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第144回 天皇賞(秋)(G1)

10月30日(日) 東京競馬場 芝2000m

 ジャパンCから有馬記念へと続く、俗に言う「古馬三冠」の開幕を飾る天皇賞(秋)。00年のテイエムオペラオー、そして04年にはゼンノロブロイが完全制覇を達成しているが、その後はこのレースとジャパンCを連勝した馬も出ていない。その一方で、06年の優勝馬ダイワメジャーや、09年のカンパニーは次走でマイルCSを制覇。マイラーにも「古馬三冠」を歩む馬にもチャンスがある東京芝2000mという舞台で、さまざまなタイプの王者が誕生している。果たして今年はどの馬が頂点に立つのか。過去の傾向を振り返ってみよう。
2010年9月セントウルステークス(G2)

写真:競馬ブック

 昨年2着に2馬身差をつけて快勝したブエナビスタが連覇を狙って登場。それ以降、勝ち運に見放されているが、復活となるのか。
  宝塚記念でブエナビスタを下してG1初勝利を達成したアーネストリー。オールカマーを快勝してこのレースに挑む。昨年は3着だったが、今年はどうか。
  近走やや不振だったローズキングダムは、前走の京都大賞典を勝ち、復活の狼煙を上げた。メンバーが強くなる今回でも好勝負になりそうだ。
  重賞3勝馬のルーラーシップは、G1ではもう一押しが足りない。充実の4歳秋を迎えて、完全本格化に期待したい。
  エプソムカップで重賞初制覇を成し遂げたダークシャドウは、休み明け初戦の毎日王冠で鋭い末脚を繰り出して優勝した。勢いに乗っており、3連勝でG1タイトルを手中に収める可能性も十分考えられる。
  エイシンフラッシュオウケンブルースリビッグウィークレッドディザイアジャガーメイルなどのG1馬、昨年2着のペルーサ、力をつけてきたトーセンジョーダンミッキードリームなど、伏兵陣も多数。

【天皇賞(秋)の出走予定馬】
競馬道 馬 名 性齢 斤量 騎手
アーネストリー 牡6 58.0 佐藤哲
  アクシオン 牡8 58.0 柴田善
  エイシンフラッシュ 牡4 58.0 ルメー
  オウケンブルースリ 牡6 58.0
  カリバーン 牡4 58.0 吉田豊
  カワキタコマンド 牡4 58.0 ○ ○
  ゲシュタルト 牡4 58.0 藤岡佑
  シャドウゲイト 牡9 58.0 田中勝
  シルポート 牡6 58.0 蛯 名
  シンゲン 牡8 58.0 田 辺
  ジャガーメイル 牡7 58.0 四 位
ダークシャドウ 牡4 58.0 ベリー
  ダノンヨーヨー 牡5 58.0 後藤浩
  トーセンジョーダン 牡5 58.0 ピンナ
  トゥザグローリー 牡4 58.0 福 永
  ナリタクリスタル 牡5 58.0 武 豊
  ビッグウィーク 牡4 58.0 川 田
ブエナビスタ 牝5 56.0 岩 田
  ペルーサ 牡4 58.0 横山典
  ミッキードリーム 牡4 58.0 和田竜
  メイショウベルーガ 牝6 56.0 池 添
ルーラーシップ 牡4 58.0
  レッドディザイア 牝5 56.0 四 位
ローズキングダム 牡4 58.0 メンデ
 

Check1近年の1番人気は安定

 過去10年、人気別では1番人気が【5.2.1.2】連対率70.0%と安定した成績。以前は1番人気苦難のレースで、90年にオグリキャップが6着に敗れたのを皮切りにして、90年代は【0.1.1.8】。しかし00年にテイエムオペラオーが優勝すると、01年以降の10年では上記の成績と、明らかに傾向が変わってきた。また、1番人気で連対を外した3頭は、02年テイエムオーシャン、06年スイープトウショウ、09年ウオッカ。近年は牝馬の活躍が目立つが、1番人気を裏切っているのもまた牝馬である
 また、04年には1→13→9人気、05年は14→1→13人気、そして07年は1→7→6人気で決着するなど、1番人気が絡んだ割には好配当になることも多い。08年の1→2→3人気や、昨年の1→4→2人気のような例もあるが、上位人気ばかりで馬券を固めてしまうのは少々危険な感もあるレースだ。

