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第42回 高松宮記念(G1)

3月25日(日)中京競馬場 芝1200m

 春のスプリント王決定戦・高松宮記念。96年より芝1200mのG1に昇格。00年からは施行時期が繰り上がり、春のG1シーズン開幕を告げる一戦となった。そして今年は、直線距離が伸び、急坂もできた新装・中京競馬場での最初のG1競走になる。
 96年のフラワーパーク、01年のトロットスター、そして09年のローレルゲレイロは、本競走と同年秋のスプリンターズSで春秋スプリントG1連覇を飾り、その年の短距離王に。また、03年のビリーヴは前年から秋春国内スプリントG1連覇、そして昨年はキンシャサノキセキがこのレース連覇を飾るなど、既にG1実績を持つ馬の活躍も数多い。今年は上がり馬がG1初制覇を達成するのか、それともG1馬が意地を見せるのか、注目の一戦だ。そんな高松宮記念の傾向を振り返ってみたい。
2011年3月高松宮記念(G1)

写真:競馬ブック

Check1優勝馬は4番人気まで

 過去10年、1番人気【2.2.2.4】など1~4番人気はすべて連対率40.0%。複勝率も50.0~60.0%で上位人気はほぼ横並びになっている。また、勝ち馬10頭はすべてこの4番人気以内馬。3番人気が4勝、4番人気が3勝を挙げており、配当妙味も考慮すれば上位人気の中でも特に3~4番人気は注目に値する
 また、1番人気が馬券圏内を外した4回を見ると、1、2着は3→2、3→2、4→2、3→4番人気と、少なくとも馬連は大波乱までには至っていない。そして3連単が10万馬券を超えた3回は、4番人気以内2頭と2桁人気1頭という組み合わせになっている。高配当を狙うにしても、この4番人気以内2頭に穴馬を1頭絡めた3連複や3連単あたりが良さそうだ。

【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 2-2-2-4 20.0% 40.0% 60.0%
2 1-3-1-5 10.0% 40.0% 50.0%
3 4-0-2-4 40.0% 40.0% 60.0%
4 3-1-1-5 30.0% 40.0% 50.0%
5 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
6 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0%
7 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
8 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
9 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
11~ 0-1-2-75 0.0% 1.3% 3.8%
【1~3着馬の人気と主な配当】
02 03 04 05 06 07 08 09 10 11
1着馬人気 3 3 2 4 4 1 4 3 1 3
2着馬人気 2 2 1 6 2 13 5 1 6 4
3着馬人気 4 10 8 1 3 2 1 15 3 11
馬連 1140 3520 740 6880 2290 40250 4610 1750 2690 2370
3連単 47120 36620 546450 38840 191140 23750 129290

Check25歳馬優勢、牝馬は今ひとつ

 性齢別の成績では、5歳の牡・セン馬が【4.4.3.24】連対率22.9%を記録。連対率や好走馬数でこれに続く6歳の牡・セン馬は【2.3.2.30】連対率13.5%とやや差が開いており、まず5歳の牡・セン馬には注目したい。Check1で成績の良かった4番人気以内にかぎると、この5歳牡・セン馬は【4.2.1.5】で連対率50.0%になる。  また、秋のスプリンターズSは牝馬の活躍が目立ち、過去10年では牡馬を上回る連対率15.8%を記録しているが、このレースの牝馬は【1.2.2.29】で同8.8%止まり。勝率から複勝率まですべて牡・セン馬を下回っており、牝馬にはスプリンターズSほどの信頼は置けないことには注意したい。

