新潟競馬場に、日本初の直線1000ｍコースが新設された01年に創設された重賞レース。当初は８月中旬から下旬に行われていた。その第１回はメジロダーリングが優勝し、次走スプリンターズＳで２着に好走。また、02年にレコード勝ちしたカルストンライトオが２度めの優勝を飾った04年には、次走でスプリンターズＳを制覇。さらに、夏の新潟開幕週になった06年以降も、07年のサンアディユ（スプリンターズＳ２着）、09年のカノヤザクラ（同３着）、そして昨年のエーシンヴァーゴウ（同３着）と、多くの優勝馬が秋のスプリンターズＳで好走。コース形態はまったく異なるが、秋のＧ１へ向けて見逃せないレースになっている。
　また、サマースプリントシリーズに指定された06年以降、このレースの優勝馬からのべ４頭の王者が誕生しており、シリーズの行方を占う上でも注目される一戦だ。なお、今年は施行時期が１週繰り下がり、夏の新潟競馬２週目に行われる。そんなアイビスサマーダッシュの過去の傾向を見てみよう。

　これまで主に３月に中京競馬場の芝2000ｍのハンデ戦として行われてきた重賞レース、中京記念。ローカルのハンデ戦らしく、個性的な馬が数多く出走して見応え十分のレースを繰り広げてきた。今年から開催時期が７月になり、距離も芝1600ｍに変更される。また、今年から始まるサマーマイルシリーズの第１戦に位置づけられた。中京競馬場がリニューアルされた今年３月以降の芝1600ｍのデータと、７月上旬に阪神か京都競馬場の芝1600ｍで行われてきたオープン特別のハンデ戦・米子Ｓのデータから、今年の中京記念を占う。