【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 5-2-1-2 50.0% 70.0% 80.0%
2 0-2-3-5 0.0% 20.0% 50.0%
3 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
4 2-1-1-6 20.0% 30.0% 40.0%
5 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
6 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
7 0-3-0-7 0.0% 30.0% 30.0%
8 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
9 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
10 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
11~ 1-1-1-66 1.4% 2.9% 4.3%

Check21着候補は4歳以外なら前走1着馬

 年齢別では4歳が8連対、連対率18.2%の好成績。連対率は3歳がこれを上回るが、今年は登録がない。また、5歳が7連対と連対数ではほぼ互角ながら、出走数も多いため、連対率は13.0%止まり。優勝馬数にも大きな差があり、4歳馬優勢の傾向だ。
 また、その優勝馬を年齢別にみると、4歳馬なら前走5着以内(6頭中5頭は連対)が条件になるが、4歳以外の4頭は前走1着馬。1着候補として狙う馬は、4歳かそれ以外で前走着順の条件が異なってくる。なお、2~3着であれば年齢を問わず前走5着以内(30頭中29頭)なら問題ない。

【年齢別成績(過去10年)】
年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
3歳 1-2-2-10 6.7% 20.0% 33.3%
4歳 6-2-3-33 13.6% 18.2% 25.0%
5歳 2-5-4-43 3.7% 13.0% 20.4%
6歳 0-1-1-27 0.0% 3.4% 6.9%
7歳上 1-0-0-26 3.7% 3.7% 3.7%
【優勝馬の年齢別一覧(過去10年)】
年齢 優勝馬 人気 前走
3歳 02 シンボリクリスエス 3 神戸新聞杯1着
4歳 01 アグネスデジタル 4 南部杯1着
03 シンボリクリスエス 1 宝塚記念5着
04 ゼンノロブロイ 1 京都大賞典2着
07 メイショウサムソン 1 宝塚記念2着
08 ウオッカ 1 毎日王冠2着
10 ブエナビスタ 1 宝塚記念2着
5歳 05 ヘヴンリーロマンス 14 札幌記念1着
06 ダイワメジャー 4 毎日王冠1着
6歳上 09 カンパニー 5 毎日王冠1着

Check3中団からの差しに注目

 競馬道GT8による脚質分類では、02年中山を除いた9回の優勝馬のうち、8頭が「差し」。また、2~3着も18頭中半数の9頭が「差し」と、差し馬優勢の傾向だ。
 特に優勝馬を見ると、9頭中7頭が3コーナー7~10番手、4コーナーでは7~9番手。01年のアグネスデジタルは13頭立てで追い込みに近い印象もあったが、それ以外は16頭以上の競馬。先行集団の後ろ、中団あたりから差した馬が1着を取る確率が高くなっている。いくら直線が長く坂があるといっても、強豪揃いで中団から速い脚を繰り出す馬も多く、後方一気の競馬で勝ち切るのは難しい。

【脚質別成績(過去10年、中山除く)】
脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 0-1-1-7 0.0% 11.1% 22.2%
先行 1-3-2-21 3.7% 14.8% 22.2%
差し 8-3-6-65 9.8% 13.4% 20.7%
追込 0-2-0-31 0.0% 6.1% 6.1%
【優勝馬のコーナー通過順(過去10年、中山除く)】
馬場 馬名 通過順 4角 上がり
01 アグネスデジタル 9-7-10-7 35.4
03 シンボリクリスエス 8-8-8-7 33.6
04 ゼンノロブロイ 11-9-8-9 34.4
05 ヘヴンリーロマンス 8-7-8-8 最内 32.7
06 ダイワメジャー 2-2-2-2 35.2
07 メイショウサムソン 5-5-4-4 34.6
08 ウオッカ 7-7-7-7 34.4
09 カンパニー 9-10-9-9 32.9
10 ブエナビスタ 9-10-8-8 34.1

Check4内枠も外枠も不利にならない?

