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第61回 中山金杯(G3)

1月5日(木)中山競馬場 芝2000m

 中央競馬の開幕を告げる中山金杯。芝2000mのハンデ重賞はローカルでもよくみかける条件ながら、G2などより強い相手に好走実績を持つ馬が数多く出走し、同時に結果も残しているレースだ。昨年は芝では京都新聞杯2着、ダートではJpn1のジャパンダートダービー2着があったコスモファントムが優勝。08年、09年に連覇したアドマイヤフジは日経新春杯の勝ち馬で、08年2着のエアシェイディもG2連対実績馬。ほかにも菊花賞2着のトーホウシデンや、セントライト記念を制していたヴィータローザなどが勝ち馬に名を連ねており、ローカル重賞とはひと味違う傾向にあるレースだ。そんな中山金杯の傾向を振り返ってみたい。
2011年1月中山金杯(G3)

写真:競馬ブック

 オープン初戦となった福島記念を快勝したアドマイヤコスモス。これで7連勝。ハンデは気になるところだが、G1を狙うためにはこの相手には負けられない。
  3連勝でオープン入りしたエクスペディションは、休み明けで初重賞挑戦となった中日新聞杯は勝ち馬と0秒2差の4着。ひと叩きした今回は、本領発揮しそうだ。
  ここ2走は牝馬限定戦で好走しているエオリアンハープ。今回も上位争い必至だ。
  1000万、1600万と連勝したフェデラリスト。初の重賞だが、好走する可能性は十分ありそう。
  前走のディセンバーSは単勝1.9倍に支持されながらも9着に敗れたダイワファルコン。巻き返したい。
  そのほかの登録馬は札幌記念2着馬アクシオン、どんな相手でも好勝負を繰り広げるゲシュタルト、前走中日新聞杯を勝利したコスモファントム、休み明け3戦目の今回は負けられないダノンバラード、約1年ぶりとなる中山巧者ネヴァブション、復活を期す菊花賞馬ビッグウィーク、立ち直りたいリベルタス、老雄ダンスインザモアなど、曲者揃い。

【中山金杯の出走予定馬】
競馬道 馬 名 性齢 斤量 騎手
  アースサウンド 牝5   ○ ○
  アクシオン 牡9   柴田善
アドマイヤコスモス 牡5   上 村
  イケドラゴン 牡7   ○ ○
  エーシンジーライン 牡7   ○ ○
エオリアンハープ 牝6   木 幡
エクスペディション 牡5   浜 中
  ゲシュタルト 牡5   ○ ○
  コスモファントム 牡5   大 野
  コロンバスサークル 牝6   ○ ○
  ジーエスライカー 牡5   ○ ○
  ストロングガルーダ 牡6   ○ ○
  スノークラッシャー 牡7   ○ ○
  スマートステージ セ7   ○ ○
  セイカアレグロ 牡7   ○ ○
ダイワファルコン 牡5   北村宏
  ダノンバラード 牡4   三 浦
  ダンスインザモア 牡10   石橋脩
  ツクバホクトオー 牡6   ○ ○
  デストラメンテ セ8   ○ ○
  デュアルスウォード 牡4   ○ ○
  トップゾーン 牡6   丸 田
  ネオサクセス 牡5   吉田豊
  ネオヴァンドーム 牡5   ○ ○
  ネコパンチ 牡6   ○ ○
  ネヴァブション 牡9   後藤浩
  ビッグウィーク 牡5   ○ ○
フェデラリスト 牡5   蛯 名
  ミステリアスライト 牡7   ○ ○
  ムラマサノヨートー 牡8   ○ ○
  リベルタス 牡4   ○ ○
 

Check1勝つか着外かの1番人気

 1番人気は過去10年で5勝、勝率50%はハンデ重賞としては優秀な成績を残している。しかし、残る5頭はいずれも馬券圏内どころか掲示板も外しており、勝つか着外かの両極端。単勝2倍台に推された2頭は優勝しているものの、それ以上になれば中途半端に押さえるのではなく、アタマで買うか、相手候補にすらしないか、決めてかかりたい。
 また、勝ち馬は10頭中9頭が4番人気以内で、7番人気(ヴィータローザ)の1勝も単勝は1420円と、極端な穴馬が勝利をさらった例はない。一方で2~3着には2桁人気が計7頭も絡むなど、ヒモ荒れには要注意だ。

