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第37回 エリザベス女王杯(G1)

11月11日(日)京都馬場 芝2200m

 95年までは現在の秋華賞と同じ位置づけになる、3歳牝馬三冠の最終戦として行われていたエリザベス女王杯。96年の秋華賞創設とともにこのレースは古馬に開放、秋の女王決定戦になって今年で17回目を迎える。ここ2年は英国のスノーフェアリーが抜群の末脚で連勝を飾っていたが、今年は日本馬同士の争いとなった。ダンスパートナートゥザヴィクトリーアドマイヤグルーヴスイープトウショウ、そしてダイワスカーレットなど、牡馬相手にも好走を重ねた名牝が優勝馬に名を連ねるこの一戦の、過去の傾向を見てみよう。
2011年11月エリザベス女王杯(G1)

写真:競馬ブック

Check11~2番人気の安定感が目立つ

 過去10年、1番人気が複勝率70.0%、そして2番人気はそれを上回る複勝率90.0%と非常に安定した成績。3番人気こそ不振だが、4番人気も複勝率70.0%と高く、勝ち馬10頭中8頭はこの4番人気以内から出ている。
 特に好成績が目立つ2番人気馬の内訳を見ると、前走が天皇賞5着以内だった3頭と、前走を勝ってきた3頭はいずれも連対して計【2.4.0.0】。これに該当しない4頭は【1.0.2.1】で、好成績の2番人気の中ではやや見劣る結果に終わっている。
 また、どうやら今年は牝馬三冠すべて2着のヴィルシーナが1番人気に推されそうだが、G1未勝利馬の1番人気は古馬開放後1回のみ。00年のフサイチエアデールが、G1馬・ファレノプシスには敗れたものの、しっかりと2着は確保していた。

【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 3-2-2-3 30.0% 50.0% 70.0%
2 3-4-2-1 30.0% 70.0% 90.0%
3 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
4 2-0-5-3 20.0% 20.0% 70.0%
5 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0%
6 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
7 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
8 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
9 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
11~ 1-1-0-61 1.6% 3.2% 3.2%
【2番人気馬の成績と前走(過去10年)】
馬名 人気 着順 前走 人気 着順
02 ダイヤモンドビコー 2 2 府中牝馬S(G3) 1 1
03 アドマイヤグルーヴ 2 1 秋華賞 1 2
04 アドマイヤグルーヴ 2 1 天皇賞(秋) 9 3
05 スイープトウショウ 2 1 天皇賞(秋) 4 5
06 スイープトウショウ 2 2 天皇賞(秋) 1 5
07 スイープトウショウ 2 3 スワンS 4 4
08 ベッラレイア 2 3 府中牝馬S(G3) 3 3
09 ブロードストリート 2 6 秋華賞 3 2
10 メイショウベルーガ 2 2 京都大賞典 2 1
11 アヴェンチュラ 2 2 秋華賞 2 1

Check23歳なら秋華賞3着以内の人気馬を

 年齢別では3、4、5歳がほぼ互角で、勝率は3歳がやや高く、複勝率は4歳が一歩リード。ただ、出走の少ない6歳も複勝率ならさほど見劣らない成績。今年は7歳以上の登録がないこともあって、年齢であまり絞り込んでしまうのは避けたいレースになっている。
 このうち、6勝を挙げている3歳に特に注目してみると、好走馬10頭中9頭は4番人気以内と人気馬が中心。そして、外国馬1頭を除く9頭中8頭は、秋華賞で3着以内に好走していた馬だった。3歳の秋華賞1~3着馬にかぎれば【4.2.2.10】連対率33.3%になる

【年齢別成績(過去10年)】
年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
3 6-2-2-46 10.7% 14.3% 17.9%
4 3-3-5-37 6.3% 12.5% 22.9%
5 1-4-2-36 2.3% 11.6% 16.3%
6 0-1-1-9 0.0% 9.1% 18.2%
7~ 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%
【3歳の好走馬と前走(過去10年)】
馬名 人気 着順 前走 人気 着順
02 ファインモーション 1 1 秋華賞 1 1
03 アドマイヤグルーヴ 2 1 秋華賞 1 2
スティルインラブ 1 2 秋華賞 2 1
06 フサイチパンドラ 7 1 秋華賞 4 3
07 ダイワスカーレット 1 1 秋華賞 2 1
08 リトルアマポーラ 4 1 秋華賞 6 6
09 ブエナビスタ 1 3 秋華賞 1 2位入線3着
10 スノーフェアリー 4 1 英セントレジャー 4
アパパネ 1 3 秋華賞 1 1
11 アヴェンチュラ 2 2 秋華賞 2 1

