桜花賞トライアル・フィリーズレビュー。近年は同じトライアルでもチューリップ賞組が重視される傾向にあるが、このレースはグレード制が導入された84年からＧ２に格付けされるなど（当時は「４歳牝馬特別」）、桜花賞トライアルとして長い歴史を誇っている。特に80年代までは、後の牝馬三冠馬・メジロラモーヌをはじめ、数多くの桜花賞馬を輩出した。近年では05年の優勝馬・ラインクラフトが桜花賞とＮＨＫマイルＣを連覇。また、08年には３着だったレジネッタが、桜花賞を12番人気で制して大波乱を演出している。また、昨年は優勝馬のアイムユアーズが桜花賞で３着に好走するなど、注目の欠かせないレースだ。そんなフィリーズレビューの過去10年の傾向を見てみよう。

　今年で31回目を迎える伝統の牝馬限定のハンデ戦・中山牝馬ステークスが行われる。06年に春の古馬牝馬No.1決定戦としてヴィクトリアマイルが５月新設されたため、そのステップレースとして強豪馬が多く参戦するようになった。06年の２着馬ディアデラノビアがヴィクトリアマイルで３着になったのをはじめ、毎年のようにこのレースの出走馬がヴィクトリアマイルで好走している。昨年のヴィクトリアマイルはホエールキャプチャが制し、ドナウブルーが２着に入り、中山牝馬Ｓ組のワンツー決着となった。そんな中山牝馬ステークスの過去10年の傾向を見てみる。

　これまで何度も条件が変更されてきた中日新聞杯。06年以降は中京競馬場の芝2000ｍのハンデ戦として12月に行われていた。12年からは中京競馬場がリニューアルされたのを機に、開催時期が３月に移行された。３月に中京競馬場で開催される芝2000ｍのハンデ戦といえば、11年までは中京記念に該当する。そこで、中京記念の過去９年のデータと、昨年の中日新聞杯のデータからレースの傾向を検証する。