３歳クラシックの開幕を飾る桜花賞。現在の外回りコースに変更された07年にはダイワスカーレット、ウオッカと後に大活躍を見せる２頭が１、２着。さらに09年のブエナビスタ、10年のアパパネ、そして昨年のジェンティルドンナと、歴史に名を残していく名牝が優勝馬に名を連ねている。その一方で、08年には２桁人気・レジネッタ、エフティマイアの１、２着で３連単は700万馬券の大波乱と、牝馬戦らしい一面も持っている桜花賞。今年は前哨戦から波乱の続いたが、いったいどんな結果が待っているのか、過去の傾向を見てみよう。

　ヴィクトリアマイルの前哨戦、阪神牝馬ステークス。58年に阪神牝馬特別として創設され、距離や時期が何度も変更された後、06年にヴィクトリアマイルが創設されると、芝1400ｍで４月に行われるようになった。08年の優勝馬エイジアンウインズがヴィクトリアマイルを勝利したのをはじめ、06年２着のエアメサイアが２着、07年８着のアサヒライジングが２着、10年13着のヒカルアラマンサスが２着に入るなど、多くのヴィクトリアマイル好走馬を輩出している。現在と同じ条件になった06年以降、過去７回の阪神牝馬ステークスの傾向についてデータを検証する。

　96年にＮＨＫマイルＣが設立されたことから、そのトライアルとして行われているニュージーランドトロフィー。３着までに入ると、ＮＨＫマイルＣの優先出走権が与えられる。過去10年では、06年のロジック、09年のジョーカプチーノ、11年のグランプリボスが、いずれも本競走３着から、ＮＨＫマイルＣを制覇。また、昨年はこのレースの勝ち馬カレンブラックヒルがＮＨＫマイルを勝利し、４戦無敗で３歳マイル王に輝いた。そんなニュージーランドトロフィーの過去10年のデータから傾向を占う。