Check3内枠に勝ち馬不在も人気馬なら要注意

 枠番別の成績では、1、2枠から過去10年勝ち馬が出ておらず、3枠から外では7枠以外からはすべて勝ち馬が出ている。これだけを見ると内枠不振に思えるが、表の右に記したように5番人気以内にかぎれば1枠【0.2.1.2】、2枠【0.1.2.2】で、ともに複勝率は60.0%と、むしろ高い部類に入ってくる。Check1にあったように、全体的に人気馬の安定感が目立つレースの中で、たまたま1~2枠に人気馬が少なかったために優勝馬が出ていない、と考えた方が良さそう。10年以上前では00年に枠連1-1も出現している。5番人気以内限定の成績では、【1.0.1.6】で連対率12.5%止まりの6枠が不振だ。

【枠番別成績(過去10年)】
枠番 全馬 5番人気以内
成績 勝率 連対率 複勝率 成績 勝率 連対率 複勝率
1 0-2-1-14 0.0% 11.8% 17.6% 0-2-1-2 0.0% 40.0% 60.0%
2 0-1-2-15 0.0% 5.6% 16.7% 0-1-2-2 0.0% 20.0% 60.0%
3 1-1-2-14 5.6% 11.1% 22.2% 1-1-2-3 14.3% 28.6% 57.1%
4 3-2-0-15 15.0% 25.0% 25.0% 2-2-0-4 25.0% 50.0% 50.0%
5 1-1-0-18 5.0% 10.0% 10.0% 1-1-0-3 20.0% 40.0% 40.0%
6 1-1-1-16 5.3% 10.5% 15.8% 1-0-1-6 12.5% 12.5% 25.0%
7 0-2-1-22 0.0% 8.0% 12.0% 0-2-1-1 0.0% 50.0% 75.0%
8 4-0-3-19 15.4% 15.4% 26.9% 3-0-2-3 37.5% 37.5% 62.5%

Check4G1・1勝馬2頭だけでも意外に平穏!?

 今年の登録馬で既にG1を勝っている馬は、昨年のオークス馬エリンコートと、今年のヴィクトリアMを制したホエールキャプチャの2頭で、2頭ともG1勝ちはそのひと鞍のみ。G1・1勝馬2頭と、G1未勝利馬の争いで、これほどまでG1馬が少ない年や、複数のG1を勝った馬がいない年はこれまであまり見られなかった。
 このうち、G1・1勝以下の馬しかいなかったのは古馬開放後02年の1回のみ(G1馬5頭)。この02年は、1→2→4番人気の決着で、そのG1馬5頭のうち2頭が3着以内に絡んでいた。そしてG1馬が2頭しかいなかった年は、97年と08年の2回で、両年ともそのうちG1馬1頭は3着以内。また、この2年とも3番人気以内から2頭が3着以内に入っている。実績馬が少なく、いかにも荒れそうだと考える方もあろうが、過去の例からすれば波乱を前提とした予想をしてしまうのは危険な雰囲気だ

【G1・1勝以下の馬のみで争われたエリザベス女王杯(96年以降)】
馬名 年齢 人気 着順 主なG1実績
02 ファインモーション 3 1 1 秋華賞1着
ダイヤモンドビコー 4 2 2 未経験
レディパステル 4 4 3 オークス1着
【G1馬の出走2頭で争われたエリザベス女王杯(96年以降)】
馬名 年齢 人気 着順 主なG1実績 他のG1馬
97 エリモシック 4 3 1 秋華賞2着 ビワハイジ(5番人気7着)
ダンスパートナー 5 1 2 エリザベス女王杯1着
エイシンサンサン 5 8 3 阪神3歳牝馬S6着
08 リトルアマポーラ 3 4 1 桜花賞5着 レジネッタ(7番人気12着)
カワカミプリンセス 5 1 2 オークス1着
ベッラレイア 4 2 3 オークス2着

第48回 京王杯2歳S(G2)