 2コーナーが近いやや特殊なコース形態の東京芝2000m。外枠は距離損が大きいとか、内枠は揉まれやすいなど、内外ともマイナスのイメージで語られることがある。しかし秋の天皇賞10年(9回)にかぎってみると、逆に優勝馬は1~2枠か7~8枠からしか出ていない。8枠は全体の連対率こそ低いが、3番人気以内に推された馬は2頭しかおらず、その2頭が1、3着なら悪いとも言い難い。
 それぞれの内訳を見ると、1~2枠からは人気薄の好走も多いのに対し、7~8枠から好走した馬はすべて4番人気以内。力を評価されている馬ならあまり問題ないが、外枠の人気薄による一発は期待薄と言えるだろう。また、どちらかといえば内枠に、好位あたりで進めた好走馬が多い。

【枠番別成績(過去10年、中山除く)】
枠番 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 3-1-1-12 17.6% 23.5% 29.4%
2枠 1-1-2-13 5.9% 11.8% 23.5%
3枠 0-0-1-15 0.0% 0.0% 6.3%
4枠 0-3-2-13 0.0% 16.7% 27.8%
5枠 0-3-0-15 0.0% 16.7% 16.7%
6枠 0-0-2-16 0.0% 0.0% 11.1%
7枠 4-1-0-17 18.2% 22.7% 22.7%
8枠 1-0-1-23 4.0% 4.0% 8.0%
【1~2枠、7~8枠の好走馬(過去10年、中山除く)】
馬名 人気 着順 通過順 4角 上がり
1~2枠 01 メイショウドトウ 2 3 1-1-1-1 最内 36.5
03 テンザンセイザ 10 3 5-6-5-6 34.2
04 ダンスインザムード 13 2 3-3-3-3 最内 34.9
05 ヘヴンリーロマンス 14 1 8-7-8-8 最内 32.7
07 メイショウサムソン 1 1 5-5-4-4 34.6
08 ディープスカイ 3 3 6-6-6-5 34.5
09 カンパニー 5 1 9-10-9-9 32.9
09 スクリーンヒーロー 7 2 2-2-4-4 33.6
10 ブエナビスタ 1 1 9-10-8-8 34.1
7~8枠 01 アグネスデジタル 4 1 9-7-10-7 35.4
03 シンボリクリスエス 1 1 8-8-8-7 33.6
04 ゼンノロブロイ 1 1 11-9-8-9 34.4
05 ゼンノロブロイ 1 2 6-7-6-8 32.7
06 ダイワメジャー 4 1 2-2-2-2 35.2
06 アドマイヤムーン 2 3 10-10-10-10 34.2
08 ウオッカ 1 1 7-7-7-7 34.4

第54回 スワンステークス(G2)

10月29日(土) 京都競馬場 芝1400m

 マイルチャンピオンシップのステップレース、スワンS。距離が1400mのため、スプリンターとマイラーの双方からトップクラスが出走する傾向にあり、レースのレベルは比較的高い。過去10年の勝ち馬からは、07年のスーパーホーネットが続くマイルチャンピオンシップで2着に入ったが、スワンSとマイルチャンピオンシップの連勝はない。昨年はスワンSで9着のエーシンフォワードがマイルチャンピオンシップで優勝した。そんなスワンSの傾向を過去10年のデータから探っていく。
2010年9月京成杯オータムH(G3)