【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 5-0-0-5 50.0% 50.0% 50.0%
2 0-2-1-7 0.0% 20.0% 30.0%
3 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
4 2-0-0-8 20.0% 20.0% 20.0%
5 0-2-1-7 0.0% 20.0% 30.0%
6 0-2-1-7 0.0% 20.0% 30.0%
7 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
8 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
9 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0%
10 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
11~ 0-3-2-51 0.0% 5.4% 8.9%
【単勝オッズ別成績(過去10年)】
単オッズ 成績 勝率 連対率 複勝率
2.0~2.9 2-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
3.0~3.9 1-0-0-3 25.0% 25.0% 25.0%
4.0~4.9 1-0-0-3 25.0% 25.0% 25.0%
5.0~6.9 2-2-0-10 14.3% 28.6% 28.6%
7.0~9.9 3-0-3-18 12.5% 12.5% 25.0%
10.0~14.9 1-3-1-10 6.7% 26.7% 33.3%
15.0~19.9 0-1-1-17 0.0% 5.3% 10.5%
20.0~29.9 0-3-2-12 0.0% 17.6% 29.4%
30.0~49.9 0-0-2-22 0.0% 0.0% 8.3%
50.0~99.9 0-1-1-24 0.0% 3.8% 7.7%
100.0~ 0-0-0-7 0.0% 0.0% 0.0%

Check2高齢馬も軽視は禁物

 年齢別で最多勝は6歳の4勝。そして最多連対は7歳以上の6連対。3着まで含めれば4歳は7頭、5歳も6頭と多いが、高齢馬の軽視は禁物のレースだ。6歳馬は過去10年のうち、一昨年を除いて毎年1頭ずつが好走。そして7歳以上の好走馬7頭はすべて06年以降。昨年こそ7歳以上はすべて着外だったが、近年は特に高齢馬の活躍が目立つ傾向にある。6歳の好走馬がなかった10年は7歳馬がワン・ツーを決めており、この10年では4~5歳馬が1~3着を独占した例はなく、4~5歳馬による1、2着も05年(5歳馬同士)の1回にとどまる。

【性齢別成績(過去10年)】
性別 年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
牡・セン馬 4歳 2-3-2-23 6.7% 16.7% 23.3%
5歳 2-0-4-24 6.7% 6.7% 20.0%
6歳 4-1-3-27 11.4% 14.3% 22.9%
7歳上 2-4-1-41 4.2% 12.5% 14.6%
牝馬 4歳 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
5歳 0-1-0-2 0.0% 33.3% 33.3%
6歳 0-1-0-5 0.0% 16.7% 16.7%
7歳上 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%

Check3重ハンデ馬が優勢

 ハンデ別では重ハンデを背負った馬が好成績で、連対馬20頭中12頭が56キロ以上。特に57キロ以上は【6.3.1.25】と、好走すれば1~2着になる確率が高い。連対率をみても57キロ台は27.6%と優秀だ。
 また、57キロ以上の好走馬10頭をみると、4歳馬は該当なし(出走馬もなし)、そして5歳馬は2頭。6歳以上が8頭を占めている。さらに、Check2で記した7歳以上の好走馬7頭のうち、5頭がこの57キロ以上で、残る2頭も56キロ。特に高齢馬は、しっかりと実績を残してある程度のハンデを背負っている馬が良い