【性齢別成績(過去10年)】
性別 年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
牡・セン馬 4歳 1-1-0-31 3.0% 6.1% 6.1%
5歳 4-4-3-24 11.4% 22.9% 31.4%
6歳 2-3-2-30 5.4% 13.5% 18.9%
7歳上 2-0-3-34 5.1% 5.1% 12.8%
牝馬 4歳 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
5歳 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
6歳 0-0-2-9 0.0% 0.0% 18.2%
7歳上 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
【性別成績(過去10年)】
レース 性別 成績 勝率 連対率 複勝率
高松宮記念 牡・セン馬 9-8-8-119 6.3% 11.8% 17.4%
牝馬 1-2-2-29 2.9% 8.8% 14.7%
参考:スプリンターズS 牡・セン馬 6-8-8-93 5.2% 12.2% 19.1%
牝馬 4-2-2-30 10.5% 15.8% 21.1%

Check3前走好走馬が中心、6着以下ならG1実績馬

 前走着順別の成績では、優勝馬10頭中9頭、連対馬20頭中17頭、そして3着以内馬30頭中25頭が前走で5着以内。前走6着以下だった馬は85頭が出走し、ここで3着以内に入った馬は表に挙げた5頭しかいない。基本的には前走好走馬が中心になるレースだ。
 巻き返した5頭に共通するのは、既にマイル以下のG1で3着以内の好走実績を持っていたこと。スティンガーやペールギュントのように2歳G1でも構わないが、まったくG1実績のない馬が、前走掲示板外から巻き返すのは難しい。

【前走6着以下からの好走馬(過去10年)】
馬名 人気 着順 前走 G1実績
02 スティンガー 4 3 東京新聞杯6着 阪神3歳牝馬S1着
03 ビリーヴ 3 1 阪急杯9着 スプリンターズS1着
06 シーイズトウショウ 3 3 オーシャンS9着 桜花賞2着
07 ペールギュント 13 2 中山記念13着 朝日杯FS3着
10 ビービーガルダン 6 2 阪急杯7着 スプリンターズS2着

Check4外枠・差し優勢!?

 新装・中京の芝1200m戦は第2週まで3レースが行われている。その好走馬9頭中7頭は6~8枠から出ており、ほかは1枠1勝、2枠の3着1回があるのみ。また、競馬道GT8の脚質分析では、差し【2.2.1.22】が他を一歩リードしている。3週目の土曜に行われた芝1200m戦(3月17日・第9レース・古馬500万)も上位は3枠6番→8枠16番→7枠15番の順で、3頭中2頭が外枠。そして勝ったキルシュバウムは通過順16-17で、3枠から直線は外に持ち出して豪快に差し切っている。ここまでの傾向からは、新装中京芝1200mは外枠有利、差し有利と言えそうだ。

【中京芝1200m枠番別成績(今開催1~2週目)】
成績 勝率 連対率 複勝率
1 1-0-0-5 16.7% 16.7% 16.7%
2 0-0-1-5 0.0% 0.0% 16.7%
3 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
4 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
5 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
6 1-0-1-4 16.7% 16.7% 33.3%
7 1-1-1-6 11.1% 22.2% 33.3%
8 0-2-0-7 0.0% 22.2% 22.2%
【中京芝1200m脚質成績(今開催1~2週目)】
脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 0-0-1-2 0.0% 0.0% 33.3%
先行 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
差し 2-2-1-22 7.4% 14.8% 18.5%
追込 1-0-0-13 7.1% 7.1% 7.1%

第60回 日経賞(G2)

3月24日(土)中山競馬場 芝2500m

 春の天皇賞へ向けたステップレース・日経賞。85年のシンボリルドルフや88年のミホシンザン、そして93年のライスシャワーが、このレースと春の天皇賞を連勝している。一時は阪神大賞典組を中心に他のレースに押され気味の時期もあったが、ここ10年の春の天皇賞では、日経賞組7連対に対し、大阪杯組5連対、阪神大賞典組4連対。主要なステップレース3競走の中では、この日経賞組が最多の連対馬を輩出している。近年では、09年にこのレース2、1着のマイネルキッツアルナスラインが天皇賞では順位を入れ替えて1、2着。そして一昨年はこのレース1着のマイネルキッツが天皇賞でも2着に好走と、注目の欠かせない一戦だ。そんな日経賞の過去の傾向を見てみたい。
2011年3月日経賞(G2)