11月10日(土)東京競馬場 芝1400m

 暮れの2歳G1へ向けたステップレースとなる京王杯2歳S。ここ10年では出走馬の2割近くが牝馬で、09年のアニメイトバイオなど阪神JF好走馬も輩出していた。しかし、今年は牝馬限定重賞のアルテミスSが創設。この京王杯2歳Sはこれまで以上に、朝日杯フューチュリティSの前哨戦としての色合いが濃くなりそうだ。過去10年では、03年のコスモサンビーム、そして一昨年のグランプリボスと、優勝馬が2頭が2歳王者の座に就いているほか、一昨年は2着もリアルインパクトで、このレースの1、2着馬がそのまま朝日杯でも上位を独占。また、そのグランプリボスに加え、09年のエイシンアポロン、昨年のレオアクティブと、優勝馬は3年連続で朝日杯で3着以内に入っている。今年はどの馬が本番へ向けて大きな一歩を踏み出すのか、過去の傾向を見てみよう。
2011年11月京王杯2歳S(G2)

写真:競馬ブック

Check13連単は10万円台多し

 人気上位では1番人気から5番人気まで複勝率30.0%以上。ただ、2番人気がやや物足りないほか、堅い決着も多い2歳戦としては1番人気の成績もひと息で、人気馬の信頼性が高いとまでは言えないレースになっている。6番人気以下にもそれぞれ1~2頭の好走馬が出ており、14番人気以内で好走馬が1頭もいないのは10番人気のみである。その結果、3連単は10万馬券以上が続出。特に10万円台が多く、3連単発売のあった過去8回のうち6回は10万円台の配当だった。また、その6回すべてで1~3着馬の単勝人気順を合計すると15~20の範囲に収まっている。人気別の成績からは少々つかみ所がない印象もあるが、3連単、3連複では1~3着候補の人気の合計に注目してみてもおもしろい。

【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 2-2-0-6 20.0% 40.0% 40.0%
2 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
3 2-2-1-5 20.0% 40.0% 50.0%
4 1-1-3-5 10.0% 20.0% 50.0%
5 1-1-2-6 10.0% 20.0% 40.0%
6 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
7 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
8 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
9 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
10 0-0-0-9/9 0.0% 0.0% 0.0%
11~ 1-1-2-30 2.9% 5.9% 11.8%
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
02 03 04 05 06 07 08 09 10 11
1着人気 2 1 9 4 3 1 14 3 7 5
2着人気 3 5 3 1 6 12 1 4 2 9
3着人気 5 2 4 5 11 4 3 8 13 4
1~3着
人気計
10 8 16 10 20 17 18 15 22 18
単勝 350円 260円 3,470円 710円 410円 370円 6,190円 630円 1,230円 1,540円
馬連 940円 1,540円 6,020円 1,090円 5,770円 10,400円 11,210円 2,840円 3,100円 11,270円
馬単 1,840円 2,450円 17,700円 3,060円 9,660円 14,770円 30,020円 5,500円 7,520円 27,540円
3連複 3,450円 790円 19,140円 2,240円 45,410円 29,810円 18,150円 27,100円 95,590円 23,330円
3連単 発売なし 178,540円 15,460円 198,370円 170,230円 156,340円 128,660円 515,710円 185,220円

Check2内枠有利、5~8枠は5番人気以内のみ

 過去10年では、10年前の02年のみ中山での代替開催。そこで東京で行われた過去9年の枠番別成績を見ると、6~8枠はいずれも連対率10%を切る不振。5枠の連対率12.5%、複勝率18.8%も、1~4枠(計【6.8.6.35】連対率25.5%、複勝率36.4%)に比べると物足りない。
 その5枠より外の好走馬7頭を見ると、いずれも5番人気以内の上位人気に推されていた馬だった。Check1の表にもあったように、6番人気以下からも3着以内に9頭と、決して少なくはない好走馬が出ているが、この9頭はいずれも1~4枠を引いた馬である。

