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第60回 阪神大賞典(G2)

3月18日(日)阪神競馬場 芝3000m

 以前は秋から暮れに行われており、菊花賞に出走した4歳馬(旧表記)の好走も目立つレースだったが、87年より現在の時期に移行。以来、多く有力馬がここをステップに春の天皇賞へと駒を進めている。そのさきがけとなったのは、88年に1着同着で連勝を伸したタマモクロス。ほかに91~92年のメジロマックイーン、さらに00年のテイエムオペラオー、06年のディープインパクトなど、優勝馬には「春の天皇賞馬」にとどまらない名馬が多く名を連ねている。また、96年のナリタブライアン対マヤノトップガンなど、G2ながら実力馬同士の手に汗握る名勝負も見られるレースだ。近年は以前ほど有力馬が集中しなくなっているものの、08年にはアドマイヤジュピタがこのレースと天皇賞を連勝するなど、注目の一戦であることに変わりはない。そんな阪神大賞典の傾向を振り返ってみたい。
2011年3月阪神大賞典(G2)

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Check1近年の1番人気は勝ち切れない

 1番人気馬が強い代表的なレースのひとつ。過去10年【4.3.2.1】で、馬券圏内を外したのは09年7着のオウケンブルースリ1頭しかいない。ただ、過去20年を5年ごとに区切ってみると、92~06年の1番人気が【11.3.1.0】と素晴らしい成績を残していたのに対し、06年のディープインパクト後は5連敗で【0.2.2.1】。過去10年の【4.3.2.1】という数字に惑わされるとやや危険で、1着候補として考える際には注意したい。2番人気もここ5年は【2.0.0.3】、3番人気も【1.0.1.3】で、4番人気以下にも注意が必要だ。ただ、極端な穴馬も期待薄で、8番人気以下になると10年でも【0.0.0.45】と好走がない

【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 4-3-2-1 40.0% 70.0% 90.0%
2 2-3-1-4 20.0% 50.0% 60.0%
3 1-0-3-6 10.0% 10.0% 40.0%
4 1-1-2-6 10.0% 20.0% 40.0%
5 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0%
6 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
7 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
8~ 0-0-0-45 0.0% 0.0% 0.0%
【1番人気馬の成績(過去20年、5年ごと)】
成績 勝率 連対率 複勝率
92~96 3-1-1-0 60.0% 80.0% 100.0%
97~01 4-1-0-0 80.0% 100.0% 100.0%
02~06 4-1-0-0 80.0% 100.0% 100.0%
07~11 0-2-2-1 0.0% 40.0% 80.0%

Check2連軸向きの4歳馬

 年齢別では4歳馬が最多の9連対。ただ、その内訳は【2.7.2.24】で勝率は5.7%と低く、アタマよりは連軸向きの成績だ。勝率から複勝率まで安定しているのは、ひとつ上の5歳馬。また、6歳が3勝、7歳以上も2勝。この6歳以上は複勝率は低くなるため、買うなら4歳とは逆に1着候補に固定して狙ったほうが妙味がある。

【年齢別成績(過去10年)】
年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
4歳 2-7-2-24 5.7% 25.7% 31.4%
5歳 3-2-6-17 10.7% 17.9% 39.3%
6歳 3-0-1-23 11.1% 11.1% 14.8%
7歳~ 2-1-1-21 8.0% 12.0% 16.0%

Check3先行馬が高連対率

 競馬道GT8の脚質分類では、先行した馬が【4.5.2.14】で連対率36.0%、複勝率44.0%の好成績。ともに逃げや差しとは倍ほどの差があり、まずは先行型の馬に注目したいレースだ。3着以内馬の実数では「差し」が最も多いが、06年のディープインパクト6-6-4-2、09年のアサクサキングス6-7-6-2など、レース前半は中団から後方に控えていても、早めの勝負に出て好走する馬が多い

【脚質別成績(過去10年)】
脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 0-1-0-6 0.0% 14.3% 14.3%
先行 4-5-2-14 16.0% 36.0% 44.0%
差し 6-4-5-49 9.4% 15.6% 23.4%
追込 0-0-3-16 0.0% 0.0% 15.8%