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Check12~3着の多い2~4番人気

 過去10年、1番人気は【3.2.1.4】連対率50.0%と水準級の成績。2~4番人気は好走馬こそ多いものの、勝ち馬は各1頭。2~4番人気合計では【3.6.6.15】で複勝率は50.0%と高いが、勝率は10.0%止まり3着以内好走馬の8割が2~3着になっている。ここ5年を見ても【2.4.3.6】で好走馬の77.8%は2~3着だ。そして過去10年では5番人気が3勝を挙げているが、ここ5年は【0.0.0.5】になるなど、近年は5番人気以下の好走が減少している。

【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率 過去5年
1 3-2-1-4 30.0% 50.0% 60.0% 2-0-1-2
2 1-2-2-5 10.0% 30.0% 50.0% 0-2-1-2
3 1-3-2-4 10.0% 40.0% 60.0% 1-1-2-1
4 1-1-2-6 10.0% 20.0% 40.0% 1-1-0-3
5 3-0-0-7 30.0% 30.0% 30.0% 0-0-0-5
6 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0% 1-0-0-4
7 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0% 0-1-1-3
8 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0% 0-0-0-5
9 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-5
10 0-0-1-8 0.0% 0.0% 11.1% 0-0-0-5
11~ 0-0-0-26 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-16

Check2差し馬優勢も……

 阪神競馬場で代替された昨年を除く02~10年の9年間では、「差し」が【6.8.4.50】と好走馬の3分の2を占める(競馬道GT8による集計)。該当馬も多いために好走確率はさほどでもないが、好位以降からレースを進めた馬の活躍が目立っている。ただ、直線がさほど長くないコースということもあってか、4コーナーで6番手以下だった勝ち馬は9年で3頭のみ。その3頭も、ユキノサンロイヤルやネヴァブションは道中でやや位置取りを上げ、一昨年のマイネルキッツは内々で脚を溜めての差し切り勝ちだった。それ以外はある程度の位置にはつけており、同じ「差し」でも先行馬の直後や、後方からでも積極的に動けた馬が勝利を手にしている

【脚質別成績(02~10年)】
脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 1-0-0-5 16.7% 16.7% 16.7%
先行 2-1-3-14 10.0% 15.0% 30.0%
差し 6-8-4-50 8.8% 20.6% 26.5%
追込 0-0-2-18 0.0% 0.0% 10.0%
【優勝馬の通過順(02~10年)】
馬名 人気 着順 通過順 位置
02 アクティブバイオ 5 1 5-5-4-4
03 イングランディーレ 5 1 4-4-3-1 最内
04 ウインジェネラーレ 2 1 1-1-1-1 最内
05 ユキノサンロイヤル 5 1 11-12-9-6 大外
06 リンカーン 1 1 6-6-5-5
07 ネヴァブション 3 1 10-10-7-7
08 マツリダゴッホ 1 1 4-4-4-1
09 アルナスライン 4 1 3-4-4-3
10 マイネルキッツ 6 1 11-11-10-10

Check3凡走の連続では苦しい

 3着以内馬30頭中23頭は前走3着以内で、前走好走馬が優勢。残る7頭は表に挙げた通りで、たとえ前走では4着以下でも、前々走や3走前に重賞3着以内や条件戦1着があった馬が計6頭。残る1頭・10年のマイネルキッツも、前々走がG1の有馬記念で5着だった。コーナー6つのやや特殊な形態だけに、凡走が続いた馬でも適性があれば巻き返しもありそうな印象だが、そういったタイプの激走は期待薄のレースだ。