【枠番別成績(過去9年・東京)】
成績 勝率 連対率 複勝率
1 1-1-2-6 10.0% 20.0% 40.0%
2 2-2-1-8 15.4% 30.8% 38.5%
3 0-3-1-12 0.0% 18.8% 25.0%
4 3-2-2-9 18.8% 31.3% 43.8%
5 1-1-1-13 6.3% 12.5% 18.8%
6 1-0-0-15 6.3% 6.3% 6.3%
7 0-0-2-16 0.0% 0.0% 11.1%
8 1-0-0-18 5.3% 5.3% 5.3%
【5~8枠の好走馬(過去9年・東京)】
馬名 人気 着順
03 5 5 フサイチホクトセイ 2 3
04 5 8 キングストレイル 3 2
05 7 8 コイウタ 5 3
06 6 10 マイネルレーニア 3 1
07 8 14 アポロドルチェ 1 1
7 12 レッツゴーキリシマ 4 3
11 5 7 レオアクティブ 5 1

Check31着には前走オープン・重賞敗退馬多数

 過去10年の優勝馬を見ると、10頭中9頭は前走オープン・重賞の出走馬で、前走500万からの挑戦で勝ったのは昨年のレオアクティブ1頭のみ。2~3着には新馬・未勝利から7頭、500万条件からも7頭が絡んでいるが、1着候補はほぼオープン・重賞組にかぎられる。ただ、オープン・重賞組といっても前走を勝ってきたのは03年のコスモサンビーム1頭だけ。他の馬は2着以下からの巻き返しで、さほど人気がなかった馬の好走も少なくない。

【優勝馬の前走(過去10年)】
馬名 人気 着順 前走
02 ブルーコンコルド 2 1 デイリー杯2歳S・5着
03 コスモサンビーム 1 1 ききょうS・1着
04 スキップジャック 9 1 函館2歳S・7着
05 デンシャミチ 4 1 芙蓉S・2着
06 マイネルレーニア 3 1 新潟2歳S・3着
07 アポロドルチェ 1 1 いちょうS・3着
08 ゲットフルマークス 14 1 すずらん賞6着
09 エイシンアポロン 3 1 デイリー杯2歳S・2着
10 グランプリボス 7 1 デイリー杯2歳S・7着
11 レオアクティブ 5 1 くるみ賞・2着

Check4芝1400mでの凡走経験馬は危険

 東京で行われた過去9年のうち、05年以外は同距離の芝1400m戦に出走経験のある馬が最低1頭は馬券圏内には絡み、特にここ3年はいずれも、3着以内の3頭中2頭が芝1400m経験馬だった。その芝1400m経験のある好走馬13頭を見ると、うち12頭が芝1400mで連対を外しておらず、残る1頭も3着まで。芝のこの距離で4着以下に敗れた経験を持つ馬は、過去9年1頭も好走していない。また、ここ3年の芝1400m未経験馬3頭は、いずれも芝1500m以上で勝ち鞍がある馬だった(エイシンアポロン芝1800m未勝利戦、グランプリボス芝1500m新馬戦、オリービン芝1800m未勝利戦)。

【芝1400m出走経験を持つ好走馬(過去9年・東京)】
馬名 人気 着順 芝1400m
03 コスモサンビーム 1 1 1-0-0-0
アポインテッドデイ 5 2 1-1-0-0
フサイチホクトセイ 2 3 1-0-0-0
04 セイウンニムカウ 4 3 2-0-0-0
06 マイネルレーニア 3 1 2-0-0-0
07 レッツゴーキリシマ 4 3 1-1-0-0
08 エイシンタイガー 3 3 1-1-2-0
09 アニメイトバイオ 4 2 1-0-0-0
ツルマルジュピター 8 3 1-0-0-0
10 リアルインパクト 2 2 1-0-0-0
テイエムオオタカ 13 3 1-0-0-0
11 レオアクティブ 5 1 0-2-0-0
サドンストーム 9 2 0-1-0-0

第17回 ファンタジーステークス(G3)

11月10日(土) 京都競馬場 芝1400m

 12月に行われる2歳牝馬の頂点を決める阪神ジュベナイルフィリーズ。そののステップレースであるファンタジーSが行われる。最近10年では、02年の優勝馬ピースオブワールドが、続く阪神ジュベナイルフィリーズを制している。優勝馬のレベルは高く、03年のスイープトウショウ(秋華賞、宝塚記念、エリザベス女王杯)、04年のラインクラフト(桜花賞、NHKマイルC)、06年のアストンマーチャン(スプリンターズS)がのちにG1馬となっている。昨年の優勝馬アイムユアーズが阪神ジュベナイルフィリーズで2着に好走するなど、毎年のように、このレースの上位馬が、続く阪神ジュベナイルフィリーズでも健闘している。そんなファンタジーSの傾向を占っていく。
2011年11月ファンタジーS(G3)

