーヴル（11年）の２頭がここで完勝劇を演じ、そのままクラシックを突き進んだ。また、10年のヴィクトワールピサは同年の有馬記念を制し、翌年には日本馬として初めてドバイワールドＣを制覇。そして昨年のゴールドシップは菊花賞、有馬記念とＧ１・３勝を挙げるなど、過去10年の優勝馬のうち７頭は、この皐月賞後にもＧ１勝ち鞍を重ねている。今年、歴史に名を残す名馬への第一歩を踏み出すのはどの馬か、過去のデータを振り返ってみよう。

　ダートの中距離を得意としている古馬によって争われるアンタレスステークス。03年のゴールドアリュール、04年のタイムパラドックスなど、ダート史に名を残したスターホースが優勝している。何年に１度は大波乱となる傾向があり、ピットファイターが勝った05年は３連単が115万馬券、ワンダースピードが優勝した08年は３連単が52万馬券の決着となった。これまでは京都競馬場のダート1800ｍで行われていたが、12年から阪神競馬場のダート1800ｍでの開催となった。そんなアンタレスＳの過去10年のデータから、傾向を探っていく。