【前走4着以下の好走馬(過去10年)】
馬名 人気 着順 前走 前々走 3走前
04 ダービーレグノ 10 3 京都記念9着 日経新春杯3着 有馬記念6着
06 ブルートルネード 8 3 京都記念10着 1600万1着 福島記念7着
08 トウショウナイト 3 2 京都記念5着 アメリカJCC2着 中山金杯11着
09 アルナスライン 4 1 アメリカJCC6着 有馬記念6着 アルゼンチン3着
09 マイネルキッツ 7 2 アメリカJCC4着 中山金杯4着 福島記念2着
10 マイネルキッツ 6 1 アメリカJCC4着 有馬記念5着 ジャパンC8着
11 ペルーサ 2 2 有馬記念4着 ジャパンC5着 天皇賞秋2着

Check41着候補は中山重賞実績に注目

 Check3で挙げたように、連続凡走馬が適性で巻き返す例はないものの、こと勝ち馬に関しては中山適性のチェックは欠かせない。過去10年のうち、中山で行われた9回の優勝馬中8頭は、中山の重賞で3着以内の実績を持っていた。唯一の例外、アクティブバイオはちょうど10年前で、勝利を手にするためにはほぼ絶対条件と言っていいだろう。

【優勝馬の中山重賞実績(02~10年)】
馬名 人気 着順 中山重賞実績
02 アクティブバイオ 5 1 ステイヤーズS7着
03 イングランディーレ 5 1 ダイヤモンドS(中山)1着
04 ウインジェネラーレ 2 1 アメリカJCC2着
05 ユキノサンロイヤル 5 1 アメリカJCC3着
06 リンカーン 1 1 有馬記念2着
07 ネヴァブション 3 1 京成杯3着
08 マツリダゴッホ 1 1 有馬記念1着
09 アルナスライン 4 1 京成杯3着
10 マイネルキッツ 6 1 日経賞(前年)2着

第59回 毎日杯(G3)

3月24日(土) 阪神競馬場 芝1800m

 皐月賞や日本ダービー、NHKマイルCなど、3歳春に行われるG1レースを目指す実力馬が数多く出走する毎日杯。これまでは阪神競馬場の芝2000mを舞台に行われていたが、07年からは新設された阪神競馬場の芝・外回りの1800mで開催されている。このレースを勝つとその後、活躍するケースが多い。過去10年の優勝馬には、04年のキングカメハメハと08年のディープスカイが、ともにNHKマイルCと日本ダービーを連勝。また10年のダノンシャンティがNHKマイルCを優勝、06年のアドマイヤメインが日本ダービー2着に入っている。そんな毎日杯の過去10年のデータを検証していく。
2011年3月毎日杯(G3)

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Check31番人気は信用できる

 1番人気は【4.2.2.2】となかなか好成績。2番人気は【3.0.2.5】と微妙だが、ここ3年連続で馬券に絡んでおり、最近は堅く決まるケースが多い。ただし2桁人気が4頭も好走しており、荒れる年もあり、人気からは傾向が分かりづらい。

【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 4-2-2-2 40.0% 60.0% 80.0%
2 3-0-2-5 30.0% 30.0% 50.0%
3 1-0-3-6 10.0% 10.0% 40.0%
4 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
5 0-3-0-7 0.0% 30.0% 30.0%
6 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
7 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
8 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
9 1-0-0-8 11.1% 11.1% 11.1%
10~ 0-3-1-43 0.0% 6.4% 8.5%

Check2前走G3は強いが、G2はダメ

 前走のクラス別成績では、優勝馬を8頭も輩出しているG3組が強い。中でも共同通信杯組が【3.0.0.2】と高い確率で1着になっている。500万下からの優勝馬は06年のアドマイヤメインのみで、やや不調。04年シェルゲームや10年ルーラーシップ、11年トーセンレーヴが1番人気に支持されたが勝てなかったG2組は11頭すべてが弥生賞で凡走。弥生賞で皐月賞の権利を取れなかった馬が、ここに挑戦して再び凡走している。