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Check3ここ4年は高配当

 1番人気、2番人気ともに【2.1.2.5】とイマイチ。ただ、1~5番人気が【7.9.8.26】で複勝率48.0%と高く、好走馬30頭中24頭を占めており、上位人気が堅実な結果を残している。
 ただし、最近4年は荒れ模様で、3連単が29万、24万、13万、10万といずれも10万オーバーの高配当となっている。最近4年の1~3着馬の人気は13→5→2、8→5→3、4→7→5、8→4→1。それほど人気薄は来ないが、配当が大きい傾向にある

【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 2-1-2-5 20.0% 30.0% 50.0%
2 2-1-2-5 20.0% 30.0% 50.0%
3 1-1-2-6 10.0% 20.0% 40.0%
4 2-3-1-4 20.0% 50.0% 60.0%
5 0-3-1-6 0.0% 30.0% 40.0%
6 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
7 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
8 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
9 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
11~ 1-0-0-43 2.3% 2.3% 2.3%

Check2前走凡走が許されるのはマイル重賞のみ

 前走のクラス別成績では、新馬や未勝利が500万下やオープン特別よりも好成績を残している。また、最近4年連続で未勝利を勝ったばかりの馬が馬券に絡んでいる。
 好走馬の前走の着順は1~3着がほとんど。4着以下から巻き返したのはわずかに3頭。内訳はデイリー杯2歳S6着からが2頭、新潟2歳S4着からが1頭。いずれもマイルの重賞だ

【前走のクラス別成績(過去10年)】
前走クラス 成績 勝率 連対率 複勝率
新馬 2-0-1-12 13.3% 13.3% 20.0%
未勝利 1-2-2-14 5.3% 15.8% 26.3%
500万下 2-4-2-46 3.7% 11.1% 14.8%
オープン特別 2-0-2-17 9.5% 9.5% 19.0%
G3 2-3-3-18 7.7% 19.2% 30.8%
G2 1-1-0-3 20.0% 40.0% 40.0%
【前走の着順別成績(過去10年)】
前走の着順 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1着 6-5-7-53 8.5% 15.5% 25.4%
前走2着 3-1-2-15 14.3% 19.0% 28.6%
前走3着 0-2-0-14 0.0% 12.5% 12.5%
前走4着 0-0-1-4 0.0% 0.0% 20.0%
前走5着 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
前走6~9着 1-1-0-16 5.6% 11.1% 11.1%
前走10着~ 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%

Check3前走1200mなら連対馬が買い

 前走の距離別成績は、ファンタジーSと同じ1400mが好走馬の多くを占めている。好走確率では1200mや1600mとあまり差はない。
 前走1600m組は、前走1~3着馬が【0.1.1.10】と不振で、前走4着以下は【1.1.1.4】と巻き返す傾向にある。前走1200m組は好走馬7頭すべてが前走1or2着。前走3着以下からの巻き返しはない。

【前走の距離別成績(過去10年)】
前走の距離 成績 勝率 連対率 複勝率
1200m 3-1-3-34 7.3% 9.8% 17.1%
1400m 6-5-5-61 7.8% 14.3% 20.8%
1500m 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
1600m 1-3-2-14 5.0% 20.0% 30.0%
1800m 0-1-0-3 0.0% 25.0% 25.0%

Check4キャリア2~4戦が中心

 のちの活躍馬を多く輩出するファンタジーSだが、キャリア1戦の馬はあまり成績がよくない【2.1.1.12】で複勝率は20.0%で、キャリア2~4戦の馬とそれほど変わらない。新馬を勝って、このファンタジーSも勝ったのは2頭おり、03年のスイープトウショウと04年のラインクラフト。名牝でないと厳しいようだ。

【キャリア別の成績(過去10年)】
キャリア 成績 勝率 連対率 複勝率
1戦 2-0-1-12 13.3% 13.3% 20.0%
2戦 2-4-3-33 4.8% 14.3% 21.4%
3戦 4-3-4-34 8.9% 15.6% 24.4%
4戦 1-2-2-20 4.0% 12.0% 20.0%
5戦 0-1-0-10 0.0% 9.1% 9.1%
6戦 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
7戦 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%

