1936年創設という長い歴史を誇る中山記念。当初は春秋２回の長距離戦だったが、1972年より、ほぼ現在の時期の1800ｍ戦で定着している。春前半の古馬Ｇ１・高松宮記念や天皇賞とは距離が大きく異なるが、その後の安田記念や宝塚記念を目指す実力馬の参戦も見られるほか、夏を越せば秋の天皇賞にも繋がっていくレースになる。
　近年では、09年の優勝馬・カンパニーが秋の天皇賞とマイルＣＳを連勝。同年２着のドリームジャーニーは、春秋グランプリ連覇を成し遂げた。また、一昨年には前年の皐月賞と有馬記念を制したヴィクトワールピサが年明け初戦のここで優勝し、次走ドバイワールドＣ制覇へと繋げている。マイル～中距離Ｇ１とは間隔がある時期の1800ｍ戦だが、その分、さまざまなタイプの馬が激突するレース興味深いレースだ。そんな中山記念の過去の傾向を見てみよう。

　これまで何度も条件が変化してきた阪急杯。96年に距離が1200ｍになり、00年には開催時期が現在と同じ２月末から３月初めになり、06年からは距離が1400ｍに延長された。10年の勝ち馬エーシンフォワードが秋にマイルチャンピオンシップを勝利し、09年の２着馬ローレルゲレイロは高松宮記念とスプリンターズＳを制するなど、活躍馬を多数送り出している。そんな阪急杯を、距離が1400ｍになった過去７年のデータから傾向を探っていく。

　87年に創設されたペガサスステークスが前身。92年にアメリカのアーリントン・インターナショナル競馬場（現アーリントンパーク競馬場）と阪神競馬場が提携をしたのを機に、現在の名称「アーリントンカップ」として行われるようになった。過去10年の勝ち馬からは、03年のウインクリューガーがＮＨＫマイルＣを制している。また、06年の２着馬ロジックがＮＨＫマイルＣを優勝、07年２着のローレルゲレイロが古馬になってスプリントＧ１を２勝、08年３着のディープスカイがＮＨＫマイルＣと日本ダービーを勝つなど、このレースの好走馬が後にＧ１を制するケースが多い。そんなアーリントンカップの過去10年の傾向に迫る。