【前走のクラス別成績(過去10年)】
前走クラス 成績 勝率 連対率 複勝率
新馬 0-1-0-7 0.0% 12.5% 12.5%
未勝利 0-0-1-13 0.0% 0.0% 7.1%
500万下 1-5-2-42 2.0% 12.0% 16.0%
オープン特別 1-1-3-12 5.9% 11.8% 29.4%
G3 8-1-4-20 24.2% 27.3% 39.4%
G2 0-0-0-11 0.0% 0.0% 0.0%

Check3重賞勝ちの馬は信頼できる

 前走連対していた馬が、この毎日杯でも活躍する傾向にある。ただし前走1着だった馬は【4.8.6.51】で、好走する馬は多いが、凡走する馬も多い。前走重賞で1着だった馬は【3.1.3.3】で複勝率70%と強い。前走条件戦で1着だった場合は【1.6.3.48】で複勝率17.2%とイマイチ。クラスの壁に当たるようだ。

【前走の着順別成績(過去10年)】
前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
1着 4-8-6-51 5.8% 17.4% 26.1%
2着 4-0-2-5 36.4% 36.4% 54.5%
3着 1-0-0-7 12.5% 12.5% 12.5%
4着 1-0-0-10 9.1% 9.1% 9.1%
5着 0-0-1-6 0.0% 0.0% 14.3%
6~9着 0-2-1-22 0.0% 8.0% 12.0%
10着~ 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%

Check4逃げ・先行馬は不振

 脚質別の成績では、阪神競馬場がリニューアルされて直線が長くなった07年以降と、それ以前では大きく異なっている。以前は逃げ馬が強く、2、3番手の好位で競馬をする組も好成績を残していた。ところがリニューアル後は逃げ馬は全滅、2、3番手の好位組もイマイチの成績になった。リニューアル後の勝ち馬5頭は4~9番手の中団で競馬をしている

【4コーナー通過順別成績(過去10年)】
4角位置 成績 勝率 連対率 複勝率
1番手 1-3-1-5 10.0% 40.0% 50.0%
2番手 1-3-2-10 6.3% 25.0% 37.5%
3番手 1-0-2-9 8.3% 8.3% 25.0%
4~6番手 3-1-1-22 11.1% 14.8% 18.5%
7~9番手 4-1-1-27 12.1% 15.2% 18.2%
10番手以下 0-2-3-33 0.0% 5.3% 13.2%
【4コーナー通過順別成績(過去5年)】
4角位置 成績 勝率 連対率 複勝率
1番手 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%
2番手 0-2-0-6 0.0% 25.0% 25.0%
3番手 0-0-2-5 0.0% 0.0% 28.6%
4~6番手 2-0-0-12 14.3% 14.3% 14.3%
7~9番手 3-1-0-13 17.6% 23.5% 23.5%
10番手以下 0-2-3-15 0.0% 10.0% 25.0%

第19回 マーチステークス(G3)

3月25日(日) 中山競馬場 ダ1800m

 中山競馬場を舞台に行われるマーチS。大一番のフェブラリーSが終わった後に行われることや、季節が冬から春に移り変わる時期、そしてハンデ戦のため、一筋縄ではいかないレースだ。3連単がはじまって7回開催され、そのうち5回は10万円を超える配当で、残りの2回は7万円、8万円と、堅く決まったことが一度もない。昨年は東日本大震災の影響で、2週遅れて阪神競馬場のダート1800mで行われた。そんなマーチSの傾向を過去10年のデータから検証する。
2011年4月マーチS(G3)

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Check34~10番人気から軸馬を選べ

 1番人気は【1.1.1.7】で複勝率30%と苦戦。2、3番人気の複勝率も20%しかなく、上位人気が軒並み不振。ただし11番人気以下は【0.1.0.52】とほぼ全滅で、人気がなさすぎる馬も来ない。4~10番人気が万遍なく活躍している単勝オッズなら15.0~19.9倍の10倍台後半が【1.3.3.10】で複勝率41.7%と好成績を残している。