Check4日経新春杯組は巻き返しに注意

 前走レース別では京都記念やダイヤモンドS組の好走が多いが、出走馬も多いため連対率はともに10%台半ばにとどまる。好走確率が高いのは有馬記念組【2.2.1.5】連対率40.0%、そして日経新春杯組の【2.2.1.4】同44.4%。有馬記念組は自然と注目が集まるが、年明け出走馬なら、直前の京都記念よりは日経新春杯からやや間隔を開けた馬がいれば、そちらに注目したい。
 この有馬記念組、日経新春杯組の出走馬を見ると、有馬記念連対馬はリンカーンとディープインパクトがともに優勝し、有馬記念で3着以下だった馬は2着までにとどまっている。日経新春杯組は、4着以下に敗れていた馬から、08年のアドマイヤジュピタ、昨年のナムラクレセントが優勝するなど、4頭中3頭が連対。逆に3着以内だった5頭のうち、馬券圏内に絡んだのは2頭にとどまる。

【前走有馬記念出走馬の成績(過去10年)】
馬名 阪神大賞典
人気
阪神大賞典
着順
有馬記念
人気
有馬記念
着順
03 ヒシミラクル 5 12 5 11
04 リンカーン 1 1 4 2
ザッツザプレンティ 2 2 5 11
06 ディープインパクト 1 1 1 2
07 ドリームパスポート 1 2 2 4
デルタブルース 4 4 9 6
08 ポップロック 1 3 2 5
09 スクリーンヒーロー 3 4 3 5
エアジパング 5 8 11 13
10 イコピコ 2 9 9 8
【前走日経新春杯出走馬の成績(過去10年)】
馬名 阪神大賞典
人気
阪神大賞典
着順
日経新春杯
人気
日経新春杯
着順
03 コイントス 2 2 1 2
05 サクラセンチュリー 2 4 2 1
06 インティライミ 3 8 1 3
08 アドマイヤジュピタ 4 1 1 4
09 ヒカルカザブエ 6 2 1 7
テイエムプリキュア 7 9 11 1
10 メイショウベルーガ 1 3 2 1
ゴールデンメイン 8 7 7 5
11 ナムラクレセント 3 1 7 4

第61回 スプリングS(G2)

3月18日(日)中山競馬場 芝1800m

 上位3頭に皐月賞への優先出走権が与えられるトライアル競走・スプリングS。同じ皐月賞トライアルでも、有力馬はどちらかといえば弥生賞に出走する例が多く、皐月賞の1番人気馬は8年連続で弥生賞組から出ている。しかし、過去10年の皐月賞優勝馬のうち、昨年のオルフェーヴルや06年のメイショウサムソンなど半数の5頭は、このスプリングSをステップにしての優勝(弥生賞組は3勝)。過去20年でも弥生賞組8勝、スプリングS組7勝と接近しており、人気妙味も考慮すれば、むしろこのスプリングSが弥生賞よりも注目すべきトライアル競走と言える。そんなスプリングSの過去の傾向を見てみたい。
2011年3月スプリングC(G2)

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Check11番人気は安定も、ヒモ荒れに注意

 過去10年、1番人気は【4.2.2.2】で連対率60%、複勝率80%の好成績。2番人気も連対率こそ30%だが、複勝率は50.0%。この1~2番人気が計7勝で、人気上位はまずまず安定している。ただ、3番人気は2着1回の不振。8番人気3連対、2桁人気も馬券圏内に3頭が絡むなど、ヒモ荒れへの警戒を怠ることはできないレースだ。

【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 4-2-2-2 40.0% 60.0% 80.0%
2 3-0-2-5 30.0% 30.0% 50.0%
3 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
4 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
5 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
6 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
7 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
8 0-3-1-6 0.0% 30.0% 40.0%
9 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
11~ 0-1-1-54 0.0% 1.8% 3.6%

Check24、5、7枠が不振

 昨年は阪神で代替。中山芝1800mの02~10年の枠番別では、好走馬は内から外まで分散している。ただ、勝ち馬の出ていない4、5、7枠は合わせて【0.2.3.47】で2着馬も2頭のみ。合計の連対率は3.8%と極めて不振だ。この4、5、7枠には決して人気馬がいなかったわけではなく、1~3番人気馬も10頭いて【0.0.2.8】と連対がない。
 逆に、不振の4、5、7枠を除いた人気別成績(上位)を見ると、1番人気は全馬が馬券に絡み、2番人気も連対率60%、複勝率80%とかなりの好成績。3番人気馬は枠に関わらず不振だが、1、2番人気馬の取捨は枠番にも注目しておきたい。