【ハンデ別成績(過去10年)】
斤量 成績 勝率 連対率 複勝率
48kg台 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
49kg台 0-0-0-0 0.0% 0.0% 0.0%
50kg台 0-0-1-3 0.0% 25.0% 25.0%
51kg台 0-1-0-2 0.0% 33.3% 33.3%
52kg台 0-0-1-14 0.0% 0.0% 6.7%
53kg台 1-1-2-16 5.0% 10.0% 20.0%
54kg台 1-1-2-22 3.8% 7.7% 15.4%
55kg台 1-1-2-18 4.5% 9.1% 18.2%
56kg台 1-2-2-25 3.3% 10.0% 16.7%
57kg台 5-3-1-20 17.2% 27.6% 31.0%
58kg台 1-0-0-5 16.7% 16.7% 16.7%
【ハンデ57キロ以上の好走馬(過去10年)】
馬名 年齢 ハンデ 人気 着順
03 トーホウシデン 6 57 1 1
04 ダンツジャッジ 5 57.5 3 3
05 クラフトワーク 5 57 1 1
06 ヴィータローザ 6 57 7 1
アサカディフィート 8 57 6 2
07 アサカディフィート 9 57.5 10 2
08 アドマイヤフジ 6 57.5 3 1
エアシェイディ 7 57 2 2
09 アドマイヤフジ 7 58 4 1
10 アクシオン 7 57 1 1

Check4ディセンバーS組の上位人気は危険?

 暮れの中山で行われるオープン特別・ディセンバーSから駒を進める馬が多く、出走馬全体の2割ほどを占める。しかし、1着1回、2着1回、3着2回にとどまり信頼性は今ひとつ。ディセンバーSで好走した馬が人気になる例も多いが、1~2番人気は【0.0.1.5】、3~5番人気が【1.1.1.2】と、半信半疑に見られているくらいの方が好走確率は高い(6番人気以下は【0.0.0.17】)。
 また、前走レース別で好走馬が多いのは鳴尾記念組で、3勝、2着2回。鳴尾記念は05年までハンデ、06年以降は別定という違いがあるが、この組では前走から斤量が減って好走した馬はいない

【前走ディセンバーS組の上位人気馬(過去10年)】
馬名 今回
人気
今回
着順
前走
人気
前走
着順
04 アサカディフィート 4 1 2 4
ダンツジャッジ 3 3 1 1
05 カナハラドラゴン 2 12 3 1
06 キングストレイル 1 6 1 4
マイネルレコルト 2 8 2 3
07 ブラックタイド 2 3 1 3
イースター 5 14 2 1
08 サイレントプライド 1 6 1 1
10 トウショウシロッコ 5 2 2 5
ゴールデンダリア 3 11 1 3
11 ミステリアスライト 2 8 2 6

第50回 京都金杯(G3)

1月5日(木) 京都競馬場 芝1600m

 中山金杯とともに新年の開幕を飾る重賞レース、京都金杯が行われる。開設当初は「金杯」として芝2000mの別定戦として行われていたが、'81年にハンデ戦となり、'96年には京都金杯と名称が変更、'00年からは距離が1600mに短縮された。このレースの勝ち馬は、05年のハットトリックがマイルCS、08年のエイシンデピュティが宝塚記念を制するなど、その後大きく飛躍した。そのため、縁起のいい競走ともいわれている。
 昨年は7番人気のシルポートがマイペースの逃げに持ち込み、直線に入ると迫ってくるガルボをクビ差しのいで優勝した。3着は一昨年の勝ち馬ライブコンサートが入った。今年はどんなレースになるのか。過去10年のデータからレースの傾向を探る。
2011年1月京都金杯(G3)

写真:競馬ブック

 休み明け2走目で確証を期して臨んだ愛知杯で4着と敗れたレーヴディソール。3戦無敗のマイルの今回は負けられない。
  ハイレベルのゴールデンホイップTを勝利してオープン入りしたアスカクリチャン。堅実なレースぶりが特徴なので、相手が強くなっても好勝負しそう。
  アドマイヤコスモスは中山金杯とダブル登録。ここ4戦連続で芝の2000mを使っているので、中山金杯に出走する可能性が高そう。マイルでどのような走りをするか、見てみたい気もするが…。
  条件戦を3連勝して一気にオープン入りしたアルゴリズム。出走してこれば、久々となる芝の適性がポイント。
  ダノンシャークは3歳時に重賞やオープンで好走経験がある。昇級初戦だが、通用する可能性は高い。
  そのほか、マイルCSで2年連続好走しているダノンヨーヨー、皐月賞2着馬サダムパテック、前走ターコイズSを快勝したマイネプリンセス、強敵相手にマイルで好走経験の多いマイネルラクリマ、一昨年の勝ち馬ライブコンサート、京都の重賞きさらぎ賞を勝っているネオヴァンドームなどが登録。