【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
2 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
3 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0%
4 3-1-1-5 30.0% 40.0% 50.0%
5 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
6 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0%
7 2-0-3-5 20.0% 20.0% 50.0%
8 0-2-1-7 0.0% 20.0% 30.0%
9 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
10 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0%
11~ 0-1-0-52 0.0% 1.9% 1.9%

Check2フェブラリーS組は危険

 前走別の成績では、オープン特別の仁川S組が【4.3.4.37】と好成績で、9年連続で馬券に絡んでいる。G1のフェブラリーS組は【2.0.1.13】で凡走する馬が多い。フェブラリーS組で1~3番人気に支持された馬は7頭おり、そのうち5頭が馬券圏外に敗れており、「危険な人気馬」になる傾向だ。

【主な前走のレース別成績(過去10年)】
前走 成績 勝率 連対率 複勝率
仁川S 4-3-4-37 8.3% 14.6% 22.9%
フェブラリーS 2-0-1-13 12.5% 12.5% 18.8%
1600万下 1-1-2-14 5.6% 11.1% 22.2%
ダイオライト記念 1-1-0-3 20.0% 40.0% 40.0%
名古屋大賞典 1-0-1-4 16.7% 16.7% 33.3%
佐賀記念 1-0-0-4 20.0% 20.0% 20.0%
平安S 0-1-1-2 0.0% 25.0% 50.0%
中山記念 0-1-0-5 0.0% 16.7% 16.7%
ポラリスS 0-1-0-3 0.0% 25.0% 25.0%
エンプレス杯 0-1-0-3 0.0% 25.0% 25.0%
武蔵野S 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
根岸S 0-0-1-3 0.0% 0.0% 25.0%
JCダート 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%

Check3重いハンデの実績馬が強い

 重いハンデを背負う馬が強いのが、このマーチSの特徴だ。とくに57.5キロ以上が安定しており、【7.2.3.13】で複勝率が48%。2頭に1頭は馬券に絡む計算になる。軽ハンデは苦戦傾向にあり、53キロ以下は25頭いたが、連対馬がなく3着に2頭のみ。53.5~55キロのほどよいハンデも【2.5.0.53】で複勝率が11.7%とイマイチだ。

【斤量別成績(過去10年)】
斤量 成績 勝率 連対率 複勝率
51kg 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
52kg 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
53kg 0-0-2-14 0.0% 0.0% 12.5%
54kg 0-1-0-20 0.0% 4.8% 4.8%
55kg 2-4-0-33 5.1% 15.4% 15.4%
56kg 1-3-5-17 3.8% 15.4% 34.6%
56.5kg 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
57kg 0-0-0-15 0.0% 0.0% 0.0%
57.5kg 3-1-1-7 25.0% 33.3% 41.7%
58kg 3-1-1-2 42.9% 57.1% 71.4%
58.5kg 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
59kg 1-0-1-0 50.0% 50.0% 100.0%
59.5kg 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%

Check4人気薄の高齢馬が狙い目

 年齢別では高齢馬の活躍が目立つ。7歳以上は4勝しており、複勝率も22.6%と高い。7歳以上で馬券に絡んだ7頭の人気は4、5、4、8、7、9、7で上位人気はなし。配当的には、絶好の狙い目だ。4歳は苦戦傾向にあり、わずか1勝。エスポワールシチー(09年)は勝ったが、それ以外の1番人気、タガノフォーティ(02年)、タイキエニグマ(05年)、ワイルドワンダー(06年)、タガノジンガロ(11年)が馬券圏外に敗れている。

【年齢別成績(過去10年)】
前走レース名 成績 勝率 連対率 複勝率
4歳 1-3-1-29 2.9% 11.8% 14.7%
5歳 2-3-5-35 4.4% 11.1% 22.2%
6歳 3-3-2-35 7.0% 14.0% 18.6%
7歳以上 4-1-2-24 12.9% 16.1% 22.6%