高松宮杯（現高松宮記念）がスプリントＧ１になった96年に、従来のオープン特別を昇格する形で創設。当時は直前の前哨戦として行われており、第１回の優勝馬・フラワーパークから４年連続でこのレースの出走馬から高松宮記念優勝馬が誕生した。その後、00年に高松宮記念が３月に移動したのに伴い、このレースも２月上旬（一昨年から１月下旬）に繰り上げ。本番までやや間隔が開いたが、それでも01年のトロットスター、08年のファイングレインの２頭が直行で高松宮記念を制覇。ほかに、04年のサニングデールのように、阪急杯などを挟んで好走する馬も見られる。また、昨年の優勝馬・ロードカナロアは高松宮記念こそ３着に終わったが、秋にはスプリンターズＳと香港スプリントを連勝した。今後のスプリント路線へ向け注目の一戦をデータで振り返ってみよう。

　２月に行われるダートのビッグレース・フェブラリーＳ。そのステップレースとして、根岸ステークスが開催される。この競走は87年に開設され、開催時期や距離が何度か変更された後、01年に現在と同じ条件となった。過去にはフジノマッケンオー（94年）やワシントンカラー（97、98年）など、個性的な馬が優勝している。現在と同じ条件になってからは、01年のノボトゥルーと05年のメイショウボーラーが、このレースとフェブラリーＳを連覇している。そして昨年このレース３着だったテスタマッタは、見事にフェブラリーＳを勝利している。そんな根岸ステークスの、東京競馬場ダ1400ｍで行われた過去９年（10年前は中山競馬場ダ1200ｍで開催）のデータから傾向を探っていく。