【京都金杯の出走予定馬】
競馬道 馬 名 性齢 斤量 騎手
  アースサウンド 牝5   ○ ○
アスカクリチャン 牡5   田中勝
  アスカトップレディ 牝5   酒井学
アドマイヤコスモス 牡5   ○ ○
アルゴリズム 牡4   ○ ○
  インペリアルマーチ 牡5   ○ ○
  オースミスパーク 牡7   川島信
  オセアニアボス 牡7   ○ ○
  ガルボ 牡5   ○ ○
  ガンダーラ 牡6   和田竜
  ケイアイテンジン 牡6   ○ ○
  コスモセンサー 牡5  
  コンティネント 牡8   ○ ○
  サウンドアクシス 牡6   北村友
  サダムパテック 牡4   岩 田
  サワノパンサー 牡6   国分恭
  ショウリュウムーン 牝5   小牧太
  シルポート 牡7  
  ジーエスライカー 牡5   ○ ○
  スマートギア 牡7   武 豊
  セイカアレグロ 牡7   ○ ○
  ゼンノベラーノ 牡5   ○ ○
  タマモナイスプレイ 牡7   渡辺薫
ダノンシャーク 牡4   安藤勝
  ダノンヨーヨー 牡6   北村友
  ツルマルネオ セ6   ○ ○
  デュアルスウォード 牡4   ○ ○
  トーホウチェイサー 牡5   ○ ○
  トゥニーポート 牝5   ○ ○
  トウショウカズン 牡5   ○ ○
  トップカミング セ6   ○ ○
  トップゾーン 牡6   ○ ○
  ドモナラズ 牡7   高 倉
  ネオヴァンドーム 牡5   ○ ○
  ビッグウィーク 牡5   川 田
  フォーエバーマーク 牝4   ○ ○
  ブリッツェン 牡6   秋 山
  マイネプリンセス 牝6   ○ ○
  マイネルラクリマ 牡4   松 岡
  マヤノライジン 牡11   ○ ○
  ミキノバンジョー 牡5   太 宰
  ミッキーパンプキン 牡6   ○ ○
  ヤマカツハクリュウ 牡5   ○ ○
  ライブコンサート セ8   四 位
レーヴディソール 牝4   福 永
  レディルージュ 牝6   ○ ○
 

Check11、3番人気が好成績

 1番人気と3番人気は共に【2.3.0.5】で連対率50%とまずまず。2番人気は【0.0.4.6】で連対率ゼロ、4、5番人気は共に連対率10%と結果を残せていない。2桁人気は68頭中馬券に絡んだのが2頭で、ほとんど出番はない。1番人気か3番人気を軸にして、ひと桁人気に手広く流すのがよさそう。
 単勝オッズ別だと、2.9倍以下は【2.3.0.0】で連対率100%とパーフェクト。3倍台は【0.0.0.4】と全滅で、4倍台は【0.0.1.2】。単勝3倍を切るかどうかが好走の目安になっている。また、10.0~14.9倍が【5.1.2.10】で複勝率46.2%と健闘している。