【枠番別成績(中山02~10年)】
成績 勝率 連対率 複勝率
1 1-2-1-12 6.3% 18.8% 25.0%
2 1-2-3-11 5.9% 17.6% 35.3%
3 2-1-0-14 11.8% 17.6% 17.6%
4 0-1-1-15 0.0% 5.9% 11.8%
5 0-0-2-15 0.0% 0.0% 11.8%
6 3-1-1-13 16.7% 22.2% 27.8%
7 0-1-0-17 0.0% 5.6% 5.6%
8 2-1-1-14 11.1% 16.7% 22.2%
【4、5、7枠を除く上位人気成績(中山02~10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 3-2-1-0 50.0% 83.3% 100.0%
2 3-0-1-1 60.0% 60.0% 80.0%
3 0-1-0-5 0.0% 16.7% 16.7%
4 1-0-1-2 25.0% 25.0% 50.0%
5 1-0-1-3 20.0% 20.0% 40.0%

Check3先行馬から2頭は馬券に絡む?

 中山開催の過去5回(06~10年)の上位馬を見ると、先行した馬の好走が多くなっている。この5回のうち、06、07、08、10年の4回は、上位3頭中2頭が3コーナーを4番手以内で通過した馬。09年は差し・追い込み型が1、3着だったが、2着馬は3コーナー2番手。最低でも1頭は先行型が連対しており、差し馬同士の馬連や馬単の狙いは控えたい

【中山開催時の上位馬通過順(過去5回)】
馬名 人気 着順 通過順
06 メイショウサムソン 4 1 3-3-2-2
フサイチリシャール 1 2 3-3-4-4
ドリームパスポート 2 3 14-13-12-10
07 フライングアップル 1 1 10-11-11-10
マイネルシーガル 3 2 2-2-2-2
エーシンピーシー 6 3 3-3-3-4
08 スマイルジャック 6 1 1-2-2-2
フローテーション 11 2 9-9-8-8
ショウナンアルバ 1 3 2-1-1-1
09 アンライバルド 1 1 8-9-8-7
レッドスパーダ 8 2 2-2-2-2
フィフスペトル 2 3 12-10-11-10
10 アリゼオ 2 1 1-1-1-1
ゲシュタルト 10 2 5-5-3-3
ローズキングダム 1 3 7-7-8-6

Check41800m重賞組の取捨は?

 前走レース別ではきさらぎ賞組が【5.0.2.11】連対率27.8%、そして共同通信杯組が【2.2.1.8】同30.8%で、この2レースから連対馬の半数近い9頭が出ている。このうち、きさらぎ賞組の好走馬7頭はいずれも3着以内で、昨年のオルフェーヴルを以外はすべて連対馬だった。一方、共同通信杯組は好走馬5頭中3頭が3~4着からの好走。どちらもタイム差は負けても0.1秒までが目安になるが、共同通信杯組のほうが連対を外していても好走する余地が大きい。

【きさらぎ賞組の好走馬(過去10年)】
馬名 スプリングS
人気
スプリングS
着順
きさらぎ賞
人気
きさらぎ賞
着順
タイム差
02 アグネスソニック 4 3 2 2 0.0
03 ネオユニヴァース 2 1 3 1 -0.1
04 ブラックタイド 2 1 1 2 0.0
06 メイショウサムソン 4 1 1 2 0.1
ドリームパスポート 2 3 2 1 -0.1
08 スマイルジャック 6 1 5 2 0.1
11 オルフェーヴル 1 1 2 3 0.2
【共同通信杯組の好走馬(過去10年)】
馬名 スプリングS
人気
スプリングS
着順
共同通信杯
人気
共同通信杯
着順
タイム差
06 フサイチリシャール 1 2 1 2 0.1
07 フライングアップル 1 1 3 3 0.1
08 ショウナンアルバ 1 3 6 1 -0.1
10 アリゼオ 2 1 1 3 0.0
11 ベルシャザール 4 2 2 4 0.3

第26回 フラワーカップ(G3)

