今年の中央競馬を締めくくる大一番、グランプリ・有馬記念。今年は最終日前日となり、例年とはやや様相が異なるものの、Ｇ１戦線を戦い抜いてきた実力馬たちが、ずらりと顔を揃えた。その中には残念ながら、ファン投票１位のオルフェーヴル、そしてジャパンＣを制したジェンティルドンナの名前は見られないが、ジャパンＣ上位馬不在だった09年には、ドリームジャーニーとブエナビスタが後続を引き離して一騎打ち。また、ヴィクトワールピサが勝った一昨年は上位３頭タイム差なし、そしてオルフェーヴルの昨年も１～３着が0.1秒差と、近年は見応えあるレースの連続だ。今年はどんな結果が待っているのか、過去10年の傾向を見てみたい。

　阪神競馬場がリニューアルオープンされた06年に新設された重賞レース、阪神カップ。スプリンターズＳやマイルチャンピオンシップなどのＧ１に出走した馬が出走し、ハイレベルな争いとなる。これまで有馬記念の前の週に行われていたが、今年は有馬記念の翌日の月曜日に開催され、今年最後の重賞競走となる。フサイチリシャールが勝利した第1回こそ３連単は８万円台だったが、２回目以降はすべて10万円を超える配当になっている。果たして、今年も荒れる決着となるのか。過去６回のデータからレースの傾向を明らかにする。

　91年から現在と同じ阪神競馬場の芝2000ｍで行われるようになった重賞レース。レースの名称は何度か変更され、06年から現在と同じラジオＮＩＫＫＥＩ杯２歳ステークスとなった。翌年のクラシックを目指す中長距離馬が多数出走し、同じ12月に開催される２歳チャンピオン決定戦の朝日杯フューチュリティＳ（Ｇ１）よりも出走馬のレベルが高い年もある。最近10年の勝ち馬からは、02年のザッツザプレンティ（菊花賞）、08年のロジユニヴァース（日本ダービー）、09年のヴィクトワールピサ（皐月賞）が、翌年のクラシックレースを制している。今年の勝ち馬も、来年のクラシックでも注目を浴びる可能性が高い。そんなラジオＮＩＫＫＥＩ杯２歳ステークスの傾向を過去10年のデータから探る。