第17回 武蔵野ステークス(G3)

11月11日(日) 東京競馬場 ダート1600m

 ジャパンカップダートの前哨戦という位置づけの重賞レース武蔵野ステークス。01年にはクロフネが2着に9馬身差をつけて圧勝し、続くジャパンカップダートでも7馬身差で大勝した。また05年2着、08年9着のカネヒキリも同年のジャパンカップダートを勝利している。ダート界のトップクラスの馬や、勢いに乗る上がり馬、実力をつけてきた3歳馬など、例年バラエティに富んだ顔ぶれが揃う。3連単導入後は8回中5回が10万円を超える配当になっており、荒れる重賞の傾向が強い。そんな武蔵野Sの傾向を過去10年の結果から探る。
2011年11月武蔵野ステークス(G3)

写真:競馬ブック

Check3単勝10倍台前半が狙い目

 1番人気は【1.3.1.5】とやや不振。勝利したのは3歳馬のサイレントディール(03年)のみ。4歳馬が1番人気になったのは3回あり、すべて2桁着順に敗れている。前走がG1で1番人気に支持されると【1.3.0.1】と安定している。8番人気以下が9回馬券に絡んでおり、人気薄の激走に注意したい。単勝オッズ別では10~14.9倍が【7.2.2.11】で、複勝率50%と好走確率が高い

【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 1-3-1-5 10.0% 40.0% 50.0%
2 2-1-0-7 20.0% 30.0% 30.0%
3 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
4 2-2-0-6 20.0% 40.0% 40.0%
5 3-0-1-6 30.0% 30.0% 40.0%
6 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
7 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
8 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0%
9 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
10~ 0-2-2-64 0.0% 2.9% 5.9%

Check2前走1600m組は危険

 前走の距離別で成績は、連対率では【2.1.0.10】の2000m組、複勝率では【2.3.6.22】の1800m組が好成績を残している。武蔵野Sと同じ1600m組は【0.2.1.15】と勝ち馬ゼロで今ひとつの成績だ。距離短縮組が強いが、過去5年では1400mから好走馬が5頭出ており、こちらも要注意。

【前走の距離別成績(過去10年)】
前走距離 成績 勝率 連対率 複勝率
1000m 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
1200m 1-1-0-14 6.3% 12.5% 12.5%
1400m 3-2-2-34 7.3% 12.2% 17.1%
1500m 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
1600m 0-2-1-15 0.0% 11.1% 16.7%
1700m 1-0-1-15 5.9% 5.9% 11.8%
1800m 2-3-6-22 6.1% 15.2% 33.3%
1900m 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
2000m 2-1-0-10 15.4% 23.1% 23.1%
2100m 0-1-0-8 0.0% 11.1% 11.1%
2200m 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
2300m 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
2400m 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%

Check33、5歳が強い

 年齢別では5歳馬が最多の5勝で、3歳馬が4勝と続いており、どちらも連対率が20%、複勝率が25%を超えており、それ以外の世代と差をつけている。4歳馬は連対率8.1%、6歳馬は連対率7.1%、7歳以上の高齢馬は連対率3.7%と不振。牝馬は【0.0.3.11】で来ても3着までだ。

【年齢別成績(過去10年)】
年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
3歳 4-1-1-18 16.7% 20.8% 25.0%
4歳 1-2-4-30 2.7% 8.1% 18.9%
5歳 5-4-2-31 11.9% 21.4% 26.2%
6歳 0-2-2-24 0.0% 7.1% 14.3%
7歳以上 0-1-1-25 0.0% 3.7% 7.4%

Check4関西馬が圧倒的

 東京競馬場で行われる武蔵野Sだが、出走馬、活躍馬ともに関西馬が圧倒的に強い。関西馬は9勝2着8回で、1、2着馬のほとんどを占めている。連対率は関西馬は18.2%に対して、関東馬はわずかに3.7%。関西馬を中心に馬券を組み立てよう。

【所属別の成績(過去10年)】
所属 成績 勝率 連対率 複勝率
関東馬 1-1-6-46 1.9% 3.7% 14.8%
関西馬 9-9-4-77 9.1% 18.2% 22.2%
地方馬 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%