3月17日(土) 中山競馬場 芝1800m

 桜花賞やオークスなどの3歳牝馬クラシックを目指す有力馬が出走するフラワーカップ。以前は出走馬のレベルはそれほど高くなかったが、最近10年は好メンバーが揃うことが多く、優勝馬が後にG1タイトルを獲得するケースが多い。02年にスマイルトゥモローがオークスを優勝しているのをはじめ、04年のダンスインザムードは桜花賞、05年のシーザリオはオークス、06年のキストゥヘヴンは桜花賞、そして08年のブラックエンブレムは秋華賞馬となっている。そんなフラワーカップの過去10年のデータから、傾向を探る。
2011年3月フラワーC(G3)

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Check31番人気から5~7人気へ

 1番人気は【4.3.2.1】とハイアベレージで、複勝率9割とほぼパーフェクト。2~4番人気で馬券に絡んだのが8頭に対して、5~7番人気は9頭おり、配当的にこちらが狙い目。2桁人気は2頭が馬券圏内に好走しているが11、12番人気で、超大穴馬の台頭はない。

【人気別の成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 4-3-2-1 40.0% 70.0% 90.0%
2 1-1-2-6 10.0% 20.0% 40.0%
3 2-1-0-7 20.0% 30.0% 30.0%
4 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
5 1-1-2-6 10.0% 20.0% 40.0%
6 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
7 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0%
8 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
9 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10~ 1-0-1-66 1.5% 1.5% 2.9%

Check2後方から競馬をする組は厳しい

 4コーナーを先頭で通過した馬は、複勝率8割とかなりの確率で好走している。逃げ馬の直後の2、3番手組は、複勝率が25%以上でまずまずだが、4~6番手になると複勝率が11.5%と一気に悪くなる。直線があまりながくない中山コースだけに、前々で競馬をする馬を買いたいところだ。

【4コーナー通過別の成績(過去10年)】
4角位置 成績 勝率 連対率 複勝率
1番手 4-3-1-2 40.0% 70.0% 80.0%
2番手 2-1-0-8 18.2% 27.3% 27.3%
3番手 1-2-2-15 5.0% 15.0% 25.0%
4~6番手 0-0-3-23 0.0% 0.0% 11.5%
7~9番手 1-3-1-24 3.4% 13.8% 17.2%
10番手以下 2-1-3-56 3.2% 4.8% 9.7%

Check3前走500万下勝ち馬が強い

 前走のクラス別の成績で、目立った成績を残しているのが、【7.3.7.46】の500万下。30頭中17頭がこのクラスが占めている。前走500万下を使ってフラワーCを勝った馬は7頭いるが、そのうち6頭が前走1着。前走オープン特別でフラワーC好走馬は3頭おり、そのうち2頭が前走連対している。前走重賞でフラワーC好走馬は7頭おり、そのうち5頭が前走4着以下から巻き返している

【前走のクラス別成績(過去10年)】
前走クラス 成績 勝率 連対率 複勝率
新馬 0-0-0-17 0.0% 0.0% 0.0%
未勝利 1-1-0-20 4.5% 9.1% 9.1%
500万下 7-3-7-46 11.1% 15.9% 27.0%
オープン特別 1-2-0-8 9.1% 27.3% 27.3%
G3 1-3-3-29 2.8% 11.1% 19.4%
G1 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%

Check4中1週か2カ月以上のローテが狙い目

 クラシックの第1弾の桜花賞出走を目指す3歳牝馬にとって、最後のチャンスとなるのがこのフラワーC。そのため、押せ押せのローテーションで臨む馬は多い。3歳牝馬にとって厳しいはずの中1週は【4.0.2.17】で勝率17.4%、複勝率26.1%と好成績だ。好走した6頭のうち3頭がチューリップCで、チューリップCの成績は4、4、7着。桜花賞の権利を惜しくも取れず、このレースに挑戦した馬が頑張っている。また、中9週~半年という休み明けの馬も【3.3.0.11】と結果を残している。

【レース間隔別の成績(過去10年)】
間隔 成績 勝率 連対率 複勝率
連闘 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
中1週 4-0-2-17 17.4% 17.4% 26.1%
中2週 2-1-2-30 5.7% 8.6% 14.3%
中3週 0-3-3-34 0.0% 7.5% 15.0%
中4~8週 1-2-3-33 2.6% 7.7% 15.4%
中9週~半年 3-3-0-11 17.6% 35.3% 35.3%
半年以上 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%

