第53回 宝塚記念(G1)
6月24日(日)阪神競馬場 芝2200m
写真:競馬ブック
近年は1番人気の2~3着多し
1番人気は【3.3.1.3】で連対率60%と上々の成績。ただ、90年~02年に【7.5.0.1】と非常に安定していた時期と比べると、信頼性は低下している。02年以降の10年でも、02~07年は隔年優勝、そして08年以降は4年連続2~3着と傾向に変化が見られる。また、4~7歳の1番人気馬は8頭中7頭が馬券圏内。4着以下に敗れたのは3歳のウオッカ、8歳のタップダンスシチーと、4歳でも有馬記念以来の休養明けだったシンボリクリスエスである。
2番人気以下は好走馬が分散しているが、中では3番人気が【1.2.4.3】で複勝率では70%を記録。人気薄の好走は11番人気までで、12番人気以下は41頭すべてが馬券圏外に終わっている。
人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1 | 3-3-1-3 | 30.0% | 60.0% | 70.0% |
2 | 1-1-1-7 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
3 | 1-2-4-3 | 10.0% | 30.0% | 70.0% |
4 | 0-1-2-7 | 0.0% | 10.0% | 30.0% |
5 | 1-0-0-9 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
6 | 2-1-0-7 | 20.0% | 30.0% | 30.0% |
7 | 0-0-0-10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
8 | 1-1-0-8 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
9 | 0-0-1-9 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
10 | 0-1-0-9 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
11 | 1-0-1-8 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
12~ | 0-0-0-41 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
年 | 馬名 | 年齢 | 着順 | 前走 |
---|---|---|---|---|
02 | ダンツフレーム | 4 | 1 | 安田記念2着 |
03 | シンボリクリスエス | 4 | 5 | 有馬記念1着 |
04 | タップダンスシチー | 7 | 1 | 金鯱賞1着 |
05 | タップダンスシチー | 8 | 7 | 金鯱賞1着 |
06 | ディープインパクト | 4 | 1 | 天皇賞(春)1着 |
07 | ウオッカ | 3 | 8 | ダービー1着 |
08 | メイショウサムソン | 5 | 2 | 天皇賞(春)2着 |
09 | ディープスカイ | 4 | 3 | 安田記念2着 |
10 | ブエナビスタ | 4 | 2 | ヴィクトリアM1着 |
11 | ブエナビスタ | 5 | 2 | ヴィクトリアM2着 |
好走馬は前走3着以内が中心
優勝馬10頭の前走はすべて3着以内で、一昨年のナカヤマフェスタ以外はG2以上での3着以内だった。今年は、従来ステップレースだった金鯱賞が暮れに移動し、G3の鳴尾記念が似たような位置づけになったため「G2以上」にこだわるのは危険だが、引き続き「前走3着以内」は勝ち馬候補の条件とみていいだろう。
また、2~3着も前走3着以内だった馬が多く、4着以下から巻き返した馬は表の5頭。このうち、京都での代替開催だった06年の2頭を除く3頭は、阪神芝2000~2200mのオープン・重賞での優勝実績と、他のG1で連対実績を持っていた。基本は前走3着以内とし、4着以下の馬を相手候補に狙う場合は、阪神芝2000~2200m実績とG1連対実績に注目だ。
年 | 馬名 | 人気 | 着順 | 前走 |
---|---|---|---|---|
02 | ダンツフレーム | 1 | 1 | 安田記念2着 |
03 | ヒシミラクル | 6 | 1 | 天皇賞(春)1着 |
04 | タップダンスシチー | 1 | 1 | 金鯱賞1着 |
05 | スイープトウショウ | 11 | 1 | 安田記念2着 |
06 | ディープインパクト | 1 | 1 | 天皇賞(春)1着 |