写真:競馬ブック

 高松宮記念で1番人気に支持されたジョーカプチーノは、その後やや不振。8月のキーンランドC以来となる今回。リフレッシュ効果は現れるのか。
  3連勝でオープン入りしたエアラフォンはその後、関屋記念2着、京成杯オータムH5着とまずまずの成績を残してきた。そろそろ重賞勝ちが欲しいところだ。
  昨年のマイルチャンピオンシップの覇者エーシンフォワードがここから始動。目標はこの後のG1で、59キロの斤量も気になる。底力を見せつけることができるだろうか。
  グランプリボスはNHKマイルCを制した後は、英国に遠征してセントジェームズパレスSで8着。マイラーとして世代ナンバー1であることは間違いなく、古馬相手でも互角以上に戦えるはず。
  米子Sを勝ったリディル、準オープンを勝って勢いに乗るフラガラッハミキノバンジョーらにも注目。
  ワンカラットワイルドラズベリークレバートウショウコスモセンサーガルボなどの大駆けにも警戒が必要だ。

【スワンSの出走予定馬】
競馬道 馬 名 性齢 斤量 騎手
エーシンフォワード 牡6 59.0 岩 田
  エーシンブラン 牡3 56.0 ○ ○
エアラフォン 牡4 57.0 ピンナ
  オセアニアボス 牡6 57.0 石橋脩
  ガルボ 牡4 57.0 藤 田
  クレバートウショウ 牡5 57.0 武 豊
  グランプリボス 牡3 57.0 メンデ
コスモセンサー 牡4 57.0
  コスモピクシー 牝4 55.0 吉 村
  コパノオーシャンズ 牝7 55.0 ○ ○
  サワノパンサー 牡5 57.0 和田竜
  サワヤカラスカル 牝6 55.0 ○ ○
  サンカルロ 牡5 57.0 吉田豊
  ショウナンカザン 牡6 57.0 北村友
ジョーカプチーノ 牡5 58.0 福 永
  スカイノダン 牝5 55.0 浜 中
  スズカコーズウェイ 牡7 57.0 三 浦
  スピリタス セ6 57.0 秋 山
  ダイワバーバリアン 牡4 57.0 川 田
  ダンツホウテイ 牡6 57.0 ○ ○
  ツクバホクトオー 牡5 57.0 ○ ○
  フォーエバーマーク 牝3 53.0 三 浦
フラガラッハ 牡4 57.0 ルメー
  ミキノバンジョー 牡4 57.0 太 宰
  リディル 牡4 57.0 小牧太
  ロードバリオス 牡6 57.0 浜 中
  ワイルドラズベリー 牝4 55.0 ○ ○
  ワンカラット 牝5 55.0 藤岡佑
 

Check1スプリンターズSを使った1番人気は危険

 1番人気は【0.1.1.8】で過去10年未勝利。前走スプリンターズSを使って1番人気になった馬が4頭おり、いずれも馬券圏外に敗れている。
 10番人気以下が【4.2.2.69】で馬券に8頭も絡んでいる。3連単は04年に発売がはじまり、その配当は17万、108万、86万、21万、8万、88万、41万と、ほぼ毎年大荒れとなっている。

【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
2 2-1-0-7 20.0% 30.0% 30.0%
3 2-1-3-4 20.0% 30.0% 60.0%
4 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
5 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
6 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
7 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0%
8 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
9 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0%
10~ 4-2-2-69 5.2% 7.8% 10.4%
【1番人気の成績(過去10年)】
馬名 着順 前走 前走着順
01 ダイタクヤマト 7 スプリンターズS 3
02 モノポライザー 5 ポートアイランドS 1
03 ロイヤルキャンサー 4 京成杯オータムH 6
04 メイショウボーラー 3 安田記念 11
05 サイドワインダー 2 関屋記念 1
06 オレハマッテルゼ 5 スプリンターズS 9
07 アストンマーチャン 14 スプリンターズS 1
08 スズカフェニックス 4 スプリンターズS 4
09 スズカコーズウェイ 5 セントウルS 6
10 エーシンフォワード 8 安田記念 10

Check2スプリンターズS上位馬は危険

 前走のレース別成績では、G1のスプリンターズS組を使った馬が圧倒的に多い。連対率15.6%、複勝率は22.2%でそれなりの成績を残している。ただし、スプリンターズSでの着順はあまり考える必要はない。スプリンターズSの1~5着馬は10頭いるが、その内8頭が馬券圏外に敗れている。それに対して、スプリターズSで6~9着だった馬は【3.1.2.13】で連対率21.1%、複勝率31.6%と好成績を残している。
 スプリンターズS以外では、数は少ないが函館スプリントSが【1.1.0.1】と健闘している。06年に14番人気だったプリサイスマシーンが1着、同じく8番人気だったシンボリグランが2着に激走して、波乱を演出している。

