中央競馬開幕を飾る名物レース・中山金杯。中央競馬ファンにとってはその年最初の「運試し」の一戦として、長く親しまれている。レースはＧ３のハンデ戦だが、有馬記念には出走しなかった中距離型の実績馬や、その年飛躍が期待される素質馬の参戦も多く見られる一戦だ。近年では、07年の優勝馬・シャドウゲイトが、春にシンガポールに遠征し、シンガポール航空国際ＣでＧ１制覇。また、09年にはこのレースでは４着だったマイネルキッツが、天皇賞（春）を制している。ほかにも、アメリカＪＣＣ以降の中距離Ｇ２で活躍を見せる馬も数多い。そんな中山金杯の過去10年の傾向を見てみよう。

　中山金杯とともに新年の開幕を飾る重賞レース、京都金杯。開設当初は「金杯」として芝2000ｍの別定戦として行われていたが、81年にハンデ戦となり、96年には京都金杯と名称が変更、00年からは距離が1600ｍに短縮された。このレースの勝ち馬は、05年のハットトリックがマイルＣＳと香港マイル、08年のエイシンデピュティが宝塚記念を制するなど、その後大きく飛躍する傾向にある。そのため、縁起のいい競走ともいわれている。今年はどんなレースになるのか。過去10年のデータからレースの傾向を探る。

　３冠馬シンザンを記念して1967年に創設された重賞レース。最近は出世レースとして知られており、このレースの勝ち馬がビッグタイトルを獲得することが多い。02年のタニノギムレットが日本ダービー、昨年のジェンティルドンナは牝馬３冠とジャパンカップを勝利している。また、11年２着のオルフェーヴルが３冠、同３着マルセリーナは桜花賞、07年２着のダイワスカーレットや同３着のローレルゲレイロもＧ１馬になっている。今年も好走馬には注目が集まりそうだ。そんなシンザン記念の過去10年の傾向はどうなっているのだろうか。