07 | アドマイヤムーン | 3 | 1 | QE2世C3着 |
08 | エイシンデピュティ | 5 | 1 | 金鯱賞1着 |
09 | ドリームジャーニー | 2 | 1 | 天皇賞(春)3着 |
10 | ナカヤマフェスタ | 8 | 1 | メトロポリタンS1着 |
11 | アーネストリー | 6 | 1 | 金鯱賞3着 |
年 | 馬名 | 人気 | 着順 | 前走 | 阪神芝20~2200実績 | その他G1実績 |
---|---|---|---|---|---|---|
04 | リンカーン | 3 | 3 | 天皇賞(春)13着 | すみれS1着 | 有馬記念2着 |
05 | ハーツクライ | 3 | 2 | 天皇賞(春)5着 | 大阪杯2着、 若葉S1着 |
ダービー2着 |
06 | ナリタセンチュリー | 10 | 2 | 天皇賞(春)12着 | 京都開催 | ジャパンC5着 |
バランスオブゲーム | 9 | 3 | 安田記念17着 | 安田記念3着 | ||
08 | インティライミ | 11 | 3 | 金鯱賞7着 | 朝日CC1着 | ダービー2着 |
意外に重要な芝2200m好走実績
「中途半端」とも言われる2200m戦だが、意外にこの芝2200m実績も重要な予想ファクターになる。芝2200mで3着以内の経験があった馬は【5.9.8.76】で連対率14.3%。3着以内の経験がなかった馬は【5.1.2.46】同11.1%。特に2~3着候補では、芝2200mの好走経験は要チェックと言える。また、3着以内30頭のうち、芝2200mの好走実績を持たなかった8頭中7頭は、G1での連対実績馬。そして前走はG1で3着以内か金鯱賞1着で共通していた。今年は金鯱賞ではなく鳴尾記念1着に置き換えても良さそうだ。
年 | 馬名 | 着順 | G1実績 | 前走 |
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02 | ダンツフレーム | 1 | ダービー2着 | 安田記念2着 |
05 | スイープトウショウ | 1 | 秋華賞1着 | 安田記念2着 |
06 | ディープインパクト | 1 | 天皇賞(春)1着 | 天皇賞(春)1着 |
07 | メイショウサムソン | 2 | 天皇賞(春)1着 | 天皇賞(春)1着 |
08 | エイシンデピュティ | 1 | 天皇賞(秋)14着 | 金鯱賞1着 |
09 | ドリームジャーニー | 1 | 朝日杯1着 | 天皇賞(春)3着 |
ディープスカイ | 3 | ダービー1着 | 安田記念2着 | |
11 | エイシンフラッシュ | 3 | ダービー1着 | 金鯱賞1着 |
4歳馬優勢、牝馬は前走G1好走馬を警戒
牡・セン馬の年齢別では4歳が【5.3.3.30】連対率19.5%。その他は5歳の10.3%が最高で、4歳はほぼ倍ほどの連対確率になる。また、牝馬は出走こそ少ないものの【1.2.0.6】で連対率33.3%の好成績。3連対は4歳と5歳で、その3頭はすべて前走G1で連対していた。逆に、前走G1連対牝馬4頭で馬券圏内を外したのは、当時3歳のウオッカ1頭である。
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
3歳 | 0-0-1-3 | 0.0% | 0.0% | 25.0% |
4歳 | 5-3-3-30 | 12.2% | 19.5% | 26.8% |
5歳 | 1-3-2-33 | 2.6% | 10.3% | 15.4% |
6歳 | 2-1-3-24 | 6.7% | 10.0% | 20.0% |
7歳~ | 1-1-1-25 | 3.6% | 7.1% | 10.7% |
年 | 馬名 | 年齢 | 人気 | 着順 | 前走 |
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04 | スティルインラブ | 4 | 10 | 8 | 金鯱賞8着 |
05 | スイープトウショウ | 4 | 11 | 1 | 安田記念2着 |
アドマイヤグルーヴ | 5 | 8 | 8 | 金鯱賞4着 | |
スティルインラブ | 5 | 14 | 9 | 金鯱賞6着 | |
07 | カワカミプリンセス | 4 | 6 | 6 | ヴィクトリアM10着 |
ウオッカ | 3 | 1 | 8 | ダービー1着 | |
10 | ブエナビスタ | 4 | 1 | 2 | ヴィクトリアM1着 |
メイショウベルーガ | 5 | 13 | 6 | 天皇賞(春)10着 | |
11 | ブエナビスタ | 5 | 1 | 2 | ヴィクトリアM2着 |