【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 2-3-0-5 20.0% 50.0% 50.0%
2 0-0-4-6 0.0% 0.0% 40.0%
3 2-3-0-5 20.0% 50.0% 50.0%
4 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
5 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
6 1-0-3-6 10.0% 10.0% 40.0%
7 3-1-0-6 30.0% 40.0% 40.0%
8 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
9 1-0-2-7 10.0% 10.0% 30.0%
10~ 0-1-1-66 0.0% 1.5% 2.9%
【単勝オッズ別成績(過去10年)】
単勝オッズ 成績 勝率 連対率 複勝率
1.5~1.9 2-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
2.0~2.9 0-3-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
3.0~3.9 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
4.0~4.9 0-0-1-2 0.0% 0.0% 33.3%
5.0~6.9 1-2-3-7 7.7% 23.1% 46.2%
7.0~9.9 1-2-0-14 5.9% 17.6% 17.6%
10.0~14.9 5-1-2-10 27.8% 33.3% 44.4%
15.0~19.9 0-0-2-10 0.0% 0.0% 16.7%
20.0~29.9 0-2-0-10 0.0% 16.7% 16.7%
30.0~49.9 1-0-1-25 3.7% 3.7% 7.4%
50.0~99.9 0-0-1-24 0.0% 0.0% 4.0%
100.0~ 0-0-0-22 0.0% 0.0% 0.0%

Check2比較的重いハンデが健闘している

 ハンデ別の成績では、57キロが【5.3.0.12】で連対率40%と好成績を残している。53キロ以下の軽ハンデは【0.1.3.29】で連対率がわずかに3%と不振。全体的に56キロ以上が強く、55キロ以下は苦戦する傾向にある。

【ハンデ別の成績(過去10年)】
斤量 成績 勝率 連対率 複勝率
51kg 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
52kg 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0%
53kg 0-1-3-18 0.0% 4.5% 18.2%
54kg 2-1-0-18 9.5% 14.3% 14.3%
55kg 0-1-3-29 0.0% 3.0% 12.1%
55.5kg 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
56kg 2-2-2-23 6.9% 13.8% 20.7%
56.5kg 0-0-1-4 0.0% 0.0% 20.0%
57kg 5-3-0-12 25.0% 40.0% 40.0%
57.5kg 0-1-1-4 0.0% 16.7% 33.3%
58kg 0-1-0-5 0.0% 16.7% 16.7%
58.5kg 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
59kg 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%

Check3外枠からの優勝はない

 枠番別の成績では、真ん中の3~5枠が成績がよい。複勝率が最も高いのが4枠で35%、以下3枠の30%、5枠の25%と続く。6~8枠の外枠は苦戦しており、とくに7枠と8枠は勝ち馬を輩出していない。06年8枠のオレハマッテルゼは10着、07年7枠のキンシャサノキセキは6着、08年8枠のアドマイヤオーラは2着と、いずれも1番人気を裏切っている

【枠番別成績(過去10年)】
枠番 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 2-1-1-15 10.5% 15.8% 21.1%
2枠 1-0-1-18 5.0% 5.0% 10.0%
3枠 1-3-2-14 5.0% 20.0% 30.0%
4枠 3-3-1-13 15.0% 30.0% 35.0%
5枠 1-1-3-15 5.0% 10.0% 25.0%
6枠 2-0-0-17 10.5% 10.5% 10.5%
7枠 0-0-2-18 0.0% 0.0% 10.0%
8枠 0-2-0-18 0.0% 10.0% 10.0%

Check4前走重賞に出走した馬が強い

 前走のレース別成績では、対象となるレースが多く、それほど目立った傾向はない。同じ距離とコースで行われるG1のマイルCSからの直行組は【0.3.1.14】であまりよくない。前走のクラス別成績はオープン特別が【2.1.1.49】と苦戦している。それに対してG3が【5.3.2.25】で好成績。重賞か否かで大きく結果が異なっている。

【前走のクラス別成績(過去10年)】
前走クラス 成績 勝率 連対率 複勝率
1000万下 0-1-1-0 0.0% 50.0% 100.0%
1600万下 1-1-0-5 14.3% 28.6% 28.6%
オープン特別 2-1-1-49 3.8% 5.7% 7.5%
G3 5-3-2-25 14.3% 22.9% 28.6%
G2 2-1-4-26 6.1% 9.1% 21.2%
G1 0-3-2-21 0.0% 11.5% 19.2%