第26回 ファルコンステークス(G3)

3月17日(土) 中京競馬場 芝1400m

 最高時速300キロに達するほどの速さで空を飛ぶ鳥、隼(はやぶさ)。その鳥の名称を意味するファルコンSが、スピード自慢の3歳馬によって、中京競馬場を舞台に行われる。これまでは6月に1200mの距離で争われていたが、06年に開催時期が3月になり、NHKマイルCのステップレースとなった。中京競馬場がリニューアルした今年は、距離が1400mに延長されて行われる。そんなファルコンSを3月開催となった06年以降、6年間のデータから検証する。
2011年3月ファルコンS(G3)

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Check32番人気が強いが荒れ気味

 1番人気は【1.0.1.4】と苦戦傾向にあるが、2番人気は【2.1.1.2】で複勝率66.7%と好調だ。4番人気も【2.1.0.3】とまずまず。過去6年で8番人気以降が4頭も馬券に絡んでおり、やや荒れムード。最近3年の3連単は48万、24万、11万と波乱続きだ

【人気別の成績(過去6年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 1-0-1-4 16.7% 16.7% 33.3%
2 2-1-1-2 33.3% 50.0% 66.7%
3 0-0-1-5 0.0% 0.0% 16.7%
4 2-1-0-3 33.3% 50.0% 50.0%
5 0-1-1-4 0.0% 16.7% 33.3%
6 0-1-1-4 0.0% 16.7% 33.3%
7 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
8 0-0-1-5 0.0% 0.0% 16.7%
9 1-0-0-5 16.7% 16.7% 16.7%
10 0-1-0-5 0.0% 16.7% 16.7%
11~人気 0-1-0-37 0.0% 2.6% 2.6%

Check2前走500万下なら勝っている馬

 ファルコンS出走馬の前走のクラスは、500万下、オープン特別、G3の3つのカテゴリがほとんどを占める。前走500万下を使って好走した馬は6頭おり、すべての馬が前走勝利している。それに対して、前走G3を使って好走した馬は5頭いるが、前走の着順は3着が1頭で残りの4頭は馬券圏外に敗れていた

【前走のクラス別成績(過去6年)】
前走クラス 成績 勝率 連対率 複勝率
新馬 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
未勝利 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
500万下 3-0-3-25 9.7% 9.7% 19.4%
オープン特別 1-3-0-29 3.0% 12.1% 12.1%
G3 1-2-2-18 4.3% 13.0% 21.7%
G2 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
G1 0-0-1-4 0.0% 0.0% 20.0%

Check3重賞大敗からの巻き返しに注意

 前走の着順別の成績は、極端な結果となった。最も多いのが前走1着で9頭が馬券に絡んでいる。そのうち7頭が条件戦で、オープン特別が2頭。前走6着以下に敗れて、ファルコンSで巻き返した馬は6頭おり、4頭が重賞で2頭がオープン特別。つまり、条件戦なら勝っていた馬、重賞なら敗れていた馬、オープン特別は両方とも狙える。

【前走の着順別成績(過去6年)】
前走の着順 成績 勝率 連対率 複勝率
1着 5-1-3-22 16.1% 19.4% 29.0%
2着 0-1-0-3 0.0% 25.0% 25.0%
3着 0-0-1-4 0.0% 0.0% 20.0%
4着 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
5着 0-1-0-4 0.0% 20.0% 20.0%
6~9着 1-3-0-19 4.3% 17.4% 17.4%
10着~ 0-0-2-24 0.0% 0.0% 7.7%

Check4強行日程では結果が出ない

 レース間隔別の成績では、意外な結果が出た。中9週から半年が【3.2.2.14】でもっとも好成績を残している。短距離馬は仕上がりが早いので、休み明けを苦にしないようだ。逆に連闘や中1週の強行軍は全滅。ゆったりめのローテーションでこのレースに標準を合わせた馬が強いようだ。

【レース間隔別の成績(過去6年)】
間隔 成績 勝率 連対率 複勝率
連闘 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%
中1週 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0%
中2週 1-0-2-13 6.3% 6.3% 18.8%
中3週 1-1-0-11 7.7% 15.4% 15.4%
中4~8週 1-3-2-27 3.0% 12.1% 18.2%
中9週~半年 3-2-2-14 14.3% 23.8% 33.3%
半年以上 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%