【主な前走のレース別成績(過去10年)】
前走 成績 勝率 連対率 複勝率
スプリンターズS 5-2-3-35 11.1% 15.6% 22.2%
ポートアイランドS 2-0-0-19 9.5% 9.5% 9.5%
函館スプリントS 1-1-0-1 33.3% 66.7% 66.7%
セントウルS 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0%
富士S 1-0-0-4 20.0% 20.0% 20.0%
京成杯オータムH 0-1-0-2 0.0% 33.3% 33.3%
高松宮記念 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
関屋記念 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
ダービー 0-0-1-3 0.0% 0.0% 25.0%
セプテンバーS(1600万下) 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
安田記念 0-0-1-4 0.0% 0.0% 20.0%
エプソムC 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
【スプリンターズS組の着順別成績(過去10年)】
スプリンターズS組の着順 成績 勝率 連対率 複勝率
1着 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
2着 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
3着 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
4着 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
5着 0-1-0-2 0.0% 33.3% 33.3%
6~9着 3-1-2-13 15.8% 21.1% 31.6%
10着~ 1-0-1-14 6.3% 6.3% 12.5%

Check3人気薄の逃げ馬はいいが、人気の追込馬はダメ

 脚質別の成績では、逃げ馬が強く、過去10年で4頭が馬券に絡んでいる。03年1着のギャラントアロー(11番人気)、08年1着のマイネルレーニア(5番人気)、10年3着のジョーカプチーノ(10番人気)など、人気薄で走るケースが多い。10番手以下から好走したのは、67頭中わずかに6頭。02年5着のモノポライザー、03年4着のロイヤルキャンサーなど、1番人気が末脚不発に終わっている。

【4コーナー通過順別の成績(過去10年)】
4コーナー 成績 勝率 連対率 複勝率
1番手 3-0-1-6 30.0% 30.0% 40.0%
2番手 0-1-1-14 0.0% 6.3% 12.5%
3番手 1-1-0-6 12.5% 25.0% 25.0%
4~6番手 2-4-2-32 5.0% 15.0% 20.0%
7~9番手 2-2-4-18 7.7% 15.4% 30.8%
10番手以下 2-2-2-61 3.0% 6.0% 9.0%

Check4母の父ならミスタープロスペクター系

 母の父(ブルードメアサイアー)別の成績では、ミスタープロスペクター系に注目だ。ミスタープロスペクターは【1.1.2.6】と素晴らしい成績を残しており、さらにミスタープロスペクターの仔ミスワキも【1.0.1.1】、同じくアフリートも【0.1.0.1】と結果を残している。サンデーサイレンスは【1.1.0.3】と悪くはないが、ブルードメアサイアーのリーディングを4年連続首位のわりに、出走馬が少ないのが気になる。

【主な母父別の成績(過去10年)】
母の父 成績 勝率 連対率 複勝率
Mr. Prospector 1-1-2-6 10.0% 20.0% 40.0%
サンデーサイレンス 1-1-0-3 20.0% 40.0% 40.0%
ノーザンテースト 1-0-1-20 4.5% 4.5% 9.1%
Miswaki 1-0-1-1 33.3% 33.3% 66.7%
ロングリート 1-0-0-3 25.0% 25.0% 25.0%
サクラユタカオー 1-0-0-3 25.0% 25.0% 25.0%
ラツキーソブリン 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
エルセニョール 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
Rainbow Quest 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
Pleasant Colony 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
Nijinsky 0-1-0-2 0.0% 33.3% 33.3%
Mazel Trick 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
Afleet 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
ロドリゴデトリアーノ 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
テンビー 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
Linamix 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
Great Commotion 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
Blushing Groom 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%